『Easy Walker Fx』評価
収益性:(3.0)
安定性:(4.0)
信頼性:(5.0)
総合評価
(4.0)☆☆注目株!!☆☆
※下記理由【1】により、収益性を【3.5→3.0】へと下方修正(2020/08/19)
※下記理由【1】により、安定性を【4.5→4.0】へと下方修正(2020/08/19)
各項目の再評価について【1】(2020/08/19)
昨年末の「英国総選挙」に端を発する市場の荒れに始まり、現在も続く「コロナ禍」の余波で安定性を欠いている直近の市場において、短い期間で成績を激しく乱高下させてしまったことを受けて、「収益性」および「安定性」の評価に下方修正を加えることとした。
『Easy Walker Fx』基本情報
- 【取引通貨ペア】: 14種類
対応している通貨ペア
● 豪ドル/カナダドル(AUDCAD)☆
● 豪ドル/スイスフラン(AUDCHF)
● カナダドル/スイスフラン(CADCHF)
● ユーロ/豪ドル(EURAUD)☆
● ユーロ/カナダドル(EURCAD)☆
● ユーロ/英ポンド(EURGBP)
● ユーロ/円(EURJPY)☆
● ユーロ/米ドル(EURUSD)☆
● 英ポンド/カナダドル(GBPCAD)☆
● 英ポンド/スイスフラン(GBPCHF)
● 英ポンド/円(GBPJPY)
● 英ポンド/米ドル(GBPUSD)☆
● 米ドル/カナダドル(USDCAD)☆
● 米ドル/スイスフラン(USDCHF)
- 【スタイル】: スキャルピング
- 【販売価格】: 349ドル(最大30日間の返金保証サービスあり)
- 【最低入金額】: 100ドル / 0.01ロット
- 【推奨入金額】: 非公開
- 【推奨時間足】: 15分足(M15)
- 【推奨レバレッジ倍率】: なし
『Easy Walker Fx』は、現時点では14種類もの通貨ペアでの取引に対応しており、主要な通貨ペアは一通り押さえられている印象だ。
ちなみに、“現時点では” としたのには理由があるのだが、詳しくは後述することにしたい。
また、取引履歴を見ても分かることだが、『Easy Walker Fx』は、紛うことなき「スキャルピング系EA」だ。
基本的にポジションは建てられてから「数時間」で決済されており、本当に早い時には「数十秒から数分」で決済されていることもある。
数千回以上に及び実行された取引の中で、ポジションの保有時間が12時間を超えた回数は「十回」にも満たず、24時間を超えたのも僅か「三回」というのだから、もはや “本物” だと言わざるを得ないだろう。
なお、最低入金額は、初期設定時において「0.01ロットにつき100ドル」とされており、かなり少額からの運用が可能とされている一方で、推奨入金額については明らかにされていない。
推奨時間足については、前提として「どの時間足でも成績への影響は特にない」としつつも、『Easy Walker Fx』エントリーに関する仕様上の観点から、「15分足(M15)に設定しておくのが最も無難だろう」と公式に明らかにしている。
そのほか、推奨レバレッジ倍率についてだが、「レバレッジ設定の倍率は、EAにとって問題にはならない」とのことで、レバレッジ倍率の大小が、EAの動作や成績に大きな影響を及ぼすことにはならないようだ。
メンバーシップの特徴
メンバーシップ | ||
---|---|---|
価格 | 349ドル | |
利用可能なリアル口座数 | 最大1つまで(※) |
|
利用可能なデモ口座数 | ||
返金保証サービス | 最大30日間(※無条件返金保証) | |
アップデート保証 | 無償 | |
ユーザーサポート | 24時間 & 年中無休 | |
対応プラットフォーム | MT4 |
メンバーシップは一種類のみが用意されており、「349ドル」という、決して安くはないが高すぎることもない絶妙な価格設定となっているが、後述の理由により、万が一の場合でも安心だ。
また、最大30日間の「無条件」返金保証が謳われている点については、やはり特筆しておきたい。返金保証を約束する製品は星の数ほどあるが、「条件付き」と「無条件」とでは、購入時の安心感に天と地ほどの開きがあると言えるだろう。
なお、EAにおいてはしばしば見かける仕様だが、一つのメンバーシップ(ライセンス)で利用可能な口座数は、「リアル口座とデモ口座とを合わせて、同時に最大一つまで」とされている。
公式サポートに申請すれば、ライセンスと紐付けする口座番号は、いつでも任意のタイミングで変更が可能なため大した問題とはならないだろうが、「デモ口座でEAをテスト運用しつつ、並行してリアル口座でも実運用する」ようなことはできない点には注意してほしい。
