FX業者 GEMFOREX

GEMFOREX | FX業者レビュー

『GEMFOREX』評価(更新:2020年5月13日)

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

『GEMFOREX』

     取引コスト:(4.0)

     取引安定性:(4.5)

     資金効率:(5.0)

     信頼性:(2.0)

総合評価

(3.5)☆☆変わり種!☆☆

 

 

『GEMFOREX』基本情報

  • 【口座通貨】:米ドル / 円 建てに対応
  • 【取引通貨ペア】: 33種類
  • 【スプレッド】: 変動スプレッド制
  • 【レバレッジ】: 最大1,000倍まで
  • 【開設可能な口座】: 2種類(※現時点では、実質1種類)

TradeViewで開設できる口座

●  オールインワン口座

●  ノースプレッド口座(※申込受付を停止中)

  • 【預託金管理】: 分別管理 のみ

 

取引通貨の豊富さではXM(XMTrading)TradeViewに劣るが、主要な通貨ペアはもちろん、マイナーな通貨ペアまでを含む計33種類の通貨ペアに対応しているため、一部のかなりマイナーな通貨ペアで取引したい場合以外で困ることはないはずだ。

また、GEMFOREXには、「オールインワン口座」と「ノースプレッド口座」との2種類の口座が用意されているが、後者は「250口座限定」。現在、新規に申し込むことができない状況にあるため。現時点で開設できる口座は1種類のみということになる。

 

ノースプレッド口座の特徴

ノースプレッド口座
平均スプレッド 0.0 ~ pips 
取引手数料 なし
レバレッジ倍率 最大1,000倍まで
注文方式 NDD方式(ECN)※公称
契約サイズ 1ロット = 100,000通貨
最大取引単位 30ロット = 3,000,000通貨
最小取引単位 0.01ロット(1,000通貨)
最低入金額 3,000ドル(300,000円)
ロスカット水準 証拠金維持率20%以下
マージンコール(追証) あり(証拠金維持率50%以下)
ゼロカットシステム 対応
入出金手数料 無料
口座維持手数料 無料
対応プラットフォーム MT4

 

「ノースプレッド口座」は、XMの「Zero口座」TradeViewの「ILC口座」と同じ、いわゆる “低スプレッド口座” なのだが、前者2つと大きく異なるのは、この口座が「裁量トレード専用口座」だということだ。

EAを活用するシステムトレーダーはそもそも対象外にされている上に、開設できる口座数も「250口座」に限定されているため、現時点では、新規にノースプレッド口座の開設を申し込むことはできない。

 

「低スプレッドかつハイレバレッジ」という要素は魅力的ではあるが、上述の理由から、少なくともシステムトレーダーにとっては、完全に有名無実の存在となっている。

 

なお、かつてEA運用に対応していた時は、その取引コストの安さとは別に、注文を良く滑らせてしまうことでも知られていた。

ノースプレッド口座が今のような形式になったのも、好意的に解釈すれば、「滑らせて悪評を広めてしまうよりは、いっそ確実な取引を執行できるよう開設数を絞り、裁量トレード専用口座にしてしまおう」という潔い決断によるものだったのかもしれない。

 

オールインワン口座の特徴

オールインワン口座
平均スプレッド 1.6~ pips 
取引手数料 なし
レバレッジ倍率 最大1,000倍まで
注文方式 NDD方式(ECN)※公称
契約サイズ 1ロット = 100,000通貨
最大取引単位 最大30ロット(300万通貨)
最小取引単位 0.01ロット(1,000通貨)
最低入金額 1ドル(100円)
ロスカット水準 証拠金維持率20%以下
マージンコール(追証) あり(証拠金維持率50%以下)
ゼロカットシステム 対応
入出金手数料 無料
口座維持手数料 無料
(※条件により15ドル(1,500円)が発生する場合も)
対応プラットフォーム MT4 / ミラートレード

 

