「取引システムを操作するなどして、FX会社が意図的に約定拒否を引き起こす手口」のこと。
グレーアウトが発生すると、システムが一時的に一切の操作を受け付けなってしまい、意図した価格やタイミングで注文を決済することができなくなってしまう。
そういった現象自体は、システムに大きな負荷が掛けられた場合や不具合が発生した場合などにも発生するため、決して好ましいことではないものの、やむを得ない部分もあると言える。
しかしながら、FX会社の中には、その会社にとって不利な状況やその注文を受け付けたくない時に、意図的にグレーアウトを発生させたり、約定拒否やスリッページを引き起こしたりする会社も存在する。
特に数分、時には数秒という非常に短い間隔でトレードを繰り返す「スキャルピング」を行う投資家への対策としてグレーアウトが悪用される場合が多い。
FXのような相対取引において、一方が意図的に自分に有利なように取引の成立を操作することは悪質な詐欺や搾取であると言え、近年は「グレーアウト排除」を謳うFX会社も増えてきている。