『Easy Walker Fx』の特徴
世間には、方や積極的に情報を共有しようと試みるEAもあれば、方やそういった姿勢を鼻で笑うかのように最低限の情報しか提供しようとしないEAもあるが、一見すると後者であるかのように思われる『Easy Walker Fx』も、実は前者の仲間だと言える。
“文字としての情報” に関して言えば、確かに公式サイト上には必要最低限の情報しか存在していないが、公式フォーラムが開設されていたり、多数の公式フォワードテスト結果が共有されていたりと、実際に得られる情報は思いのほか多い。
複数の通貨ペアを取引する「朝スキャ」系EA
公式サイト上でも明言されていることだが、『Easy Walker Fx』は、いわゆる「朝スキャルピング(朝スキャ)」系に属する戦略を基軸としている。
ボラティリティの低い市場で発生した「レンジ相場」あるいは「緩やかなトレンド相場」において、利益の獲得を狙うロジックに仕上げられているとのことだ。
なお、取引履歴を見ると、「高い勝率を頼みにして、数pips程度の細かな利益を確実に積み重ねていく」という “スキャルピングの王道” とも言える戦略を採用している一方で、ストップロス設定を活用して、巧みに損失を最小化させることにも成功していることが分かる。
また、常に複数の通貨ペアを比較的に満遍なく取引することで、「利益の最大化」と「リスクの分散」が同時に図られているようだ。
これは「スキャルピング系EA」全般に言えることだが、スプレッド幅やスリッページの大小が成績の良し悪しに直結しやすいため、『Easy Walker Fx』を運用する場合は、利用するFX会社の選定も慎重に行った方が良いだろう。
「練行足」を用いて精度の高い取引を実現
『Easy Walker Fx』においては、「練行足」と「ストキャスティクス」を組み合わせた相場分析を行うことで、より精度の高いエントリーと決済を可能にしていることが明らかにされている。
なお、ストキャスティクスは、レンジ相場においては力を発揮し易いテクニカル分析だと言えるが、同じくレンジ相場の判断に活用される練行足を組み合わせることで、「ノイズ(騙し)による不適切なエントリーの発生を最小限に抑える」というロジックを採用しているようだ。
-
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また、ストキャスティクスは、トレンド相場ではあまり有効でないとされているが、練行足はトレンド相場の分析においても活躍できる分析手法であるため、その意味でも相性の良い組み合わせだと言えるだろう。
定期的なアップデートが今なお続く
実は発売当初、このEAは三種類ほどの通貨ペアにしか対応していなかったのだが、継続的な開発とアップデートが積み重ねられていった結果、気付けば十種類以上もの通貨ペアに対応するに至っているという経緯がある。
しかも、発売から既に五年以上が経過しているにもかかわらず、その手厚いアフターフォローが未だに継続されているというのだから驚きだ。
もちろん、アップデート内容は、対応通貨ペアの拡充に止まるものではなく、取引に関するロジックやアルゴリズムの改良、新機能の追加にまで及ぶため、今後もさらなる改善がもたらされる可能性にも十分に期待できることだろう。
多彩な設定ファイルが提供されている
例えば、「買い(売り)ポジションのみ」や「ユーロ/米ドル(EURUSD)専用」といったように、取引する通貨ペアの種類やポジションの方向に合わせた「専用の設定ファイル」が用意されている点も、『Easy Walker Fx』の特徴だと言えるだろう。
さらに言えば、前述したアップデートの対象には、当然のようにこの設定ファイルも含まれているため、実際の成績や相場の状況に合わせて最適化された “最新版” が、発売から現在に至るまで何度も不定期に提供されてきた。
そして、このEAには公式フォーラムが用意されているのだが、そこでは開発陣やサポートチームのメンバーに質問を行ったり、情報の共有を行ったりするほか、各種の設定ファイルを入手することが可能となっているのだ。
なお、上掲の「取引通貨ペア」一覧表において、末尾に「☆」の付いている通貨ペアは、「専用設定ファイル」の用意されている通貨ペアであり、実質的な「取引が推奨されている通貨ペア」だと言えるかもしれない。
『Easy Walker Fx』の成績
EAの成績について分析を行う前に、『Easy Walker Fx』の公式フォワードテストは、驚くべきことに丸五年以上も破綻をすることなく継続されており、既に六年目も折り返しを迎えようとしていることだけは、はっきりと伝えておきたい。
