順調な経過から一ヶ月が経過
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『FXGoodway』の検証とレビュー
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『FXGoodway』経過観察 その1|安定感のある成長を実現
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前回、経過を観察しているEAの中でも屈指の好調ぶりを見せた『FXGoodway』だったが、世の中には “良い波” もあれば、当然の如く “悪い波” もある。
『FXGoodway』が、この一ヶ月の間に乗った波は、いったいどちらだったのだろうか。
成長には文句なしだが、不審な点も
はたして『FXGoodway』が捉えた波は、前回と同等以上の “良い波” だったようだ。資産曲線の描く形にも、その調子の良さがありありと見て取れる。
数字の面から見ても、通算利益の数字は、前回比で「35.73%」も増加。通算勝率とプロフィットファクター(PF)の値についても、好ましい漸進を見せている。
一方で、平均月利の数字は、前回に引き続きの下落となった。
ただし、前回も指摘した通り、これは運用開始から数ヶ月間の成績が “良過ぎた” が故の下落だとも言えるため、あまり深刻に捉える必要はないだろう。
『FXGoodway』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 232.06% | 36.33% | 26.13% | 71% | 2.25 |
第1回 | 288.70% | 36.33% | 24.50% | 71% | 2.28 |
第2回 | 324.43% | 36.33% | 21.23% | 72% | 2.33 |
前回比 | +35.73% | ±0.0% | -3.27% | +1.0% | +0.05 |
累計 | +92.37% | ±0.0% | -4.9% | +1.0% | +0.08 |
事実、先月の月間獲得利益は、一ヶ月ぶりに二桁パーセント台に乗っており、「15.19%」という十分な成績を記録している。
これでなお不足だというならば、他のギャンブルじみたハイリスク・ハイリターンな戦略のEAに手を出す方が、きっと幸せになれるはずだ。
さて、ここまでの間に、最大ドローダウンの推移について、あるいは小見出しにある “不審な点” に関する言及がなかったことを、それこそ不審に思った人もいるかもしれない。
実は、件の “不審な点” とは、「最大ドローダウンの値を、意図的に小さく見せかけた」という疑惑のことなのだが、現時点では、黒とも白とも言い切れないでいる。
月間獲得利益の推移
2018年 | 2019年 | |
---|---|---|
1月 | ― | +15.19% |
2月 | ― | ― |
3月 | ― | ― |
4月 | ― | ― |
5月 | ― | ― |
6月 | ― | ― |
7月 | +25.01% | ― |
8月 | +44.53% | ― |
9月 | +24.55% | ― |
10月 | +24.85% | ― |
11月 | +15.63% | ― |
12月 | +8.9% | ― |
累計 | +143.47% | +15.19% |
現在、『FXGoodway』のサイト上に公開されている公式フォワードテストの成績を見ると、最大ドローダウンの値は「14.86%」となっているはずだ。
つい先日までは、「36.33%」と表示されていたため、直近の一ヶ月ほどの間に、原理上あり得ないはずの “最大ドローダウン値の回復” という奇怪な現象が、何故か発生したこととなる。
なお、Myfxbookの標準機能である「Custom Analysis」機能を利用して、フォワードテスト開始日から現在時点までの成績を表示させると、最大ドローダウンの値は、正しく「36.33%」と表示される。
おそらくは、現在の “公式成績” とされているデータは、このCustom Analysisを利用して、ドローダウン値を意図的に低く見せかけているのだろう。この行いの是非については、後述することにしたい。
今回の総評
この一ヶ月間で『FXGoodway』が見せた成長ぶりについては、非常に目覚ましいものがあり、取り立てて文句の付けようもないと言える。
しかしながら、やはり今回の総評において最も重要視すべきは、その好調さの裏に隠された “疑惑” についてだろう。
なお、肝心となる今回の疑惑に対する結論だが、「真に悪質とまでは言えないが、決して誠実な行いではなく、信頼性を損なう所業だった」としたい。
確かに今回、最大ドローダウンの値は、本来の数字よりもかなり低く表示されていたものの、通算利益や平均月利、プロフィットファクターなどの「収益性に関する評価項目」については、ほとんど何も不正な操作は見られなかった。
平均月利の数字に「0.4%」に満たない変動は見られたが、意図的に低く偽装したというよりは、最大ドローダウンの値を操作した際に生じた “おまけ” のようなものだと思われる。
世の中には、成績の悪化に伴い、上述のCustom Analysisを悪用して、成績に関するあらゆる項目の数字を不正に良く見せかける手法を、臆面もなく実行するEAも存在していることを考えれば、まだ情状酌量の余地は残されていると言えるだろう。
また、一方では、今回の不正操作が「意図的な悪意」によるものではなく、「偶発的な事故」によるものだという可能性も、現時点では考えられる。
つまり、例えば、「開発者がMyfxbookを操作した際に、何らかの理由で “実際とは異なる数字の成績データ” を表示していることに気が付かず、そのまま公式成績として掲載してしまった」といったような可能性だ。
我ながら、かなりの好意的な解釈だとは思うが、決してあり得ない話ではない以上、その可能性については考慮すべきだろう。
とは言え、繰り返しとなるが、今回の行いは、決して誠実なものではない。そのことについては、異論を挟む余地はないはずだ。
そこで、暫定的な処置として、『FXGoodway』のレビューにおける信頼性に対する評価を引き下げることとする。引き下げ幅については、諸々の可能性を考慮して「-0.5ポイント」としたい。
今後の動向によっては、評価を元に戻すこともあれば、さらに評価を引き下げることもあるだろう。いずれにせよ、今はまだ判断を見誤らないよう、慎重に観察を続ける時期だと言える。
“疑惑” が単なる杞憂に終わってくれることを祈りつつ、引き続き経過の観察を続けることにしたい。
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