「米ドル/円」の平均スプレッド「1.2pips」に始まり、競合他社と比較しても全体的にスプレッドはだいぶ広めに設定されている

条件付きとはいえ、口座維持手数料が設定されているなど、幾つか気がかりな点も見受けられるが、「最大1,000倍」というハイレバレッジ設定の前に、細かな不満は圧殺されてしまうことだろう。

 

 

また、GEMFOREXの提供する多数のEAをすべて無料で利用できるほか、「ミラートレード」にも対応している点には、システムトレードに関心を持つ人の多くが心をくすぐられるはずだ。

そのほか、これは厳密には「GEMFOREXの特徴」と言うべきだろうが、各種キャンペーンや還元ボーナスが豊富に用意されているという点も、この口座の強みだと言える。

 

なお、海外FX会社ではお馴染みの「ECN方式」を採用していると “公表” されているが、この点についてはかなり疑わしい。幾つか明確な根拠があるのだが、詳しくは後述したい。

 

 

『GEMFOREX』の特徴

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

GEMFOREXについて少しでも調べてみたことのある人には周知の事実だろうが、はっきり言って、GEMFOREXへの評価は決してポジティブなものばかりではない

むしろ、一般的に「優良」と認定されている競合他社と比較すると、不安を煽られるようなネガティブな評価や報告の数は、明らかに多いと言えるだろう。

 

一方で、「2014年の創業以来、何だかんだで多くのトレーダーによって利用され続けてきた」という事実も、決して無視はできない

これだけ競合他社がひしめき合う業界において、本当にろくでもない会社であれば、既にとっくの昔に倒産してしまっていてもおかしくはないはずだ。

 

いずれにせよ、GEMFOREXが、非常に “癖の強い” 会社であることは間違いないだろう。

 

完全なる「無登録業者」⇒ 金融ライセンスを新規取得

追記(2020年5月13日)

2019年6月、GEMFOREXは新たに「ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)」の金融ライセンスを取得したことを発表した(ライセンス番号:FSP564306)。


ただし、詳しく調べてみたところ、この「ニュージーランド証券投資委員会(NZFSP)」なる組織は金融監督機関ではなく「金融サービスの提供業者であることを名簿に登録して管理する組織」とのこと。

この名簿に登録しても、「ニュージーランド国内での営業活動」が規制されるだけで、「それ以外の国での営業活動」については一切規制されないため、「正規の金融ライセンスを持っているように見せかけたい法人に御用達の制度」として界隈で重宝されているらしい。


詰まるところ、GEMFOREXが取得したとされる金融ライセンスは見せかけ、あるいは張りぼてのライセンスに過ぎず、実質的にはGEMFOREXは今もなお「無登録業者」のままということのようだ。

GEMFOREXを評価する上で、懸念すべき事項は数多く存在しているが、その最たる例は、やはり同社が「あらゆる国のどの金融ライセンスも取得していない」ということだろう。

金融ライセンスは、世界各国の金融監督当局によって発行される「信頼性の証明書」というべきものであり、その有無は、間違いなく「FX会社としての信頼性」に直結するものだ。

 

もちろん金融ライセンスと一口に言っても、その信頼性にはピンからキリまであるが、例えば、TradeViewが取得しているケイマン諸島金融庁(CIMA)の発行する金融ライセンスなどは、最高水準に達していると言える。

 

その観点から評価すれば、そもそもGEMFOREXは論外であり、間違いなく箸にも棒にもかからない存在だ。

いかなる事情があろうとも、無登録業者であり続けているという事実を肯定的に評価することは難しいだろう。

 

疑わしい部分の多い注文方式

GEMFOREXの公式サイト上で公開されている一覧表

GEMFOREXの公式サイト上で公開されている主な仕様の一覧表

 

GEMFOREXが提供する2種類の口座は、どちらも「NDD方式」の中でもより透明性の高い「ECN方式」であることが謳われているものの、この点も実に疑わしい

もちろんDD方式が必ずしも悪いという訳でもないが、仮にNDD方式であるかのように偽って見せていたならば、それは間違いなく問題だろう。

 