大小様々な経済危機が起こったこともあり、直近の約五年の間には、新参古参を問わず実に多くのEAが市場からの撤退を余儀なくされたり、フォワードテストの仕切り直しを迫られたりしてきたことを思えば、驚異的な記録だと言えるだろう。
また、最大ドローダウン値についても、同期間中には何度となく市場が荒れてきたにもかかわらず、“要注意域” と言える「30%」台には乗せることなく、“標準域” となる「20%」台までに抑え続けることに成功している。
さらに言えば、大半の場合において、ドローダウンは “安全域” である「10%」台のうちに解消されており、『Easy Walker Fx』の長期的な安定性には目を瞠るものがあると言えるが、そのリスク管理能力の高さも窺い知れるというものだろう。
『Easy Walker Fx』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 462.54% | 28.97% | 2.70% | 71% | 1.12 |
前回比 | ー | ー | ー | ー | ー |
累計 | ±0.0% | ±0.0% | ±0.0% | ±0.0% | ±0.0 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
前回比 | ー | ー |
累計 | ±0.0 pips | ±0.0 ドル |
なお、長年に及ぶ激闘の末、通算取引回数も既に「5,000回」の大台を視野に捉えている状況にあるが、未だに通算勝率の数字は「71%」という高い水準を維持。
「小さな利益を確実に積み重ねていく」というスキャルピングにおける基本戦略は、「利益の少なさを勝利の回数で補う」戦略だとも言い換えられるが、「71%」という数字は、その戦略を成り立たせるには十分だと言えるだろう。
そのほか、月間獲得利益の推移を見ても分かるように、昨年末から今年の前半にかけて成績を悪化させてしまっているものの、現在は既にだいぶ調子を取り戻しつつあり、損失も着実に補填されつつある。
月間獲得利益の推移(成長率)
(%) | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | ― | -4.18% | -3.58% | +0.43% | +16.66% | -10.23% |
2月 | ― | +4.96% | +3.55% | +8.78% | +10.03% | -5.97% |
3月 | +9.45% | +9.06% | +18.09% | +4.52% | -3.85% | -4.84% |
4月 | +21.88% | +25.56% | +3.53% | +5.16% | +1.52% | +1.46% |
5月 | +10.88% | +15.86% | -1.36% | -4.62% | -5.30% | +8.13% |
6月 | +0.82% | -2.64% | -4.89% | +8.38% | -5.02% | +1.11% |
7月 | +6.79% | +5.76% | -11.23% | +7.18% | +4.00% | ― |
8月 | -9.46% | +0.25% | +10.54% | -9.50% | +1.48% | ― |
9月 | -14.04% | -1.47% | +3.39% | +10.61% | +5.13% | ― |
10月 | +24.17% | +11.41% | +14.41% | +14.02% | +7.46% | ― |
11月 | -12.12% | -3.47% | +12.57% | -1.63% | +0.99% | ― |
12月 | +6.73% | -3.57% | -2.79% | -11.34% | +0.42% | ― |
累計 | +45.10% | +57.53% | +42.23% | +31.99% | +33.52% | -10.34% |
一方、平均月利については、あまり成績が芳しくないように感じられるかもしれないが、その数字だけを見て、“早とちり” したり落胆したりしないよう注意してほしい。
前提として、月間獲得利益の数字は、「前月末時点での口座残高からの増減幅」を基準に算出されるため、同じ利益(金額)を得た場合でも、算出される利益率は同じ値になるとは限らない。
そのため、「月間獲得利益における利益率の値は、口座残高の少ないフォワードテスト開始直後の方が高くなりやすく、運用に伴い残高が増加するにつれて低くなりがち」という基本的な傾向がある。
月間獲得利益の推移(pips)
