レビュー後、初の経過観察を実施
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『Forex inControl Reborn』の検証とレビュー
『Forex inControl Reborn』評価 『Forex inControl Reborn』 収益性:(4.5) 安定性:(4.0) 信頼性 ...
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前回、少々の “曰く付き” だが面白い魅力を秘めたEAとして、『Forex inControl Reborn』を紹介してから、早一ヶ月。
この短い期間にどのような変化を遂げたのか、さっそく確認していくことにしたい。
安定かつ堅実な成長ぶりを見せる
いざ蓋を開けてみれば、この一ヶ月間の成長ぶりは、不安を他所にして非常に堅実かつ安定したものとなったようだ。
発売当初は、ハイリスク・ハイリターンを地で行く “問題児” として敬遠されがちなEAだったが、数年前に『Forex inControl Reborn』に “Reborn(再誕)” してからというもの、打って変わったような “優等生” ぶりを見せている。
また、スイングトレード系EAらしく、先月中には僅か三回しか取引が行われなかったようだが、資産曲線の描く稜線を見ても、直近の取引履歴を見ても、懸念されるロットサイズの管理を含めて、不安定な様子や危険な様子は見受けられない。
結果として、通算利益と通算勝率、およびプロフィットファクター(PF)の項目において、好ましい成長を遂げることとなった。
一方で、平均月利については、数字はやや悪化。
とは言え、「10%」の大台にこそ乗らなかったものの、先月の月間獲得利益もきちんと黒字に終わらせており、運用開始から続く連続黒字記録を、また一つ伸ばすことに成功している。
『Forex inControl Reborn』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 291.65% | 18.57% | 11.33% | 72% | 3.87 |
第1回 | 317.17% | 18.57% | 10.87% | 74% | 4.12 |
前回比 | +25.52% | ±0.0% | -0.46% | +2.0% | +0.25 |
累計 | +25.52% | ±0.0% | -0.46% | +2.0% | +0.25 |
なお今回、Myfxbookのウィジェット上に表示されている最大ドローダウンの値が、前回の計測値よりも「20%」以上も悪化していることには、お気付きだろうか。
最大ドローダウン値の計算および表示アルゴリズムに関して、Myfxbookには “ブラックボックス” な部分があるため、あまり断定的な物言いは避けるが、おそらく今回の現象も、先日、『Forex Flex EA』と『FXGoodway』に起きた現象と同一だと推測される。
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というのも、取引履歴を始め、Myfxbook上で確認可能なあらゆる情報を見ても、20%以上もドローダウン値が悪化した形跡は見当たらず、また上記二つのEAの場合と同様に、「Custom Analysis」機能を利用して、運用全期間の成績を表示させると、最大ドローダウンの値が、これまで通りに「18.57%」と表示されるからだ。
月間獲得利益の推移
2018年 | 2019年 | |
---|---|---|
1月 | ― | +5.41% |
2月 | +9.85% | +11.32% |
3月 | +18.88% | +6.52% |
4月 | +17.49% | ― |
5月 | ― | ― |
6月 | +10.56% | ― |
7月 | +18.82% | ― |
8月 | +9.69% | ― |
9月 | +19.67% | ― |
10月 | +8.7% | ― |
11月 | +12.69% | ― |
12月 | +2.99% | ― |
累計 | +129.34% | +23.25% |
極め付けに、「実際よりもドローダウン値を低く見せかける」ならばまだしも、作為的に不正操作をしてまで、「実際よりもドローダウン値を高く見せかける」意味はないはずだ。
そういった理由から、ウィジェット上での最大ドローダウン値の悪化については、Myfxbook側のシステム的な問題に起因する可能性が高く、少なくとも現時点では、そこまで警戒する必要はないだろう。
今回の総評
前回のレビューでは、「現状だけを見れば、全体的にかなり優秀なEAだが、過去に築いた “負の実績” から、手放しの信頼はするべきではない」と結論付けたが、今回の経過観察に対する評価を言えば、「また一つ “正の実績” を積み上げた」と言える。
もちろん、まだまだ抱える “負債” の方が大きいため、“完済” までは程遠いと言えるが、少なくとも着実に返済の道を歩んでいることは、一つの事実として認めて然るべきだろう。
『Forex inControl Reborn』の成績については、今のところ「非常に順調」の一言だが、一つだけ今後に対する懸念を挙げるとするならば、その「取引回数」の低さは、気になるところだ。
誤解しないでほしいのだが、スイングトレード系EAであること自体は何の問題もなく、取引の “頻度” が低いことも、同じく何の問題もない。
ただし、基本的な原則として「取引回数(=試行回数)が増加するにつれて、そのデータの信頼性も高くなる」と言える。何事にも例外はあるが、その点において、このフォワードテスト成績のデータは、まだ “弱い” 。
とは言うものの、それは何もこのEAに限った話ではないため、あくまで「EA全般に共通して言える懸念事項」程度に捉えておいて良いだろう。
『Forex inControl Reborn』は、はたして真に実力を備えた “金の卵” なのか、はたまた表面を取り繕っただけの “ひび割れた卵” なのか。
前者であることを全力で期待しつつ、経過の観察を続けたい。
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