 

なお、少し情報を検索してみれば、すぐに「GEMFOREXの口座は、NDD方式ではなくDD方式」という情報にぶつかることとなるはずだ。

しかしながら、少なくとも公式サイト上で公開されている一覧表には、どちらの口座もECN方式を採用していることが明記されている

 

◇ ディーリングデスクの存在を匂わせる記述 ◇

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

一方で、同サイト上には、ディーリングデスク(DD)の存在を疑わせる記述も散見される

 

GEMFOREXの約定力と約定スピードの優秀さを語る中で、「特殊なディーリングシステム」、「専用のトレーディングプラットフォーム」、「優秀な発注システム」という単語が登場している。

その詳細について、明確に開示されている訳ではないため断定はできないが、GEMFOREX内にDDが設置されている、つまり顧客とインターバンク市場との相対取引に同社が介入していることを示唆しているようにも解釈できる

 

◇ECN方式なのに取引手数料が「無料」◇

さらに、オールインワン口座もノースプレッド口座も、「取引手数料が無料」なのだが、ECN方式の仕組み上、これは通常では考えられない設定だと言える。

 

各方式の利益構造

DD方式、あるいはNDD方式の中でも「STP方式」の場合、顧客がFX会社に支払うスプレッドの中には、FX会社の利益(取り分)が上乗せされているため、実際にインターバンク市場で公開されている数字よりもスプレッドは広くなる。

逆に言えば、特に「吞み行為」が不可能なSTP方式では、スプレッドに取り分を上乗せすることでしか、FX会社は利益を得られないということでもある。

一方で、ECN方式の場合、顧客に提示されるスプレッドは、その仕組み上、インターバンク市場で公開されている値と同一となる。つまり、FX会社の取り分は一切上乗せされることはない。

 

スプレッドという形で利益を上げられない分、ECN方式の口座では、「取引手数料」という形で利益が確保されることになるのだが、何故かGEMFOREXは、ECN方式を採用しているにもかかわらず、この取引手数料を徴収していないことになる。

GEMFOREXが慈善団体だというなら話も別だが、実際にはまごうことなき営利企業だ。

 

また、ECN口座としてはあまりに広いオールインワン口座のスプレッドや、NDD方式では起こり得ないはずの「ストップ狩り」による被害がちらほらと報告されていることも、この疑惑に拍車をかける。

 

以上の事柄から判断しても、GEMFOREXがDD方式を採用しているのは、ほぼ確実だろう。

 

とはいえ、「DD方式を採用しているから、このFX会社は利用するに値しない会社」と、条件反射的に結論を下してしまうのも、それはそれで早計だろう。

あくまで、DD方式が問題視されるのは、「顧客に不利な操作」が行われる余地が残されている点にある訳で、仮にそれらの行為が行われないのであれば、DD方式だろうと実質的な実害はないとも言える。

 

その観点からGEMFOREXを見てみると、あからさまな「約定拒否」や「リクオート」の被害を訴える声は見当たらないほか、調べた限りでは、「グレーアウト」まなどのとりわけ悪質とされるについても被害の報告は寄せられていない。

ただし、前述したように、ストップ狩りが実行された疑いは過去に何度か掛けられているため、完全に “シロ” だとは言い切れないが、世間を広く見渡せば、“悪徳業者” のようなレッテルを貼るほどでもないだろう

 

謎の「低スプレッド競争不参加」宣言

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

GEMFOREXの平均スプレッドが広めに設定されていることは前述の通りだが、しばしばこのスプレッドの広さが、GEMFOREXの弱点として指摘されている。

 