(pips) | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | ― | +13.2pips | -9.7pips | +99.4pips | +321.0pips | -103.8pips |
2月 | ― | +68.7pips | +79.6pips | +211.9pips | +202.1pips | -24.9pips |
3月 | +96.1pips | +118.2pips | +358.6pips | +131.7pips | -7.1pips | +7.8pips |
4月 | +141.9pips | +234.0pips | +70.9pips | +95.0pips | +60.6pips | +69.4pips |
5月 | +75.6pips | +218.3pips | +72.4pips | -37.0pips | -38.8pips | +151.0pips |
6月 | +35.0pips | +35.0spips | -86.8pips | +146.7pips | -25.0pips | +16.4pips |
7月 | +75.6pips | +90.1pips | -127.7pips | +140.3pips | +85.7pips | ― |
8月 | -34.3pips | +31.9pips | +198.2pips | -161.7pips | +75.5pips | ― |
9月 | -60.4pips | +9.8pips | +84.4pips | +203.3pips | +107.1pips | ― |
10月 | +220.5pips | +207.9pips | +223.5pips | +246.1pips | +158.3pips | ― |
11月 | -37.7pips | +9.3pips | +258.3pips | +46.3pips | +89.9pips | ― |
12月 | +106.5pips | +58.9pips | -2.7pips | -161.3pips | +42.6pips | ― |
累計 |
+618.8 pips |
+1,095.3 pips |
+1.119.0 pips |
+1,034.7 pips |
+1,071.9 pips |
+115.9 pips |
ここで、「金額」ではなく「pips」による月間獲得利益の推移を見てほしいのだが、2015年から2018年の四年間にかけて、かなり安定して年間「1,100pips」前後の利益を得ていることが分かるだろう。
なお、現時点で十二ヶ月分のデータが存在しない2014年と2019年については、ここでは除外して話を進める。
他方、同期間中における各年の通年成績を金額ベースで見た場合、結構なばらつきが存在していることに気が付くだろう。
ここに、「平均月利」という一つの指標だけを基準として、「収益性」の高低を一概に判断してしまうことの危険性があると言える。
もちろん実際には、口座残高が増大するにつれて、より大きなロットで取引できるようになるため、同じpipsを得た場合でも、より大きな利益を獲得しやすくなることは間違いないが、そのこととEAの “基礎的な収益力” とは切り離して考えた方が良いだろう。
この「基礎的な収益力」という観点から評価すれば、少なくとも直近の四年間について、一般的な意味における「収益性」は非常に安定しており、決して低下などしていないことが分かるはずだ。
『Easy Walker Fx』の信頼性
実際は全く中身の伴わない「SCAM(詐欺商材)」であるにもかかわらず、見栄えばかり綺麗に取り繕った “悪意の塊” のような製品が世に溢れているため、その製品や販売会社が “本物” かどうかについての見極めは、慎重に行われなくてはならないと言える。
EAという製品の特性から言っても、完全に白か黒かを判じることは容易ではないが、ここでは可能な限り普遍的かつ客観的な観点に立って、真贋を見定めていくことにしたい。
五年間以上も破綻知らずの公式フォワードテスト
「論より証拠」とはよく言ったものだが、『Easy Walker Fx』は、まさにその至言を正しく体現しているEAだと言える。
2014年から開始されている公式フォワードテストの実施期間は、一度も破綻することなく既に五年以上にも及んでおり、その履歴にも、特にこれと言った不備や不審な点などは見当たらない。
強いて挙げるならば、口座残高に関連する項目が秘匿されている点に不満を抱かなくもないが、他の競合製品においても良く見られることであるほか、より重要でより秘匿されがちな「ロットサイズ」に関する情報は完全に公開されているため、「問題」とするほどではないだろう。
