Trader's Moon 海外製EA情報

『Trader's Moon』の検証とレビュー

『Trader's Moon』評価

『Trader's Moon

収益性:(4.0)

安定性:(4.0)

信頼性:(4.0)

総合評価

(4.0)☆☆ 注目株! ☆☆

 

『Trader's Moon』基本情報

  • 【取引通貨ペア】: 8通貨

対応が確認されている通貨ペア

豪ドル/カナダドル(AUDCAD)

豪ドル/NZドル(AUDNZD)

ユーロ/カナダドル(EURCAD)

ユーロ/英ポンド(EURGBP)

ユーロ/シンガポールドル(EURSGD)

英ポンド/豪ドル(GBPAUD)

英ポンド/カナダドル(GBPCAD)

● NZドル/カナダドル(NZDCAD)

  • 【スタイル】: デイトレード ~ スイングトレード
  • 【販売価格】: 269ドル(最大30日間の返金保証サービスあり)
  • 【最低入金額】: 1,500ドル / 0.01ロット
                                  15ドル / 0.01ロット(セント口座)
  • 【推奨入金額】: 5,000ドル / 0.01ロット
                                  50ドル / 0.01ロット(セント口座)
  • 【推奨時間足】: 任意
  • 【推奨レバレッジ倍率】: 非公開

『Trader's Moon』は、先日レビューを公開した『Trader's Sun』の “姉妹品” とも言うべき存在であり、実際二つのEAはそれぞれが『FXTraderKit』と呼ばれるEAパッケージを構成する製品として、半ば対になるようなコンセプトに基づいて開発されている。

また、『Trader's Moon』は、全部で「8種類」の通貨ペアでの取引に対応。取引履歴を見る限りでは、昨年末頃までは八種類すべてが同時に取引されることも珍しくはなかったようだが、ここしばらくは「6種類」か「7種類」までの状況が続いているようだ。

 

全体の取引量で見ると、「豪ドル/カナダドル(AUDCAD)」が占める割合がおよそ「25%」ほどと頭一つ抜けており、「英ポンド/カナダドル(GBPCAD)」や「英ポンド/豪ドル(GBPAUD)」などがそのすぐ後に続く格好となっている。

ちなみに、取引履歴には、対応通貨ペアの一覧には存在しない「ユーロ/米ドル(EURUSD)」が過去に一度だけ取引された痕跡を確認できるのだが、それから現在までの一年強の間にただの一度も取引されていない様子を見るに、何かの手違いだったということなのだろう。

 

唯一の取引を「負け」で終わらせている「EURUSD」

 

なお、最小で僅か「50ドル」から取引の開始が可能な『Trader's Sun』とは打って変わって、『Trader's Moon』の最低入金額は「1,500ドル」、推奨入金額については「5,000ドル」と、どちらもそれなりの金額に設定されている。

ただし、セント口座で運用する場合においては、それぞれの金額設定は「15ドル」と「50ドル」となるため、むしろ『Trader's Sun』以上に “手を出しやすい” 存在に変わると言えるだろう。

 

そのほか、「時間足」と「レバレッジ倍率」に関して特定の推奨値が指定されていない点は、『Trader's Sun』と全く同様だ。

 

メンバーシップの特徴

メンバーシップ
価格 269ドル(単品購入)
405ドル(Trader's Sunと同時購入)
利用可能なリアル口座数 最大1つまで(※)
利用可能なデモ口座数 最大1つまで(※)
返金保証サービス 最長30日間(※返金条件あり)
アップデート保証 無償
ユーザーサポート 24時間 & 年中無休
対応プラットフォーム MT4

 

なお、『Trader's Moon』は、リアル口座とデモ口座のどちらでも利用が可能なのだが、EAに付与されているライセンスは「一つ」だけのため、リアル口座上とデモ口座上で同時に運用することはできない。。

また、他の競合製品と同様に、『Trader's Moon』にも「最長30日間」の返金保証サービスが用意されており、その条件の内容に関しても、ごく「標準的」と言える範疇の基準に設定されていると言える。

 

We provide a full money-back guarantee during the first 30 days after purchasing. If our EA doesn’t work properly on your account, and we cannot do anything about it, we will return your money.

