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格安「ライトプラン」も新登場 |『お名前.com デスクトップクラウド for MT4』レビュー

料金プランを刷新し、名称もスペックもリニューアル

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先日、当サイトでも紹介しているVPS『お名前.com デスクトップクラウド for FX』完全リニューアルを果たし、料金プランの刷新に加え、新たに幾つかのプランが追加された。

また、名称についても、『お名前.com デスクトップクラウド for MT4』へと改められたほか、これらの変更に伴い、各プランのスペックにも変更が加えられたため、早速、その内容について改めて評価とレビューをしていきたいと思う。

 

なお、『お名前.com デスクトップクラウド for FX』に関する詳しい情報や、刷新前の料金プランおよびスペック一覧については、下掲のレビュー記事を参照してほしい。

お名前.com デスクトップクラウド for FX|おすすめVPSレビュー

『お名前.com デスクトップクラウド for FX』評価 『お名前.com デスクトップクラウド for FX』      価格:(4.5)      スペック:(4.0)   ...

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『お名前.com デスクトップクラウド for MT4』評価

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『お名前.com デスクトップクラウド for MT4

     価格:(4.0)

     スペック:(4.5)

     安定性:(4.5)

     FX専用:(5.0)

総合評価

(4.5)☆☆イチ押し!!☆☆

 

実質的な値上げの一方、格安「ライトプラン」も新登場

お名前.com デスクトップクラウド for FXの料金プラン

刷新前の料金プランには「1GBプラン」、「2GBプラン」、「4GBプラン」および「8GBプラン」の四種類しか存在していなかったが、今回新たに「ライトプラン」と「1.5GBプラン」の二種類が追加

新プランの登場より、これまで本VPSにおける最も安価なプランだった「1GBプラン」は、“最安” の座を「ライトプラン」に譲ることとなった。

 

まずは、刷新後の各プランの料金設定(税別)から見ていきたい。

 

新料金プラン(新 1GB / 2GB / 4GB / 8GBプラン)

契約期間 1GBプラン 2GBプラン 4GBプラン 8GBプラン
1ヶ月 2,400円/月
(2,400円)
4,660円/月
(4,660円)
6,500円/月
(6,500円)
14,000円/月
(14,000円)
6ヶ月 2,280円/月
(13,680円)
4,420円/月
(26,520円)
6,175円/月
(37,050円)
13,300円/月
(79,800円)
12ヶ月 2,160円/月
(25,920円)
4,190円/月
(50,280円)
5,850円/月
(70,200円)
12,600円/月
(151,200円)
24ヶ月 2,160円/月
(51,840円)
4,190円/月
(100,560円)
5,850円/月
(140,400円)
12,600円/月
(302,400円)
36ヶ月 2,160円/月
(77,760円)
4,190円/月
(150,840円)
5,850円/月
(210,600円)
12,600円/月
(453,600円)

 

旧料金プラン(旧 1GB / 2GB / 4GB / 8GBプラン)

契約期間 1GBプラン 2GBプラン 4GBプラン 8GBプラン
1ヶ月 2,400円/月
(2,400円)
4,660円/月
(4,660円)
6,500円/月
(6,500円)
14,000円/月
(14,000円)
6ヶ月 2,240円/月
(13,440円)
4,462円/月
(26,772円)
6,320円/月
(37,920円)
13,580円/月
(81,480円)
12ヶ月 2,160円/月
(25,920円)
4,185円/月
(50,229円)
6,040円/月
(72,480円)
12,880円/月
(154,560円)
24ヶ月 1,780円/月
(42,743円)
3,685円/月
(88,458円)
5,590円/月
(134,171円)
12,187円/月
(292,488円)
36ヶ月 2,061円/月
(74,210円)
4,002円/月
(144,091円)
5,582円/月
(200,985円)
12,024円/月
(432,892円)

 

新料金プランにおける最大の変更点は、「24ヶ月以上の契約プランを選んでも、料金面での優遇が図られなくなった」点にあると言えるだろう。

以前の料金プランでは、契約方法を「24ヶ月払い」または「36ヶ月払い」にして申し込むと、「12ヶ月払い」以下で契約するよりも、月額換算での料金が安くなる仕組みだった。

 

しかしながら、新しい料金プランにおいては、その仕組みが消失。月額換算での料金は、「12ヶ月払い」以上ですべて同一価格に設定し直されている

一応、「6ヶ月払い」および「12ヶ月払い」については、若干ながら旧料金プランよりも値下げされた形となるが、各プランにおける最安値が引き上げられている以上、実質的な値上げだと言って差し支えないはずだ。

 

新料金プラン(ライトプラン / 1.5GBプラン)

