「買いたい価格、または売りたい価格を指定して注文を入れる注文方法」のこと。
指値注文を利用した場合、あらかじめ指定していた価格を相場が「下回ると買い注文」が、「上回ると売り注文」が自動的に発注されることとなる。別名「リミット注文」、「リミットオーダー」。
指値注文は、あらかじめ指定した価格で注文を予約しておく形になるため、自分の希望した価格で売買できる点や、四六時中パソコンやスマートフォンに張り付いている必要のない点などが、そのメリットに挙げられる。
また、リアルタイムで自分自身の手で注文を入れる成行注文やストリーミング注文とは異なり、指定した価格で自動的に注文が発注されるので、一時の感情や衝動に左右されることなく、機械的に淡々と、自分で決めたルールに則った取引を重ねるのに適している点も、メリットと言えるかもしれない。
そのほか、あらかじめ注文を発注した状態を予約しておくため、注文と約定にタイムラグが発生しないことから、スリッページが発生しないという特徴も持つ。
一方で、相場が指定した価格に達しなければ注文が発注されることはないため、ごく僅かな価格差で売買が成立せず、大小のチャンスを逃してしまいかねないというデメリットも抱えている。
なお、類似した注文方法に「逆指値注文」がある。