If a drawdown on your account exceeds 35%, we will also initiate a refund process, on condition that you have used our recommended settings and provided proofs of that.

我々は、購入後30日間の全額返金保証を提供しています。もしEAが口座上で正常に動作せず、また我々がそれについて何の対処もできなかった場合、返金いたします。

あるいは、推奨設定に従って運用していたにもかかわらず、ドローダウンが35%を上回った場合にも、そのことを確認できる証拠を提供していただければ、返金処理を実行いたします。

 

強いて言えば、「そのことを確認できる証拠を提供していただければ」という一文の存在が目に付くかもしれないが、「条件付き返金保証」において「証拠の提示」を求められることは特に珍しくもないことを思えば、あまり神経質になる必要もないだろう。

 

 

『Trader's Moon』の特徴

『Trader's Moon』の公式サイトは良く言えば「無駄を削いだ」、悪く言えば「見栄えのしない」造りとなっており、一目見ただけだとまともに情報を提供する気のないように見えてしまうが、少し落ち着いて見れば、すぐに実際にはそうでないことが分かる

搭載されているロジックに関する情報など、『Trader's Moon』の特徴に関して得られた有益な情報について、可能な限りすべてを以下に共有していきたい。

 

「マーチンゲール法」を主軸に据えた取引ロジックを採用

公式サイト上でもはっきりと宣言されているように、「ハイリスク・ハイリターン」の代名詞的な取引手法として有名な「マーチンゲール法」を主軸に据えた独自の取引ロジックが、『Trader's Moon』には搭載されている。

 

ただし、「マーチンゲール法」の原理をそのまま採用した訳ではなく、幾つもの大幅な改良策を施した上でロジックに組み込まれているとのこと。

残念ながら、その改善策の詳細に関して具体的な情報までは開示されていないものの、取引履歴を見る限りでは、確かに最も標準的な「マーチンゲール法」とは明らかに異なる法則に従って、ポジションを管理しているようだ。

 

なお、『Trader's Moon』は、「逆行する値動きに応じて、ロットサイズを増加させながらポジションを追加していく」という「マーチンゲール系EA」としては王道の手法を採っているのだが、追加ポジションの数に関しては、特に上限が設けられていないように見受けられる。

 

エントリーから決済までで、ロットサイズは最大で「17倍」にまで増大

 

こちらは、公式フォワードテスト上で確認できる中で、「決済までに建てられたポジションの合計数」が二番目に多かった取引のデータだけを抽出したものだ。

取引履歴からは、2019年7月23日に建てられたポジションを起点に、徐々にロットサイズを増大させながらポジションを追加し、最終的には「10個」ものポジションを同時に保有するまでに至っている様子が見て取れることだろう。

 

また、ロットサイズの増え方を見ると、増加率は「2.00倍」⇒「1.50倍」⇒「1.33倍」⇒「1.75倍」⇒「1.43倍」⇒「1.70倍」と不規則に変動している一方で、八つ目のポジション以降は常に一定のロットサイズに固定されていることが分かる。

なお、他の取引においても一様に同じ法則に従ってロットサイズが増大しており、この一見すると不規則に思える倍率設定も、明確な意図と理屈の上に成り立つ “改善策” の一つということなのだろう。

 

 

一方、こちらは確認できる中で最多の保有ポジションを誇る取引の履歴を抽出したものなのだが、およそ三ヶ月間という長丁場を経て、最終的には「16個」ものポジションが同時に建てられる形となっている。

ちなみに、こちらも先ほどと同様、ポジションのエントリー間隔に関しては、完全に不規則となっているようだが、その間隔については比較的に狭くなるよう設計されているようだ。

 

やはり上述の倍率設定に従って徐々にロットサイズを増大させながら、ポジションを追加していく『Trader's Moon』。ただし、今度は六つ目のポジションからロットサイズは一定値に固定されており、その流れはそのまま最後のポジションまで続いている。