契約期間 ライトプラン 1.5GBプラン
1ヶ月 1,800円/月
(1,800円)
2,950円/月
(2,950円)
6ヶ月 1,710円/月
(10,260円)
2,655円/月
(15,930円)
12ヶ月 1,620円/月
(19,440円)
2,360円/月
(28,320円)
24ヶ月 1,620円/月
(38,880円)
2,300円/月
(55,200円)
36ヶ月 1,620円/月
(58,320円)
2,212円/月
(79,650円)

 

おそらく、実質的な値上げを敢行するにあたり、想定される批判を見越して追加されたプランこそが、「ライトプラン」および「1.5GBプラン」なのだろう。

前者については、新旧料金プランを合わせた中でも最も安価なプランに設定されているほか、後者は後者で、他のプランにはない「契約期間が長ければ長いほど、月額換算の料金が安くなる」という特徴を持つ “唯一無二” の存在となっている。

 

ただし、ライトプランの安さには、それ相応の理由があるため、料金設定だけを見て飛び付かないように注意が必要だ。その理由については、後述したい。

なお、刷新前と同様に、全プラン共通で「初期費用は無料」とされている。

 

プラン変更に関する諸注意

  • 2019年1月23日を以て、『お名前.com デスクトップクラウド for FX』の新規申し込みは受付終了。それ以前からの利用者は、同日以降も継続して利用が可能。
  • ライトプランから、「1GBプラン」以上の専有プランへの契約変更は不可。
  • 専有プラン内でも、下位から上位プランへの変更は可能だが、その逆は不可

 

 

値上げも納得の大幅なスペック強化

ライトプランの操作画面イメージ

さて、ここからは、各プランのスペックについて、リニューアル前後での比較と検証に移りたいと思う。

 

リニューアル後のスペック(新 1GB / 2GB / 4GB / 8GBプラン)

スペック 1GBプラン 2GBプラン 4GBプラン 8GBプラン
OS Windows Server 2019
CPU 1コア 3コア 4コア 8コア
メモリ容量 1GB 2GB 4GB 8GB
ディスク容量 50GB SSD 100GB SSD
200GB SSD
回線速度 非公開
データ転送量 非公開
設置場所 日本
アプリインストール 〇(対応)
ブラウザ利用 〇(対応)
バックテスト 〇(対応)

 

今回のリニューアルにおける大きな変化の一つとして、VPSサーバーのディスクが「HDD」から「SDD」へと刷新され、ディスクのデータ転送速度が大きく強化された点が挙げられる。

ディスクの転送速度は、PCのほぼあらゆる操作の実行速度や快適さに影響する重大な要素であるため、この変更は素直に諸手を挙げて歓迎したい。

 

また、以前は非公開だったCPUコアの割り当て数についても、今回のリニューアルに合わせて公開されることとなった。

残念ながら、割り当てコア数の増減については確認しようもないが、どうやらプロセッサ自体もより高性能な製品へと刷新されており、処理速度も大幅に向上しているようだ。

 

リニューアル前のスペック(旧 1GB / 2GB / 4GB / 8GBプラン)

スペック 1GBプラン 2GBプラン 4GBプラン 8GBプラン
OS Windows Server 2012 R2 / 2008 R2
CPU 非公開 非公開 非公開 非公開
メモリ容量 1GB 2GB 4GB 8GB
ディスク容量 50GB 最大100GB(※追加ディスクオプション利用時)
回線速度 100Mbps 共用
データ転送量 無制限
設置場所 日本

 

一方で、メモリ容量については、新旧で何らの変化も見られない。ただし、プロセッサと同様に、より高性能な製品が新たに採用されており、転送速度は大きく改善されることとなった。

 

ちなみに、プレスリリースによると、新旧の「1GBプラン」を比較した場合でも、ディスク速度は「約12倍」、メモリ速度では「2倍」、CPUの処理速度については「1.5倍」という劇的な性能向上を実現

その結果、MT4の起動速度は「2倍」以上となり、その他アプリケーションにおいても、「最大4倍」以上ものパフォーマンス向上が確認されているとのことだ。

 

そのほか、OSに関しても、最新の「Windows Server 2019」への刷新が図られたことにより、取引環境の安定性はさらに改善されており、まさに今回のリニューアルでは、ハードウェアとソフトウェアの両面から強化が施される形となった。

 

「選べるMT4」の提供元一覧(※2019年4月17日 追記)

  • 楽天証券「楽天MT4」
  • 外為ファイネスト「MT4 ZERO」
  • FOREX.com「FOREX.COM MT4」
  • Titan FX「Titan FX MT4」
  • OANDA「オアンダ MT4」
  • ForexExchange「俺のMT4」
  • MT4公式

 

なお、「ライトプラン」を含むすべてのプランには、「選べるMT4」というサービス名の下、全部で七種類のMT4がプリインストールされており、契約後すぐに取引を開始することが可能となっている。

「選べるMT4」の提供元については、上記の通りだ。

 

新規追加プランのスペック(ライトプラン / 1.5GBプラン)