また、大小無数の谷間を刻みながら、時間を掛けて少しずつ前に進む資産曲線の様子も、「都合の悪い成績を除外してデータに反映させない」といった類の “不正な情報操作” が行われていないことを、暗に示していると言える。
結局のところ、「信頼性の高いフォワードテストのデータ」以上の “証拠” などそうそうあるものではなく、たとえ「完璧なバックテストのデータ」や「完成度の高い取引ロジック」のような “論” がどれだけ並べ立てられようとも、やはりその信用度では及ばないだろう。
多数の公式フォワードテスト結果を公開している
昨今、どういう形であれ公式フォワードテストの成績を公開することは、もはやEAの世界における “常識” と言えるまでになったが、二つ以上の公式フォワードテストのデータを公開している製品は、今なお決して多くはない。
しかしながら、そんな現状の中でも『Easy Walker Fx』は、公式サイト上に計七つものフォワードテストの成績を公開し続けており、公式フォーラム上に共有されているものまで含めれば、その数は更に膨れ上がる。
ただし、残念ながら幾つかのテストについては既に終了してしまっているほか、多くのテストにおいて「Myfxbookによる二段階認証」が不完全な形で実施されてしまっているなど、“証拠” としての信頼性は完璧だとは言えない。
ではあるものの、公式サイトや公式フォーラムという言い逃れのできない場所で、今なお積極的にフォワードテストの結果を共有する姿勢を貫き続けている点については、素直に高く評価できるだろう。
公式フォーラム上で、定期的にサポート情報が発信されている
「公式フォーラム上で、定期的に情報が発信されている」という事実は、EAの信頼性を評価する上では、大きな加点要素となると言える。
同様に公式フォーラムを提供している『Forex Flex EA』のものほどに、多くのユーザーで賑わっている訳ではないのだが、購入者と公式側とのやり取りが、目に見える形で公開されていることの意義は、間違いなく大きいはずだ。
もちろん、フォーラム上に登場する人物すべてが、公式側の仕込んだ “サクラ” でないとは言い切れないのかもしれないが、質問の内容や各人の文体、話の流れ、公式側の応対など、様々な観点から判断する限りにおいて、その可能性は極めて低いと言えるだろう。
ちなみに、フォーラム上にはチャット機能も用意されているのだが、現在でも開発チームのメンバーとユーザーとが、日々活発にやり取りを交わしている様子を確認することができる。
なお、本稿の作成時点においては “つい先日” の2019年6月末日にも、公式サポートと顧客との間でかなり迅速な質疑応答がなされており、発売から五年以上が経過しているEAに対しても、未だに手厚いサポートが提供されていることが改めて明らかとなった形だ。
また、今回のレビュー作成にあたり、実際に公式サポートに問い合わせを行ってみたのだが、非常に迅速かつ好感の持てる対応を得られたことを記しておきたい。
断続的なアップデート提供が継続されている
前述した内容とも少し被ってしまうのだが、今なお公式フォーラム上では、EAのアップデートに関する最新情報が断続的に更新され続けているほか、実際に最新版の設定ファイルなどをダウンロードすることも可能だ。
EAおよび設定ファイルの開発は現在も継続されており、本稿の作成時点における最新バージョンとなる『Easy Walker EA ver. 6.3.0』も、今年一月に開発の完了を迎え、購入者に対して無償で提供されている。
また、フォーラム上には、特定の設定ファイル専用のスレッドも用意されており、常に最新版の設定ファイルを入手できるほか、設定方法などについてのサポートを受けることも可能だ。
「発売から五年以上が経過した製品に対しても、積極的な開発を継続し、質の高いサポートを提供し続けている」という事実だけを切り取ってみても、世に溢れる “売ったらそれっきり” を地で行く悪質な連中とは、一味も二味も違うことは明らかだと言えるだろう。
最大30日間の「無条件返金保証」が提供されている
何とも至れり尽くせりなことに、『Easy Walker Fx』には、最大30日間の「無条件返金保証」までもが用意されている。
大半の競合製品が「条件付き」の返金保証を掲げており、中には「端から返金する気がない」ことを匂わせるような条件を設定している製品も珍しくないという現状があるだけに、余計に誠実な印象が際立つ。
もちろん、「無条件返金保証を掲げる」ことだけなら誰にでも出来ることでしかなく、それ自体に大した価値はないとも言えるだろう。