先ほどの取引においては、「0.17ロット(6段階目)」でロットサイズが固定されていたのに対し、この取引においては「0.07ロット(4段階目)」で固定が開始されていることになるが、何を基準に固定のタイミングが決定されているかについては不明だ。

 

なお、今後の取引において、この変動が「7段階目」や「8段階目」にまで達しないとの確証はないものの、少なくとも現時点までに確認できる範疇から言えば、『Trader's Moon』は「最大で17倍までロットサイズを増大させる」仕様だと結論付けて良さそうだ。

 

ポジションを建てるタイミングは、テクニカル分析で判断

たった一つの軽率なエントリーが生んだ小さな含み損が、あっという間に雪だるま式に膨れ上がり、最終的には甚大な損失を被る結果にさえ繋がりかねない “脆さ” は、「マーチンゲール系EA」の抱える弱点の一つだと言えるだろう。

無論、その “脆さ” は裏を返せば、上手く相場の流れを見極め適切にポジションを管理できたならば、短期間で莫大な利益を得ることも可能ということでもあり、「マーチンゲール系EA」における最大の強みだとも言える。

 

公式サイトによると、『Trader's Moon』は、「ボリンジャーバンド」や「CCI(商品チャンネル指数)」などのインジケーターや、「ローソク足パターン」などによるテクニカル分析に基づいて、ポジションを建てるタイミングを決定するとのこと。

また、保有ポジションの数や最大ドローダウン、取引通貨ペアや指標発表などに関する各種フィルターも実装されており、不用意なタイミングでのエントリーを未然に防ぐほか、全体的なドローダウン水準を引き下げるとされている。

 

そのほか、『Trader's Moon』は “安全装置” も搭載。EAに許容する含み損の上限を「口座残高に対するパーセンテージ」で設定できるため、致命的な損失を被る前に自主的に損切りを行い、積極的にリスクを制御することが可能だ。

 

マイナー寄りの多通貨ペア対応EA

「複数の通貨ペアを同時に取引する」という仕様は、「マーチンゲール系EA」においても決して珍しいものではなく、その意味では『Trader's Moon』も「珍しくない存在」の一つだと言えるだろう。

一方で、「取引する通貨ペアのラインナップ」という観点から見ると、『Trader's Moon』は、比較的に “珍しい” 存在に化ける。

 

世界的に取引量の特に多い通貨ペア(順不同)

  • ユーロ/米ドル(EURUSD)
  • ユーロ/英ポンド(EURGBP)
  • 英ポンド/米ドル(GBPUSD)
  • 米ドル/円(USDJPY)
  • 米ドル/スイスフラン(USDCHF)
  • 米ドル/カナダドル(USDCAD)
  • 豪ドル/米ドル(AUDUSD)
  • NZドル/米ドル(NZDUSD)

 

上記はすべて、世界の為替市場において特に取引量の多い通貨ペアであり、一般的に「主要通貨ペア」や「メジャー通貨ペア」などと呼ばれるものばかりだが、『Trader's Moon』は、唯一この中で「ユーロ/英ポンド(EURGBP)」を取引するのみだ。

更に言えば、その「ユーロ/英ポンド」が『Trader's Moon』における全体の取引量に占める割合を見ると、下から数えた方がよっぽど早いほどでしかない。

 

一方、「豪ドル/カナダドル(AUDCAD)」や「英ポンド/カナダドル(GBPCAD)」、「英ポンド/豪ドル(GBPAUD)」など、「マイナー」あるいは時に「準メジャー」などと呼称される通貨ペアが取引量の上位を占有している。

そして、特に注目すべきは「ユーロ/シンガポールドル(EURSGD)」の存在だ。「マイナー」を通り越して「エキゾチック」に分類される通貨ペアが、EA全体の取引量において「15%」近くを占めているというのは、他にあまり類を見ないと言えるだろう。

 

なお、見方を少し変えると、八種類の対応通貨ペアのうち半分が、いわゆる「オセアニア通貨」と呼ばれる「豪ドル(AUD)」と「ニュージーランドドル(NZD)」を含んでいることが分かる。