契約期間 ライトプラン 1.5GBプラン
OS Windows Server 2019
CPU 2コア 共有 2コア
メモリ容量 2GB(共有) 1.5GB
ディスク容量 5GB SSD 50GB SSD
回線速度 非公開
データ転送量 非公開
設置場所 日本
アプリインストール ×(非対応) 〇(対応)
ブラウザ利用 ×(非対応) 〇(対応)
バックテスト ×(非対応) 〇(対応)

 

また、完全な新規プランとして登場した「ライトプラン」と「1.5GBプラン」についてだが、少なくとも後者については、かなり “絶妙” なプランに仕上げられている

というのも、スペック水準としては、ちょうど「1GBプラン」と「2GBプラン」の中間といった風情であるのに対して、月額の費用については、かなり「1GBプラン」寄りに設定されているのだ。

 

ちなみに、「36ヶ月払い」で契約した場合、両プランの料金設定には、月額換算でわずか「53円」しか差が存在しない。また、もっと手頃な「12ヶ月払い」の場合でも、その差額は「200円」にとどまり、そのコストパフォーマンスの高さには頭一つ抜けている印象を覚える。

 

一方で、「ライトプラン」については、相対的なコストパフォーマンスの悪さが目立つ

それについては、「1GBプラン」以上のプランが、すべて「仮想専用サーバー(VPS)」であるのに対して、「ライトプラン」の素性が「共用サーバー」であることが、その最たる原因だと言える。

 

お名前.comデスクトップクラウド for MT4の説明画像

 

確かに、見た目上のスペックは、「1GBプラン」や「1.5GB」プランにも引けを取らないように思えるかもしれない。

しかしながら、“共用” サーバーである以上、仮想化されているとは言え “専用” サーバーとして提供されている他のプランと比較すると、実際の処理能力はもちろん、取引環境の安定性にも、大きな不安が残される

 

また、共用サーバーの利用者には、管理者権限が与えられないため、利用中の環境に新たなソフトウェアなどをインストールすることは不可能だ。

そのため、ライトプランでは、「選べるMT4」以外のMT4を利用することができない。さらには、ブラウザの利用も禁止されているほか、バックテストにも対応していないなど、多くのEA愛好者にとって、致命的とも言える要素を多く抱えている。

 

ただし、裏を返せば、ライトプランは「MT4を操作することだけに特化している」ため、右も左も分からないような初心者には、おすすめできる余地も残されているだろう。

 

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なお、「仮想専用サーバー(VPS)」と「共用サーバー」の特徴や相違点については、上掲の記事に詳しいので、興味のある人はそちらを参照してほしい。

 

 

『お名前.com デスクトップクラウド for MT4』の総評

今回のリニューアルにおける最大の争点となるのは、やはり「ライトプランは、EA運用に適しているかどうか」という点についてだろう。

色々な物の見方はあるだろうが、その問いに対しては、あえて誤解を恐れずに「ライトプランでEAを運用するのは、可能な限り避けた方が良い」と答えたい。

 

お名前.comデスクトップクラウド for MT4の説明画像

 

共用サーバーの弱点として、「仮想専用サーバー(VPS)よりもサーバー負荷への耐性が低い」ことが挙げられるが、EA運用において、取引環境の安定性という要素は、最も重視されて然るべきだと言えるだろう。

例えば、何らかの不具合によりMT4が停止、または再起動してしまえば、EAの動作も停止したり、あるいは取引が正常に処理されなかったりすることも、当然の帰結として起こり得る。

 

もしそうなってしまえば、料金プラン間の差額など可愛く思えるような額の損失を、容易に被ることにだってなり得るし、最悪の場合には、口座が破綻に追い込まれないとも限らない

そう考えれば、月額換算で数百円、年間でも数千円の “必要経費” を惜しむのは、ナンセンスな行為だと言えるだろう。

 

一方で、個人的には、同じく新規に追加された「1.5GBプラン」の優等生ぶりを高く評価したい

おさらいなのだが、リニューアル前の時点で、既に「1GBプラン」は、一般的な運用において十分な性能を有していたにもかかわらず、今回のリニューアルを経て、同プランのスペックは大幅に強化されることとなった。

 

その新たな「1GBプラン」を確実に上回るスペックを持ちながら、同プランに肉薄する水準の料金設定を持つ「1.5GBプラン」は、前述の必要経費の話で言えば、「最高にコストパフォーマンスが高い」と言えるだろう。

 

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いずれにせよ、“一般的な運用方法” の範疇を逸脱しない限りは、「ライトプラン」以外でさえあれば、どのプランを選んだとしても、きっと快適な投資生活を謳歌できることだろう。

別に「ライトプラン」に親を殺された訳でもなければ、お名前.comの回し者でも何でもないが、老婆心ながら具申奉りたい。

 

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