この点については、「低スプレッド競争不参加宣言!」などと、公式サイト上で意気揚々と喧伝しているが、率直に所感を述べるならば、正直これは如何なものかと思う。

今、このFX業界では低スプレッド競争が過熱しておりますが、しかし、トレーダーにとって肝心なのはそこではありません。

一見、低スプレッドは非常に魅力的に感じてしましますが、そこにはリクオートが潜んでいたり、約定拒否が発生したりと、様々な運営上のバランス調整が存在します。

見かけのスプレッドが狭いのがいいFX業者ではなく、タイトなスプレッドでありつつ、約定拒否やスリッページが発生せず、安定した取引環境を提供するなど、大切なのはサービスバランスだと考えます。

 

GEMFOREXは、非現実的な低スプレッド競争には不参加表明し、快適なサービスバランスを目指します!是非、他社様と比較し、GEMFOREXの現実的な提供スプレッドとサービスバランスを実感下さい。

 

上記は宣言の中身だが、世の中には「低スプレッド」と「優れた約定力と約定スピード」と「安定した取引環境」とを、高い次元で “現実的に” 両立させているFX会社も、間違いなく存在している。

その事実を前にすると、「低スプレッド競争不参加宣言!」という文言は、「約定力と約定スピードを高めるために、スプレッドを狭くすることは諦めました!」と開き直っているようにしか見えない。

 

一方で、約定力と約定スピードの質自体については、世間からの評判は全体的に高い評価を勝ち得ている

また、数年前と比較すると、スプレッドも少し狭くなっているという事実も、無視できない。

 

色々と気になる部分はあっても、これらの点に関しては、素直に評価しても良いだろう。

 

信託保全なしの分別「保管」

「顧客から預かった資金(預託金)をどのように管理し、万が一の際にはどのように保障されるのか」ということについては、おそらく多くの人が、FX会社を選定する際に注目する項目の1つだろう。

結論から言うと、GEMFOREXの預託金管理方法は、「分別管理のみ」だ。厳密には、分別「管理」ではなく分別「保管」なのだが、「信託保全されていない」という事実の前には些細な違いだろう。

 

なお、公式サイト上にある「よくある質問」ページには、同社の預託金管理について、以下のように記載されている。

お客様の運用資金と同額の資金を信託保全しております。

 

「信託保全しております」とは明言しているが、あれだけの情報に溢れる公式サイト上で、預託金管理について言及しているのがたったこの一文とは、何とも不親切だろう。

そこで、その詳細について調べてみたところ、預託金管理の方法についてGEMFOREXから得たとされる回答を見つけた。

 

会社資産と顧客資産を金融機関で分別管理しているわけではなく、お客様の運用資金と同額の資金を提携の信託銀行にて保全(分別保管)しております。

出典:海外FXの始め方

 

どうやら信託保全と言っても、一般的に言うところの「FX会社が破綻した際にも、預託金が顧客に全額(あるいは一定額)返還されることを保証する」という内容のもの “ではない” ようだ。

「分別管理」と「分別保管」という言葉をわざわざ使い分けているところを見るに、会社の経営状況によっては、顧客の預託金が運営資金に回されてしまう可能性もありそうだ。

 

 

さて、ここまでは、GEMFOREXの看過できないネガティブな要素について容赦なく掘り下げてきたが、前述したようにGEMFOREXには、現在に至るまでトレーダーから利用され続けてきただけのポジティブな魅力がある

以下に、GEMFOREXを利用するメリットを列挙したい。気の滅入る情報ばかりを目にしてげんなりしている人の気分転換になれば幸いだ。

 

およそ150種類ものEAが無料で使い放題

GEMFOREX公式サイト上のキャプチャ画像

GEMFOREXの数ある魅力の中でも、やはり他に類を見ないのは、この多彩な無料EAの存在だろう

実は、同社の前身は、EAの無料提供サービス「GEM-Trade」なのだが、その創業は2010年にまで遡る。FX会社としての歴史はまだ約4年だが、無料EA提供サービスとしては、既に約8年もの歴史を持っている訳だ。

 

