目覚ましい飛躍を果たした前回
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前回の経過観察において、落ち着くかと思われた勢いを再び加速させ、高い安定感と収益性を両立させた素晴らしい成長ぶりを見せた『Trader's Sun』。
勢いそのままに更なる伸びが期待される今回、はたして思惑通りの成長を遂げることはできたのだろうか。
急成長から一転、緩やかな停滞
残念ながら『Trader's Sun』は今回、先日までの好成長に対する軽い “揺り戻し” に見舞われたのか、期待とは裏腹に若干ながら成績を悪化させる結果となった。
下のウィジェット上では横方向に圧縮されているため分かりづらいが、拡大して見てみると、直近の期間において一進一退の勝敗を繰り返し、今一歩で勝ち切れていない様子が確認できることだろう。
実際、「通算利益」の数字を見ると、前回比で「3.48」ポイント減のマイナス成長となっており、レビュー公開から続いていた成長の流れに一旦の終わりを迎える格好となっている。
同様に「損益」の成績についても、「pips」に関しては「66.0pips」の黒字に終えている一方で、「金額」に関しては「11.05ドル」の赤字を計上。
前回および前々回で積み上げた “貯金” の大きさからすれば、今回の損失額もそう大したものではないと言えるのは不幸中の幸いだと言えるが、直近の『Trader's Sun』が成長しあぐねていることはやはり間違いなさそうだ。
『Trader's Sun』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 301.65% | 27.82% | 2.73% | 74% | 1.30 |
第1回 | 309.75% | 27.82% | 2.71% | 74% | 1.30 |
第2回 | 329.96% | 27.82% | 2.73% | 74% | 1.33 |
第3回 | 326.48% | 27.82% | 2.65% | 74% | 1.30 |
前回比 | -3.48% | ±0.00% | -0.08% | ±0.0% | -0.03 |
累計 | +24.83% | ±0.00% |
-0.08% | ±0.0% | ±0.00 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | +34.3 pips | +25.70 ドル |
第2回 | +175.7 pips | +64.16 ドル |
第3回 | +66.0 pips | -11.05 ドル |
前回比 | -109.7 pips | -75.21 ドル |
累計 | +276.0 pips | +78.81 ドル |
また、前回まで「2.70%」台を推移していた「平均月利」の数字についても、今回は「2.65%」にまで下落。
ほぼ一ヶ月もの間、「通算利益」の成績において「330%」前後で停滞していた割に浅い傷で済んでいるのも、ひとえに優に四年以上ものフォワードテスト実施期間を誇る “ご長寿EA” の為せる業と言えるだろう。
なお今回、「プロフィットファクター(PF)」も前回比で「0.03」ポイント減のマイナス成長を見せているものの、前回の増加分とちょうど綺麗に相殺する形で振り出しに戻った格好となっている。
『Trader's Sun』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +2.38 | +340.8 | +25.62 |
2月 | +0.01 | +51.3 | +0.07 |
3月 | +0.62 | +106.3 | +6.80 |
4月 | -1.78 | -212.3 | -19.76 |
5月 | +10.35 | +441.6 | +112.67 |
6月 | +6.20 | +326.8 | +74.51 |
7月 | +2.50 | +82.9 | +31.94 |
8月 | +2.35 | +48.2 | +30.70 |
9月 | +1.54 | +26.5 | +20.65 |
10月 | ー | ー | ー |
11月 | ー | ー | ー |
12月 | ー | ー | ー |
累計 | +24.17 % | +1,212.1 pips | +283.20 USD |
※USD = 米ドル
なお、先月の「月度別成績」は、三つの評価項目すべてにおいて先々月の成績を下回っているが、もう少し視点を高くしてみると、既に同様の傾向は、長い停滞期からの “覚醒” を迎えた今年五月を基点として、現在まで緩やかに続いていることが分かるだろう。
次回までその傾向が維持されるかどうかは未知数だが、少なくとも現時点における今月の「月度別成績」を見る限りでは、そうなる公算が大きそうだ。
今回の総評
直近の数ヶ月間にかけて、文句の付けようもないほどに堅実かつ順調に利益を積み上げ続けてきた『Trader's Sun』だったが、ついに今回、その好ましい展開にも来たるべき終わりの時が来たように思われる。
永遠に成長し続けられるEAが存在し得ない以上、いずれ停滞の流れに捕らわれてしまうのは必定だと言えるが、裏を返せば、またすぐに新たな成長の流れが押し寄せる可能性も大いにあり得るとも言えるだろう。
なお、今回の “小休止” に関しては、「何ヶ月も続いた成長期に対する軽い揺り戻し」の一言で説明が付けられるだろうが、早々に再び息を吹き返すことになるのか、はたまたこのまま緩やかな停滞の波に揺られ続けることになるのか、現時点では未知数だ。
『Trader' Sun』が元々、小刻みに前進と後退を繰り返しながら、ある程度の期間をかけて中長期的に成長していくタイプのEAであることも、その見極めを難しくしていると言える。
とは言うものの、過去には現在と同様、あるいはそれ以上に不利な状況を乗り越えてきていることを思うと、直近の期間は、次の成長に向けた「溜め」の期間だと考えることもできるだろう。
ちなみに、直近の期間における「最大ドローダウン」は「2.83%」と相も変わらず非常に低い水準を維持。易々とは相場に左右されない安定感の高さを実証し続けており、現在の状況も最低限のダメージに抑えて切り抜けてくれそうだ。
一日も早く、ここ最近で「溜め」たエネルギーを良い方向に爆発させてくれることを祈りつつ、気長に行く末を見守っていくことにしたい。
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