「豪ドル/カナダドル」の取引量が頭一つ抜けて多い点も含め、この観点に立って見れば、『Trader's Moon』は「オセアニア通貨の取引を得意とするマーチンゲール系EA」だとも言えるだろう。

 

アジア市場の早い時間を狙って集中的に取引を実行

公式サイトによると、『Trader's Moon』は、「アジア時間」において最も精力的に取引を仕掛けるように設計されているとのことだが、取引履歴を分析してみると、少々面白い事実が見えてくる。

 

実際の取引履歴を見る限りでは、『Trader's Moon』が最も活発になるのは日本時間の「AM2:00」から「AM5:00」となっている。

これは一般的に言われる「アジア時間」よりもだいぶ早い時間帯であり、むしろ「ニューヨーク市場が落ち着きを見せ始める時間」から「オセアニア市場の最も早い時間」が主戦場だと言えるだろう。

 

※日本時間(GMT+9)との時差は「6時間」

 

とは言うものの、取引履歴を見ても分かるように、「アジア市場の早い時間」とも言える「AM7:00」から「AM11:00」にかけての取引量が、それに次いで多いこともまた事実。

特にスポーツなどの世界においては、アジア地域とオセアニア地域は一緒くたにして扱われることも珍しくないことを思えば、「アジア時間が取引の主戦場」という謳い文句にも偽りはないと言えるかもしれない。

 

いずれにせよ、上述の通り『Trader's Moon』がオセアニア通貨を多く取引するEAである以上、「同通貨の取引が活発に行われるオセアニア時間を狙って仕掛ける」というのは、理に適った戦略だと言えるだろう。

 

リスクに応じた三種類の運用モード

『Trader's Moon』には、「Safe(安全)」と「Average(中間)」、および「Aggressive(積極的)」の三種類の運用モードが用意されており、各モードの名称が示す通り、運用における「リスクとリターンのバランス」を調節することが可能だ。

以下は、各モード別の特徴と証拠金額に関する推奨設定。

 

各モード毎の推奨証拠金

  • Safe(最もローリスク・ローリターンな設定): 5,000ドル / 0.01ロット
  • Average(リスクとリターンとのバランスの取れた設定): 3,000ドル / 0.01ロット
  • Aggressive(最もハイリスク・ハイリターンな設定): 1,500ドル / 0.01ロット

 

なお、公式フォワードテストを確認する限りでは、「1,000ドル」の初期証拠金に対して「0.01ロット」の設定で運用が開始されており、少なくとも最初期においては「Aggressive」モードよりも更にハイリスクな運用だったようだ。

ちなみに、『Trader's Moon』はセント口座での運用にも対応しており、セント口座で運用する場合の各モード別の推奨証拠金は以下の通りとなっている。

 

セント口座で運用する場合の推奨証拠金

  • Safe 50ドル / 0.01ロット
  • Average 30ドル / 0.01ロット
  • Aggressive 15ドル / 0.01ロット

 

運用開始に際してより万全を期すならば、「まずセント口座でテスト目的も兼ねて運用し、その結果を見てから通常の口座に切り替える」というのも一つの手だと言えるだろう。

 

 

『Trader's Moon』の成績

真っすぐ右肩上がりに伸びる成長曲線の形は、「マーチンゲール系EA」に代表される「ハイリスク・ハイリターン系EA」に良く見られる特徴の一つだと言えるが、『Trader's Moon』の資産曲線もそのご多分に漏れず、中々に美しい直線を描いていることが分かる。

そこそこ大きめのドローダウンが散発的に発生している辺りを見ても、ロジックの性質上、どうしても含み損を抱えたポジションを不定期に幾つも抱え込むことになる「マーチンゲール系EA」らしいと言えるだろう。

 

 

およそ一年半に及ぶ運用期間を通じて、「通算利益」の数字は「175.27%」にまで到達。“姉妹品” である『Trader's Sun』が、四年と三ヶ月の時間をかけて「300%」を少し超える程度まで積み上げたことを思えば、決して悪くないペースのように思われる。