GEMFOREXとGEM-Tradeは母体が同じであるため、GEMFOREXで口座を開設すると、GEM-Trade上で提供されているEAをすべて無料で利用できるようになる。

さらに、通常であれば、口座の残高に応じて「1ヶ月ごとにダウンロードできるEAの数」に制限がかけられるのだが、同社の口座を保有している人は、無制限でEAをダウンロードして利用することが可能だ。

 

数も種類も豊富なEAを駆使して、自分だけの優秀なポートフォリオを組み上げることも、GEMFOREXなら「無料」で実現することも夢ではないはずだ。

 

最大1,000倍のハイレバレッジ設定

そして、GEMFOREXを利用する最たる理由は、やはりこの「最大1,000倍」という非常に高いレバレッジ設定の存在だろう。

 

以前は、ロスカット水準が「証拠金維持率100%以下」というかなり高い位置に設定されていたため、そのレバレッジ倍率の高さを十全に活かすことができず、まさに “宝の持ち腐れ” となっていた。

しかし現在では、その水準が「証拠金維持率50%以下」にまで引き下げられているため、以前に比べて格段に強みを活かせる環境が整っている

 

また、資金効率の面でレバレッジ倍率が高い方が優秀なのは間違いないが、「実はレバレッジ倍率の上限が高く設定されている方が、よりリスクを抑えた取引を行える」という事実は、「ハイレバレッジはリスクが高い」とする風潮に押し流されてしまっているように思う。

 

もちろん「レバレッジを限界まで利かせて、証拠金が許容する限界まで大きなポジションを建てる」という場合には、話は別だ。

しかしながら、「同じ証拠金に対して同じ大きさのポジションを建てる」という条件においては、ハイレバレッジの方が間違いなくローリスクで運用できるのだが、この話は本筋から逸れてしまうので、また別の機会に語りたい。

 

ゼロカットシステムにも対応

ハイレバレッジ設定の強みをさらに補強する要素として、GEMFOREXも「ゼロカットシステム(マイナス残高リセット)」を導入している。

 

マイナス残高リセットとは

「取引の結果、口座の残高がマイナスになってしまっても、残高0円の状態にまでリセットされる仕組み」のこと。通称「ゼロカットシステム」

この仕組みにより、トレーダーはどれだけ大きな損失を生んでも、証拠金以上の損失を被らないで済むため、一種の安全装置のような存在と言える。

 

ゼロカットシステムが実装されているのとそうでないのとでは、ハイレバレッジ設定を活用して取引に臨むトレーダーの抱く安心感は、まさに雲泥の差となることだろう。

そういった意味でも、GEMFOREXに抜かりはない。

 

ただし、敢えて苦言を申すならば、信託保全なしの無登録業者が保証するゼロカットシステムの信頼性には、少々の懸念が残る

 

例えば、2015年に起きた「スイスフランショック」という天災じみた異常事態においても、XM(XMTrading)TradeViewなどは、完璧にゼロカットを執行してみせている。

もちろん、GEMFOREXについても、常識の範囲内であれば何の問題もなく執行してくれるだろうが、一抹の不安は拭い切れない。

 

とはいえ、口座の残高が0円を割り込んでも負債を負わずに済むことが公約されており、未だにその約束が破られたことはないという事実は、GEMFOREXの実績として評価して良いはずだ。

 

業界最高水準を謳う約定力と約定スピード

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GEMFOREXは、意図的な「リクオート」と「約定拒否」の追放に加え、99.79%の注文を平均0.78秒以内に約定させることを宣言しているが、この数字は、競合他社と比べても決して引けを取るものではない。

また、公表されている約定力と約定スピードがどれだけ優秀でも、現実が伴っていなければ何の意味もない。とはいえ、世間の評価を見る限り、この点については概ね信用して良さそうだ。

 

なお、「概ね」としたのは、前述したように、GEMFOREXがDD方式を採用しているためだ。

DD方式である以上、FX会社によって顧客に不利な操作が行われる危険性を、完全に排除することはできない。事実、ストップ狩りと見られる意図的な為替レートの操作による被害が、何件か報告されているのは前述した通りだ。

