『EOS Forex EA』経過観察 その１｜波乱に煽られ続けた末の沈没

おそらく最初で最後の経過観察

今年八月の下旬に初めてレビューを公開した直後から不安定になり、短期間での乱高下を繰り返すようになった『EOS Forex EA』。

成績が安定するまでしばらく見守り続けていたが、昨年末をもって観察を続けていた公式フォワードテストが打ち切りとなった様子のため、最終報告の意味を込めて、経過観察を更新することにしたい。

乱高下を繰り返しながら、徐々に後退

短期間の間に乱高下を繰り返しながら、徐々に成績を落としていく様子を、資産曲線の形に一目で見て取れることだろう。

何度か波乱を乗り越えて成長に転じそうな気配も見せたが、結局は再び荒波に飲み込まれてしまい、時間をかけて海の底へと沈んでいくこととなった。

初レビューからのおよそ五ヶ月間で、通算利益の数字は、最終的に「80%」近く下落。当然の帰結として、平均月利についても同様の落ち込みを見せているが、運用期間の長さに救われる形で、下落幅については比較的に “軽傷” で済んだと言える。

また、順当に他の数字も軒並み悪化しており、通算勝率とプロフィットファクター（PF）の数字も減少している上に、最大ドローダウンの値も更新される形となった。

月間獲得利益の推移を見ても、直近の成績不振ぶりは明らかだ。

レビューを公開した昨年八月までは非常に好ましいペースで成長の山道を登り続けていたものの、昨年九月に勢いにブレーキがかかると、一気に谷底にまで転落を開始。そのまま “帰らぬ人” となってしまった。

とは言うものの、累計獲得利益について言えば、2018年も十分な黒字に終わっている。

確かに最後の数ヶ月間こそ振るわなかったが、最終的な成績を加味すれば、「EOS Forex EAは、昨年の市場をしっかりと勝ち抜いた」と評価しても良いだろう。

今回の総評

直前で述べたように、通年の成績で見れば、『EOS Forex EA』の収支は十分にプラスとなっている。

だからこそ、公式フォワードテストを終了させる判断を下してしまったことが、やや時期尚早だったように思えてならないが、「目も当てられないほどに成績が悪化してしまう前に止めたい」という気持ちは、一度でもEAを運用したことのある人ならば、誰でも身に覚えのあることだろう。

2019年1月29日時点での『EOS Forex EA』の成績

ただし、本音を言えば、少なくとももうしばらくは、経過観察を続けたかったところだ。

一進一退を繰り返し続け、結局は通年で見れば成長も後退もしなかった “我慢の2017年” を経て、再び大幅な成長に転じた実績を持つ『EOS Forex EA』だけに、余計にそう思えてしまう。

思うところは色々とあるが、いずれにせよひとまず今回を以て、『EOS Forex EA』については、経過観察を終了することにしたい。

もし今後、フォワードテストが再開されるようなことがあれば、経過観察も再開する所存なので、これまで関心と期待を寄せてこのEAを見守ってきた人々には、のんびりと構えて気長に “復活” を待つことをおすすめしたい。

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