本当に重要なのは、「保証された約束が、間違いなく遵守されているかどうか」ということの方なのだが、その点に関しても、『Easy Walker FX』に問題はないように見える。
もし「無条件返金保証」を謳っておきながら、返金を行わないようなことがあれば、まず間違いなく各種の掲示板やレビューサイトに、その不誠実を糾弾する書き込みが行われるはずだが、今回調べた限りでは、その手の書き込みは一件も見当たらなかった。
どうやら、少なくとも「返金対応」について言えば、誠実な対応が行われ続けているようだ。
開発元の素性が明らかにされている
日々多くのEAが生まれ消えゆく中でも、製品についての情報は提供しても、その開発者たちの情報までを提供しようとしているEAの数は、決して多くはない。
『Easy Walker Fx』を開発したARGOLab社は、その貴重な “少数派” に属しており、同社の公式サイトも公開されている。
流石に、一般的な企業のように所在地や役員までもが明らかにされている訳ではなく、“身分証明” としては物足りない部分も多いのだが、不定期ながらも重要な情報の更新は継続されているほか、ロシア語と英語の両方に対応しているなど、評価できる点も多いと言える。
また、そもそもの話として、「身分を明かさない」という風習が当たり前のようにまかり通っている界隈において、なるべく身元の証明を立てようと努力する姿勢については、素直に好意的に捉えても良いだろう。
悪い評価や口コミがほぼ見当たらない
「レビューや口コミ自体がほとんど存在していないため、悪い評価や否定的な口コミも見当たらない」というEAは存在しているが、『Easy Walker Fx』に関して言えば、この限りではない。
まず、同EAについては、公式フォーラム以外の場所においても、一定数のレビューや口コミの存在が確認されている。
にもかかわらず、大半の競合製品には付き物の攻撃的かつ否定的な口コミや、「SCAM(詐欺商材)」と断じるようなレビューなどは、全く見当たらない。
むしろ好意的な意見の方が散見されるくらいであり、『Easy Walker Fx』の実力を評価している個人ブログなども、ちらほらと見かけるほどだ。
「肯定的な情報よりも、否定的な情報の方が集まりやすい」というインターネットの基本的な性質を考慮すると、このネガティブな評価の少なさは、純粋に評価に値すると言えるだろう。
公式フォーラムという分かりやすい意見の “捌け口” が用意されていたり、公式サポートが迅速な対応を貫き続けていたりすることも、今日の状況を生み出している要因の一つとなっているのかもしれない。
『Easy Walker Fx』の総評
ここまで言葉を尽くして色々と語ってきたが、「『収益性・安定性・信頼性』の三拍子が揃った非常にバランスの良いEA」というのが、『Easy Walker Fx』に対する率直な評価であり、忌憚のない結論だ。
三つの大きな評価項目が存在する中で、どれか一つだけが突出して優れているものや、バランスは良くても全体的な水準が低いものなどはしばしば散見されるが、「全体的に高い水準に仕上げられているもの」は、願いとは裏腹に悲しいほどに少ない。
その文脈に立てば、『Easy Walker Fx』は、非常に稀有な存在だと言えるだろう。
ただし、この “手放しの高評価” は、このEAを「長期的な観点から評価した場合」のものだということは、きちんと明言しておきたい。
大小無数の山と谷を刻みながら成長を続ける資産曲線を見れば一目瞭然だろうが、『Easy Walker Fx』は、短期的に見た場合、決して「安定性に優れている」とは評価できないはずだ。
であるならば、高い頻度で勝敗を繰り返している上に、「一回の取引毎の利益が小さい」戦略を採るEAに、短期的かつ爆発的な収益を期待するのは難しいと言えるだろう。
しかしながら、長期的に見た場合、「最大ドローダウン値を安全圏に繋ぎ止めながら、五年以上もの間、フォワードテストを破綻させずに継続し続けている」という圧倒的な “偉業” の方が浮き彫りになり、EAの「安定性」に対する評価は一変する。
また、短期的な評価においては物足りなさも感じられた「収益性」についても、「長期間に渡って着実に利益を積み重ねることができる」となれば、話は大きく変わってくることだろう。
もちろん、用意されているEAのパラメーターを適切に変更すれば、短期的な安定性と収益性を大きく高めることも可能ではあろうが、『Easy Walker Fx』については、基本的に「長期運用において最大の実力を発揮するEA」だと言えそうだ。