 

スプレッド上乗せなしの無料ミラートレードも利用可能

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さらに、GEMFOREXならではの魅力として、ミラートレードサービスを利用できる点が挙げられる。

独自開発のシステムは、同社の口座に最適化された仕様となっているほか、競合サービスにありがちな「スプレッドの上乗せ」も一切なく、利用料についても無料とされている。

 

利用可能なストラテジー(戦略)は随時追加されるほか、GEMFOREXの公式サイト上にて、各ストラテジーの詳細な成績も確認できるため、ユーザーは自分の好みと状況に応じて利用するストラテジーを選択することができる。

 

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なお、口座残高に応じてユーザー区分は4段階に分かれることになるが、「アドバンス」以上の区分であれば、複数のストラテジーを組み合わせてミラートレードによるポートフォリオを組み上げることも可能だ。

「自分で取引しても勝てない」、あるいは「自分で試行錯誤したくない」といった場合、いっそのこと既に実績のある “勝ち馬” に乗ってしまうのも立派な手だろう。

 

還元ボーナスや各種キャンペーンが豊富

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像 GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

また、GEMFOREXの魅力を語る上では、その豊富な各種キャンペーンや還元ボーナスの存在も欠かすことはできない。

定番の新規口座開設ボーナスや入金ボーナスから、他社からの乗り換えサポートキャンペーンといったものまで、トレーダーは、定期的に開催される多彩なキャンペーンや還元ボーナスの恩恵に与ることができる

 

出金トラブルの報告は見当たらず

“ノーライセンスの無登録業者” という肩書だけを見れば、「せっかく利益を得ても、まともに出金できないんじゃないだろうか」と不安に駆られる人もいるかもしれない。

しかしながら、結論から言うと、その点に関してはひとまず安心しても良さそうだ。

 

インターネット上を捜索してみても、出金関係のあからさまなトラブルに関する話を今のところほぼ見かけない上に、むしろ「100万円ぐらいの出金も拒否されなかった」といったような報告の方を目にすることの方が、むしろ多いくらいだ。

 

なお、出金拒否の噂に関して、公式サイト上に興味深い情報が公開されていたので、一部抜粋して以下に共有したい。

 

結論から申し上げますと、出金拒否を行った事は今まで一度もございません。

しかしながら、お客様に出金拒否と判断されてもおかしくない対応を行った事は過去に4回はございます。

弊社監視部門から利用規約違反の疑いがあるお客様の情報が全部署に流れて来るのは周知通りですが、そのお客様から出金申請が来た場合、調査を行う為に数日お待ち頂く場合がございます。

その結果、何もない場合は、そのまま出金を行わせて頂きますが、利用規約違反と判定された場合、利用規約に沿った処置を行わせて頂きます。

その結果、お客様にとっては不都合な結果となる為、イコール出金拒否と判断されてしまった事がございます。

 

しかしながら、お客様から出金申請を頂き、通常であれば1営業日以内に出金処理を行わせて頂く中で、利用規約違反の疑いがある方で平均3営業日、ヒヤリングなどが必要になる方でも7営業日お待ち頂いた方が最長となりますが、あくまでもお客様にご理解を頂いた上でのヒヤリングを行いながらとなりますので、7日間当社から何も連絡を行わなかったケースはございません。

ただし、前述の4回に関しては例外でございます。

1つは当社システムバグによるもの。
3つは到底受け入れがたい悪質なトレードによるもの。

1つ目は、当社にも責任がある為、お客様と協議しながら、互いの妥協点を見つけ出し数週間後に円満解決する事が出来ました。

2つ目の3件は、厳格な処置として対応させて頂きました。

おそらく、この3件の方が腹いせに2chなどで書き込みをされているのではないかと思われます。

 

