『Forex Gump EA』経過観察 その４ ｜安定した収益性の高さを証明

素晴らしい伸びを見せた前回

小石に蹴躓いたかのように突如として勢いを落とした『Forex Gump EA』が、良い方向にも悪い方向にも “弾けた” 結果、再び勢い付くことに成功することとなった前回から、およそ一ヶ月。

はたして今日まで、そこかしこに潜む “小石” に足を取られることなく歩んでこられたのだろうか。さっそく確認することにしたい。

前回よりも穏当な好成長を実現

落ち込み続けていたプロフィットファクター（PF）の値を、一気に回復させるほどの急成長ぶりを見せた反面、最大ドローダウン値を大きく更新するなど、その “激動” ぶりが目立った前回に比べ、今回の成長に関しては、比較的に穏当なものとなった。

今回、最大ドローダウンの値が更新されることはなかったが、通算利益の伸び幅と損益の両方において、前回よりも成長幅は縮小。とは言え、その成長率は十分に高い水準を維持しており、全体的にバランスの取れた成長を遂げたと言えるだろう。

具体的な数字の変動を見ていくと、やはり「収益性」の高さが目立つ。惜しくも今回、通算利益の伸び幅が、前回に引き続き「100%」の大台に乗るには至らなかったが、それでも十分に立派な数字であることには違いない。

損益についても、前回比で「1,000pips」以上の減少こそあったものの、「+3,265.4pips」という立派な記録を残しており、二ヶ月連続で「1,000ドル」前後もの利益を獲得する結果となった。

また、その成長ぶりに引き摺られる形で、前回に続きプロフィットファクター（PF）の値も改善。ついに今回、初レビュー時の数字を上回ることに成功することとなった。

月間獲得利益についても、「10%」の大台を堅守している様子が見て取れる。

なお今回、『Forex Gump EA』について、同EAの公式サポートを通じて非常に興味深い情報を得られたため、以下に共有することにしたい。

先日、読者の方から「過去のログを分析した結果、現在の公式フォワードテストにおいて、既存のどの設定ファイルとも異なるパラメーターが適用されていることが判明した」という貴重な情報を頂いた。

その後、公式サポートの方に「公式フォワードテストにおいて適用されている設定」について問い合わせた結果、以下のような回答を得られた。

Yes, it's the beta setting 4 we're testing on real account.（後略）

はい、現在のフォワードテスト上では、ベータ版の「設定4」が試験的に適用されています。

（中略）Beta set 4 is not possible can not be combined with High, Middle and Low setting.

この「ベータ版設定4」は、既存の「High」、「Middle」および「Low」の設定ファイルとは、同時に使用することはできません。

These settings after testing will be provided to all clients.

開発テストの終了後、この新しい設定ファイルは、すべての顧客に提供される予定です。

公式回答によると、「現在の公式フォワードテストにおいては、既存の「High」、「Middle」および「Low」に次ぐ、“第四の設定ファイル” が試験的に適用されており、現在は「ベータ版」が開発されている段階にある」とのことだ。

残念ながら今回、開発の完了時期については具体的な情報を得られなかったが、いずれ開発が完了した暁には、新規購入者はもちろん、既に『Forex Gump EA』を所有している人にも、提供が開始されることが約束されている。

ちなみに、上述の分析結果によると、件の「第四の設定ファイル」は、「Middle」と「Low」の設定値を併用したようなパラメーターに調整されているとのことで、リスク設定の位置づけとしては、「Middle設定とLow設定の中間」に相当することが判明している。

もちろん、今後の開発テストの結果次第では、大なり小なりの変更や調整が加えられることになることが予想されるが、「ローリスク・ミドルリターン」を狙い得る運用の選択肢が増えることになりそうだ。

なお今回、開発陣の好意により、開発中の「ベータ版」設定ファイルを提供してもらうことができた。

当然のことながら、その適用は「自己責任」において行ってもらうこととなるが、同設定ファイルに興味のある人は、「お問い合せ」より請求してほしい。

今回の総評

『Forex Gump EA』は今回、前回に迫る勢いの好成長を果たし、改めて潜在的な「収益性」の高さを見せつけてくれる格好となった訳だが、やはり今回の経過観察において真に着目すべきは、新たに “第四の設定ファイル” の存在が判明したことだろう。

より厳密に言えば、「未だに開発陣が、同EAの改良に対して精力的な姿勢で取り組んでいる」という事実が判明したことは、このEAを運用する人々にとっては、何よりの朗報だと言えるだろう。

2019年5月27時点での『Forex Gump EA』の成績

また、今回の件だけに限った話ではなく、ここ数ヶ月間にわたり『Forex Gump EA』の公式サポートと小まめに連絡をやり取りしてきた実感として、「サポートの質はかなり高く、基本的に誠実で信頼に値する」と評価したい。

なお、手厚いサポート体制の下、安定して高い収益性を実現しており、一見すると何の問題も存在していないかのように思えてしまうが、このEAは、あくまで「ハイリスク・ハイリターン系EA」だということを、ここでもう一度、しっかりと強調しておきたいと思う。

上掲の折れ線グラフは、口座残高と有効証拠金の推移を描いたものだが、後者を描く赤い曲線を見ても分かるように、『Forex Gump EA』は、含み損益（評価損益）を散発的に大きく膨らませる傾向が強い。

ここしばらくは落ち着いた様子を見せていたようだが、赤い曲線の右端は、久方ぶりの “急降下” を描いており、含み損がさらに膨らむ予兆を見せている。

その現象自体については、このEAの特性を考慮すれば然したる問題だとは言えないだろうが、いずれにせよ、このEAは決して “優雅に波間を渡る客船” などではなく、“荒波を全速力で突っ切る高速ボート” だということを忘れないでほしい。

とは言え、上手く舵取りさえできれば、この “高速ボート” は、凄まじい速度で目的地まで運んでくれるものだということも、また事実。『Forex Gump EA』による “船旅” の行く末が、明るいものとなることを祈るばかりだ。。

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