なお、残る一つの評価項目である「信頼性」については、どのようなスパンや観点から採点しようとも、その評価はほぼ揺るがない。
少なくとも現時点においては、全方位に隙が無く、「けちらしいけちの付けようもない」と結論付けざるを得ないほどだ。
また、『Easy Walker Fx』においては、意欲的な開発やアップデートが今なお続けられており、幾つもの設定ファイルが提供されていることは前述した通りだが、実に興味深いことに、公式フォーラムを通じて、その設定ファイルの成績までもが公開されている。
上掲した二つの公式フォワードテストのデータは、どちらも「公式に使用が推奨されている設定ファイル」の最新版のものとなるが、やはり特に着目すべきは、実際にリアル口座上で実施されている「EW_DE3」の方だろう。
先日ようやくベータテストを終え、“正式版” へと昇格したばかりの最新版ということもあり、現在の相場にかなり上手く適応している様子が窺える。
ちなみに、もう一方の「ew_2018s」についても、やや安定感にこそ欠けるものの、かなり高い収益性を実現しており、潜在的な実力の高さを強く感じられるのだが、だからこそ余計にデモ口座上での成績であるのが悔やまれるばかりだ。
いずれにせよ、どちらのデータも『Easy Walker Fx』の直近における実力を推し量る格好の材料であることには違いなく、そうした有用な情報を惜しげもなく公開し続ける開発陣の姿勢もまた、「信頼性」に対する評価を大きく押し上げる要因の一つとなっている。
現状、“攻守” ともに隙らしい隙が見当たらない上に、常に “最善の一手” を模索し続ける「貪欲さ」に加え、その研鑽の成果を惜しみなく共有しようとする「寛大さ」をも持ち合わせている『Easy Walker Fx』。
新陳代謝の激しいEAの世界において、“過去の遺物” と成り果てることなく、今なお “歴戦の古強者” として第一線で活躍し、その実績を誠実に証明し続けている時点で、このEAは紛うことなき “本物” だと言えるだろう。
要チェック!
EAの経過観察を更新。検討材料の一つにどうぞ。
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『Easy Walker Fx』の購入方法
公式サイトの左下部にある「BUY NOW」と書かれたエリアをクリックする
自動的に購入ページに移動するので、各項目それぞれに必要な情報を記入する
ちなみに、製品の購入ページは、初期設定では英語あるいはロシア語表示となっているはずだ。
画面左上にある「Language(言語)」と書かれたメニューから「日本語」を選択することで、日本語表示に切り替えられるので、ぜひ活用してほしい。
なお、日本語表示に切り替えた後も、各項目に情報を入力する際には、ローマ字や英数字をによる表記を用いるようにした方が無難だろう。
「お支払方法」から任意の「支払方法」と「支払通貨」を選択する
必要な情報の入力後、同ページ左部にある「お支払い方法」の項目から、「支払いの決済に利用する方法」と「決済に用いる通貨」をそれぞれ選択する。
「クレジットカード」か「PayPal」のどちらかを選択する人が大半だと思われるが、ここでは、最も利用者が多くなるだろう前者を選んだものとして解説を進めたい。
「MasterCard」と「VISA」のマークの描かれた項目にチェックが付いていることのほか、「任意の通貨」の項目に任意の通貨が選択されていることを確認したら、ページ下部にある「次へ」をクリックする。
なお、「その他のお支払方法」のメニューからは、クレジットカードの種類を変更することが可能だ。
クレジットカード情報の入力後、「ご注文を確定する」をクリックする
クレジットカード情報を入力し終えたら、最後に請求金額や請求者情報に不備がないかを確認。
その後、特に問題が見当たらないようであれば、「ご注文を確定する」ボタンをクリックし、注文を完了する。
購入者特典について
なお、当サイトを通じて『Easy Walker Fx』を購入していただいた方には、EAの販売会社との連絡の仲介などまでを含め、全般に関して30日間のサポートをいたします。
さらに、当サイトが推奨するFX会社の口座でEAを運用された場合、無期限の永久サポートをいたします。
また、希望者には、『Easy Walker Fx』のユーザーマニュアルを和訳したオリジナルPDFファイルもプレゼント。
「海外製EAには興味があるのに、英語力に自信がない」という方のために立ち上げたこのサイト。ぜひこの機会にご活用あれ。
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