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『FXAutoPips』経過観察 その3 |負の激流に押し流されて轟沈

目覚ましい急成長ぶりを見せた前回

『FXAutoPips』の検証とレビュー

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前回の経過観察においては、開発者が意図した通りに取引を成功させ、直前の大きな損失を補って余りある急成長を遂げてみせた『FXAutoPips』。

前回の時点では、勢いそのままに更なる成績の飛躍にも期待できそうな様子だったが、はたして。

 

 

成績悪化を食い止められず、敢え無く破綻

残念極まりないことに『FXAutoPips』は今回、期待されていたような好成長の流れを歩むことはなく、再び成績を大きく悪化させると、そのまま「打ち切り」という形で公式フォワードテストに幕を下ろしてしまう結果となった。

資産曲線の右端に現れた “崖” を見る限りでは、またも大きな含み損を抱えてしまったらしく、EAは再びの損切りを実行したようだ。

 

 

実際、前回大きく伸ばしてみせた「通算利益」の数字を見ると、「185.82」ポイントもの大幅な下落を記録しているほか、今回の「損益」に関しても、前回の好成績を帳消しにしかねないような成績の悪化ぶりを見せている。

なお、「2020年7月」中の取引はすべて前回の経過観察後に実施されているため、「損益」と「月度別成績」の数字は今回、完全に一致。「122.0pips」または「964.50ドル」のマイナスは、決して小さくはないだろう。

 

『FXAutoPips』の実績

回数 通算利益 最大DD 平均月利 通算勝率 PF
初レビュ―時 606.43% 39.81% 9.25% 69% 1.82
第1回 622.72% 39.81% 8.77% 68% 1.64
第2回 851.65% 39.81% 9.55% 69% 1.85
第3回 665.83% 39.81% 7.93% 68% 1.55
前回比 -185.82% ±0.00% -1.62% -1.0% -0.30
累計 +59.40% ±0.00%
-1.32% -1.0% -0.27
回数 損益(pips) 損益(金額)
初レビュ―時
第1回 +13.1 pips +84.57 ドル
第2回 +154.0 pips +1,188.26 ドル
第3回 -122.0 pips -964.50 ドル
前回比 -276.0 pips -2,146.76 ドル
累計 +45.1 pips +308.33 ドル

『FXAutoPips』の月度別成績

2020年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +7.97 +34.6 +233.12
2月 +3.01 +15.6 +95.19
3月 +11.71 +55.8 +380.90
4月 -32.07 -150.1 -1,165.52
5月 +51.92 +148.6 +1,282.10
6月 +31.68 +154.0 +1,188.26
7月 -19.53 -122.0 -964.50
8月
9月
10月
11月
12月
累計 +54.69 % +136.5 pips +1,049.55 USD

※USD = 米ドル

『FXAutoPips』の年度別成績(※クリックで展開)

2019年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +2.88 +14.0 +30.69
2月 -25.37 -122.0 -277.69
3月 +0.22 +25.5 +1.79
4月 +45.30 +166.9 +370.84
5月 +12.67 +67.6 +150.72
6月 -38.39 -122.0 -514.52
7月
8月 +86.24 +178.5 +712.05
9月 +26.90 +103.6 +413.66
10月 +19.23 +70.0 +375.24
11月 +8.60 +28.0 +200.09
12月 +11.54 +42.0 +298.84
累計 +149.82 % +452.1 pips +1,761.71 USD
2018年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月 +17.14 +59.3 +85.69
8月 +30.44 +103.8 +178.31
9月 -29.57 -94.0 -225.91
10月 +72.95 +169.9 +392.55
11月 +6.97 +28.0 +64.82
12月 +6.87 +31.0 +68.34
累計 +104.80 % +298.0 pips +563.80 USD

また、「平均月利」と「プロフィットファクター(PF)」の成績にも相応の下落が見られるが、直近の期間において前回の “回復分” を上回る大きさの傷を負ってしまっていることが一目で確認できる。

一方で、純粋な数字だけで見た場合、「7.93%」と「1.55」というそれぞれの成績自体は十分に「優秀なシステム」と評価できる水準を保っているとも言えるだろう。

 

 

今回の総評

『FXAutoPips』というEAが、そもそも設計の段階から「計画的な損切り」を織り込み済みである以上、今回もまた損切りに追い込まれたこと自体については、そこまで深刻に問題視する必要はないようにも思われる。

一方で、取引履歴を確認すれば、成績データの更新が「2020年7月21日」を最後に止まっていることがすぐに分かるのだが、真に問題視すべきはこちらの方だと言えるだろう。

 

2020年9月7日時点での『FXAutoPips』の成績

 

とは言うものの、大幅な成績悪化の直後に、様子見の意味もかねて一時的に取引が停止されることは、『FXAutoPips』に限った話ではなくまま見られる現象でもあるため、必ずしも「データ更新の停止 = フォワードテストの終了」だと断定することはできないと言える。

そこで、今回の件について『FXAutoPips』の公式サポートに問い合わせたところ、以下のような回答を得られたので共有しておきたい。

 

Unfortunately, the mentioned live account is closed at the moment because of negative results.

If everything is OK, we will verify a new live account soon.

残念ながら現在、成績の悪化が原因で『FXAutoPips』の公式フォワードテストは終了しています。

なお、(今後)すべて状況が整えば、ただちに新しいフォワードテストを開始する予定です。

 

公式サポートからの回答を見る限りでは、どうやら損切りの直後に更なる成績の悪化に見舞われ、そのまま公式フォワードテストは打ち切りを余儀なくされてしまったため、取引データの更新も停止されたまま、というのが事の顛末のようだ。

 

『FXAutoPips』が今回、このように不本意な結果に終わってしまったことは「無念」の一言に尽きるが、既に将来的な仕切り直しの実施が計画されている点については、不幸中の幸いだと言えるだろう。

何をもってして “everything is OK(何も問題ない)” だと判断されるのかは不明だが、早期実現に期待しつつ気長に経過を静観していきたい。

 

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