肉を切らせて骨を断ってみせた前回
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『FXAutoPips』の検証とレビュー
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『FXAutoPips』経過観察 その1 |肉を切らせて骨を断つ
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前回、搭載された “安全装置” による緊急の損切り直後、ロジック通りの挙動を見せ、再び短期間での完全復活を果たしてみせた『FXAutoPips』。
数ヶ月前までの勢いを取り戻し、はたして再び成長の流れに乗ってくれたのかどうか、早速確認していきたい。
調子を取り戻し、本来の実力を発揮
いざ期待と不安に揺れつつ蓋を開けてみれば、今回の『FXAutoPips』については「完全復活」と言う言葉が相応しいほどであり、直近の「コロナ期」に生じた遅れを取り戻すに余りある急成長ぶりを披露してくれている。
まるで鬱憤を晴らそうとするかの如く、ひたすら真っすぐ右肩上がりに伸び続ける資産曲線の勢いは、「コロナ禍」によって大きく躓かされてしまう前までと比べても全く遜色ないと言えるだろう。
その好調ぶりについては、これ以上なくはっきりと数字にも表れているのだが、やはり中でも目を惹くのは「通算利益」の伸び幅の大きさだろう。
事実、前回から今回にかけてのほぼ一ヶ月の間に「200%」以上も数字を伸ばすに至っており、その好成長ぶりに引っ張られるような形で、その他の項目においても顕著な数字の改善が見られている。
特に「平均月利」における伸びは目覚ましく、前回に悪化した分を補填するどころか、レビュー時の成績さえも上回ってみせているほどだ。
『FXAutoPips』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 606.43% | 39.81% | 9.25% | 69% | 1.82 |
第1回 | 622.72% | 39.81% | 8.77% | 68% | 1.64 |
第2回 | 851.65% | 39.81% | 9.55% | 69% | 1.85 |
前回比 | +228.93% | ±0.00% | +0.78% | +1.0% | +0.21 |
累計 | +245.22% | ±0.00% |
+0.30% | ±0.0% | +0.03 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | +13.1 pips | +84.57 ドル |
第2回 | +154.0 pips | +1,188.26 ドル |
前回比 | +140.9 pips | +1,103.69 ドル |
累計 | +167.1 pips | +1,272.83 ドル |
また、「プロフィットファクター(PF)」も負けず劣らずの成長ぶりを見せており、直近の期間においてレビュー時の成績を上回るに至った点についても、やはり「平均月利」と同様の模様。
更には元々の取引頻度の低さも手伝ってか、「通算勝率」においても数字を回復させており、その順調ぶりにはけちの付け所を探す方が難しいほどだと言える。
そして、「損益」における「pips」と「金額」との両項目の欄に並ぶ非常に刺激的な数字にも、前回との落差も相まって、直近の好調ぶりがより際立って見て取れることだろう。
『FXAutoPips』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +7.97 | +34.6 | +233.12 |
2月 | +3.01 | +15.6 | +95.19 |
3月 | +11.71 | +55.8 | +380.90 |
4月 | -32.07 | -150.1 | -1,165.52 |
5月 | +51.92 | +148.6 | +1,282.10 |
6月 | +31.68 | +154.0 | +1,188.26 |
7月 | ー | ー | ー |
8月 | ー | ー | ー |
9月 | ー | ー | ー |
10月 | ー | ー | ー |
11月 | ー | ー | ー |
12月 | ー | ー | ー |
累計 | +74.22 % | +258.5 pips | +2,014.05 USD |
※USD = 米ドル
なお、「損益」について前回の成績が何とも物足りない数字となってしまっているのは、その期間のほぼすべてを「損切りによる損失の穴埋め」に費やしてしまったせいであり、単純な成長の勢いで言えば、今回をも上回るほどだったと言える。
とは言うものの、それも裏を返せば、今回の成長ぶりは「損切り直後に発動する緊急損失回復モード」に肉薄する勢いだったとも言える訳だが、そのことについては、直近三ヶ月間の「月度別成績」の数字を見てもらえれば理解できることだろう。
今回の総評
前回の時点では、“二度あることは三度ある” の法則に従って短期間で三度目の損切りを食らってしまわないかという不安もあったが、実に喜ばしいことに『FXAutoPips』は今回、そんな懸念を笑って吹き飛ばすほどの好調ぶりを見せつけてくれる格好となった。
途中に何度も “谷間” を挟んでしまっているため少し分かりづらくなっているが、資産曲線の伸び上がり方が単純な直線ではなく、緩やかながら指数関数的な曲線を描いている点も特徴的だと言える。
なお、今回の成長内容が非常に素晴らしいものだったことは事実だが、その点に関しては「今回が特例的に素晴らしかった」というよりかは、「EA本来の調子を再び発揮し始めた」と言うべきだろう。
既知の事実として、『FXAutoPips』は「一回の取引で14.0pipsの利確を狙う」ロジックを搭載している訳だが、ここ最近の取引履歴を確認すると、直近の期間においてはこれ以上なく正確にその “作戦” を遂行していることが分かる。
黄色い枠で囲われた取引はすべて前回から今回の間に実行されたなのだが、どの取引に関しても見事なまでに「14.0pip」で利確を実行。
また、直近の期間で獲得したpipsの数字を見ても、「154.0pips」という「14.0」の完全な倍数となっており、そこには「0.01pips」の誤差も見られない。
厳密に言えば、「+19.0pips」または「-5.0pips」で決済されている取引も混ざって入るものの、それらはすべて同時に決済されることによって "差し引き” で「14.0pips」という目標を正確に達成している様子が見て取れる。
このロジックに忠実な取引の高い実行精度に加え、口座残高の増加に合わせてロットサイズを増大させることで、前述したような指数関数的な成長を実現させているということのようだ。
ここしばらく、「コロナ禍」の余波をもろに浴びる形で大きく調子を崩してしまっていた感の強かった『FXAutoPips』だったが、今回の成長ぶりを見る限りでは、現在はほぼ完全に本来の実力を取り戻しつつあると言っても良いだろう。
勿論、だからと言って為替市場の性質上、油断が厳禁であることに変わりはない。更なる成長に期待しつつ、引き続き気を緩めることなく経過を見守っていくことにしたい。
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