“大本営発表” を鵜呑みにするのは危険だとは思うが、世間からの評価とGEMFOREXのこれまでの実態とを見るに、出金関係についてはクリーンだと評価できそうだ

 

さらに、GEMFOREXを評価する声の中に、「出金処理が非常に迅速に実行される」というものがある。

申請したところで出金できないのでは、どんなに爆発的な勝利を収めようとも、それこそまさに “元も子もない” 話だが、その点について心配する必要がなさそうなのは、素直にありがたい。

 

提出書類&審査なし。最短3分で口座開設が可能

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どんなに好条件が揃っていても、そもそも口座を開設できなければ何の意味もないが、そういった意味で言えば、GEMFOREXが来る者を拒むことはない。18歳未満でなければ。

 

口座開設に際しては、面倒な審査などもなく、必要書類も後日提出すれば良いので、口座開設の申し込みから最短わずか3分で取引を開始できる。

前述の多彩なキャンペーンやボーナスの存在に加え、最低入金額と最小取引単位の小ささも相まって、取引開始までの敷居が非常に低くなっている点は、GEMFOREXの魅力と言って差し支えないだろう。

 

 

『GEMFOREX』の総評

GEMFOREX公式サイトのキャプチャ画像

GEMFOREXについて言えば、たしかに悪い部分はとことん悪いかもしれない。しかしながら一方では、それを補い得るだけの良い部分もまた、確実に存在している。

もちろん悪い部分が存在しないに越したことはないが、こうもメリットとデメリットがはっきりしているのは、色々なことを割り切って戦略的に利用できるという意味で、中途半端に両方が混在しているよりは、むしろありがたいくらいだ。

 

繰り返しとなるが、GEMFOREX最大の強みは、その最大レバレッジ倍率の高さであり、各種キャンペーンや還元ボーナスの存在であると言える。

同じく無料EAやミラートレードもかなり魅力的なサービスではあるが、万人が対象とならないという点で、やはり一歩劣るだろう。

 

一方で、完全なる無登録業者であることや注文方式がDD方式であること、広めのスプレッド設定などは、GEMFOREXの明確な減点要素だと言える。

メイン口座をGEMFOREXに開設することに、少なからず不安と抵抗感を感じることは否めない

 

とはいうものの、定期的に開催される多種多様なキャンペーンや還元ボーナスを始め、迅速な出金対応や充実した初心者向けコンテンツ、手厚いサポート体制など、国内市場に最適化してきたが故の優れたユーザビリティも、間違いなくGEMFOREXの魅力だと言える。

また、ここ数年の間に、ロスカット水準を引き下げたり、スプレッドを狭めたりと、問題とされていた部分について改善が図られてきたという実績もあり、長い目で見れば、今後より良いFX会社へと成長する可能性も秘めている。

 

であるならば、いっそネガティブな要素はすべて腹を決めて受け入れて、挑戦的なサブ口座の1つとして完全に割り切って運用するのも、意外に面白いかもしれない。

 

ゼロカットを食らっても構わない額の余剰金を用意し、各種キャンペーンやボーナスを最大限に活用しつつ、ご自慢のレバレッジ倍率を利かせた取引で勝ち逃げを狙う。

 

例えば、こんな運用戦略はどうだろうか。

ギャンブル要素が強くなってしまうが、当たれば見返りが大きいのはもちろん、仮に大外れを食らってもゼロカットによる安全装置が働くことになるため、リスクは最小限に抑えられるはずだ。

 

「オールインワン口座」が向いている人

デメリットをデメリットして割り切ることができ、短期的に大きな利益を上げたい人

 

正直言って、万人にお勧めできる訳ではないし、そもそもそんな気もないが、GEMFOREXの “癖の強さ” は、ハマる人にはさぞかしハマることだろう。

世間の荒波に揉まれる中で酸いも甘いも噛み分けて、色々と割り切れるようになった大人ならば、GEMFOREXともお互いに “都合の良い関係” を築き上げられそうだ。

 

 

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