苦い敗北を喫した前回
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『FXCharger』の検証とレビュー
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『FXCharger』経過観察 その1 |手痛い損失と嬉しい収穫
記念すべき「デビュー戦」となる今回 前回、実力派の「ハイリスク・ハイリターン系EA」として鳴り物入りで登場したばかりの『FXCharger』。 はたして『FXChar ...
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前回、記念すべき "デビュー戦” となる初の経過観察を、「損切り」という手痛い敗北で飾ることになってしまった『FXCharger』。
はたして今回は、前回の雪辱を見事に果たし、再び成長の道を歩み始めることができたのだろうか。
四度目の損切りと頼れる安全装置
結論から言えば、残念ながら『FXCharger』は今回も、再び「損切り」を断行せざるを得ない状況に追い込まれ、前回に続き大きな損失を被る結果となってしまった。
資産曲線には、先日の “急落” の直後に再び大きく成績を悪化させている様子を、はっきりと確認することができる。
損切りをしたのだから当然と言えるが、「通算利益」の数字は前回に続き大きく減少。それに伴い、「平均月利」や「プロフィットファクター(PF)」の成績についても、順当な悪化を見せている。
また、「損益」に関しても被害は大きく、「pips」と「金額」の両方において前回とほぼ同程度の損失を被ることとなった。
「月度別成績」についても同様で、二ヶ月連続で非常に大きなマイナスを計上しており、その生々しい被害の様子が何とも痛々しい。
『FXCharger EURUSD』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 2,199.73% | 21.88% | 6.87% | 61% | 1.76 |
第1回 | 1,851.44% | 21.88% | 6.38% | 60% | 1.57 |
第2回 | 1,528.63% | 29.46% | 5.92% | 60% | 1.42 |
前回比 | -322.81% | -7.58% | -0.46% | ±0.0% | -0.15 |
累計 | -671.10% | -7.58% | -0.95% | -1.0% | -0.34 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | -538.7 pips | -6,965.72 ドル |
第2回 | -503.0 pips | -6,456.21 ドル |
前回比 | +35.7 pips | +509.51 ドル |
累計 | -1,041.7 pips | -13,421.93 ドル |
なお今回、「最大ドローダウン」の値も更新されてしまう格好となった訳だが、この一点に関してのみ、少しばかり明るい情報をお届けすることができそうだ。
先日の損切り直後に公式サポートに問い合わせた結果、「損切りによる損失をいち早く回復させるために、一時的にリスク設定を『30%』ほどに引き上げて運用する予定」だと判明したことは、既に前回の経過観察でお伝えした通りだ。
以下に、その際に得た回答を再掲しておきたい。
(前略)
In both similar situations we temporary changed the risk to 80% after the losses to cover them more quickly, and then we changed the risk back to 20%.
(中略)
P.S. I have received a new information that we will increase the risk after all. But not so aggressively as we did it before. We will just double the current risk.
以前に二度の損切りを食らってしまった際、損失をいち早く取り戻すために一時的にリスク設定を「80%」に変更し、その後は再び「20%」へと設定を変更しました。
追伸)今回についてもリスク設定を引き上げる見通しです。ただし、以前ほど劇的に引き上げることはせず、現在の設定値から「二倍(=32%)」に変更する予定です。
以上を踏まえ、改めて直近の取引履歴を確認してみると、今回の損切りが実施される直前の最大ドローダウン値が「29.46%」だったことが判明した。
『FXCharger EURUSD』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +1.52 | +30.7 | +688.78 |
2月 | -15.09 | -299.0 | -6,952.82 |
3月 | -16.73 | -603.0 | -6,545.65 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | -30.30 % | -871.3 pips | -12,809.69 USD |
※USD = 米ドル
また、本稿を作成するにあたって再び公式サポートに問い合わせてみたところ、実際には「最大許容リスク」の値を「30%」に設定していたとのことだったため、『FXCharger』は過去三回の時と同様、今回もほぼ完璧に損切を実行してみせたと言える。
確かに、損切りに至ってしまったこと自体は、どう言葉を取り繕っても無念極まりない出来事でしかない。
しかしながら、「ハイリスク・ハイリターン系EA」が「遅かれ早かれ破綻する」ことを前提にした存在である以上、非常時に作動する “安全装置” の性能と精度の高さが再び実証されたことについては、素直に高く評価されて然るべきだろう。
今回の総評
直近の期間においては、世界各地で猛威を振るい続ける「コロナウイルス」の影響が甚だしく、FX取引のみならずあらゆる投資の世界に甚大な悪影響と混乱を撒き散らしているが、『FXCharger』も間違いなく、その被害者の一人だと言える。
一方、これだけ市場が不安定な状況の中でも、「ハイリスク・ハイリターン系EA」である『FXCharger』が、非常に堅実かつ精確に損切りを実行してみせた点については、上述した通り評価に値するものだろう。
なお、公式サポートによると、『FXCharger』は現在、「一時的に取引を停止して、市場が再び安定するのを待っている」とのことだ。
以下に、新たに公式サポートから得られた回答を共有しておきたい。
We've had a second stop loss in a row and we are not trading at the moment, waiting for the Market to stabilize.
Thanks to the security system powered by ForexStore, the EA stopped trading on all our clients' accounts as well. We did this to protect our accounts and accounts of all our clients.
We will definitely trade with a higher risk in order to cover the losses more quickly. But we have not decided yet what exactly risk it will be.
立て続けにストップロスに達してしまったことを受けて、我々は現在、市場が落ち着きを取り戻すのを待っており、EAでの取引も休止しています。
また、ForexStoreの提供するセキュリティシステムのおかげで、すべての顧客の口座上においても同様に取引が停止されていますが、これは我々自身と全顧客の口座を保護するための措置です。
なお、損失をより迅速に取り戻すために、(取引を再開した暁には)間違いなくリスク設定を引き上げて運用する予定ですが、その設定に関して、現時点で具体的な値などは決定していません。
『FXCharger』が販売を委託している海外のWebサイト「ForexStore」は、独自のセキュリティシステムを提供しているのだが、現在はそのシステムの働きによって、公式フォワードテストに加えて、顧客の口座上でも取引が実行されないようになっているようだ。
「製品を売りつけた後のことなど知ったことではない」と言わんばかりの対応をするサポートも珍しくない中、この対応はかなり慎重で誠実だと言えるだろう。
今年に入ってからというもの『FXCharger』にとって悪い流れが続き、本来の実力を発揮できない状況に陥ってしまっているものの、問い合わせを行えば行うほど、その対応の丁寧さと誠実さが際立つ印象だ。
残念ながら今回、『FXCharger』が取引を再開する頃合いについて具体的な情報を得ることはできなかったが、現在の状況が状況なだけに致し方ないことだろう。
逆に言えば、「取引を再開した」ということは「市場が安定した」か、あるいは「勝機を見出した」ということだとも言えるため、一日も早い『FXCharger』の “再起動” に強く期待したいところだ。
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