実際、「平均月利」の成績は「5.42%」と上々の数字を維持しているが、これは『Trader's Sun』における「平均月利」の成績水準を優に倍以上も上回る値であり、「ハイリスク・ハイリターン系EA」としての面目躍如と言ったところだろう。

 

また、「1.83」という「プロフィットファクター(PF)」の数字も、十分に「好成績」と言える水準にありつつも、決して高すぎることのない絶妙な塩梅だ。

これは、含み損を抱えたままのポジションによる損失よりも、含み益を出していたポジションによる利益の方が大きくなるよう、常にポジション管理が適切に行われてきたことの証左であり、翻って「エントリー精度の高さの証明」だとも言えるだろう。

 

『Trader's Moon』の実績

回数 通算利益 最大DD 平均月利 通算勝率 PF
初レビュ―時 175.27% 41.35% 5.42% 77% 1.83
前回比
累計 ±0.00% ±0.00%
±0.00% ±0.0% ±0.00
回数 損益(pips) 損益(金額)
初レビュ―時
前回比
累計 ±0.0 pips ±0.0 ドル

 

一方で、「最大ドローダウン」は「41.35%」と、お世辞にも低いとは言い難い水準に達しているが、一年半以上の運用実績を持つ「ハイリスク・ハイリターン系EA」としては、割と標準的な成績のようにも思われる。

無論、最大ドローダウンの大きさを盲目的に肯定するつもりなどは毛頭ないものの、「リスクとリターンはトレードオフの関係にある」という投資における大原則に則れば、「現在までのリターンに対するリスクの大きさとしては許容範囲内」だと言えるだろう。

 

ちなみに、「最大値」という観点からドローダウンを見ると既に “安全水域” を大きく超えてしまっている一方で、「平均的な水準」という観点から見てみると、「最大値」の印象から受けるほどに『Trader's Moon』が “危険” ではないことが分かる。

 

今年三月以降(緑枠)におけるドローダウン水準の低さが際立つ

 

特に今年の三月に入ってからというもの、ドローダウン水準が一段と低くなっている様子は、上のグラフや資産曲線の推移を見れば一目瞭然だ。

 

なお、確かにたとえ千回の取引をどれだけ安全に終えようが、千一回目に破綻してしまったのならば、極論そんなことには何の意味もないとも言えるかもしれない。

しかしながら、普段のドローダウン水準を少しでも低く保つことで、「千一回目」に起きてしまうはずだった “悲劇” が、「千百回目」あるいは「二千回目」までだって起こらないようになる可能性はあるはずだ。

 

常に満杯近くまで水の入ったコップと、いつもほぼ空っぽのコップとを両手に持った状態で土砂降りの豪雨に襲われたとして、どちらのコップの方が水は溢れてしまい易いかは言うまでもないだろう。

 

『Trader's Moon』の月度別成績

2020年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月
2月 -5.28 -478.7 -77.41
3月 +10.16 +1,758.4 +204.29
4月 +4.56 +1,062.8 +92.42
5月 +5.22 +1,041.6 +108.54
6月 +4.18 +512.4 +91.50
7月
8月
9月
10月
11月
12月
累計 +18.84 % +3,896.5 pips +419.34 USD

※USD = 米ドル

『Trader's Moon』の年度別成績(※クリックで展開)

2019年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +11.09 +73.1 +111.62
2月 +11.06 +793.9 +123.64
3月 +10.29 +851.6 +127.81
4月 +3.19 +223.9 +43.62
5月 +4.82 +175.5 +68.14
6月 +8.31 +67.9 +123.11
7月 +3.39 -186.8 +54.71
8月 +10.13 +322.4 +131.35
9月 +8.75 +232.3 +125.04
10月 +9.05 +490.5 +140.66
11月 +3.08 +666.3 +52.25
12月 +0.10 +26.9 +1.72
累計 +83.26 % +3,737.5 pips +1,103.67 USD
2018年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月 +0.74 +62.1 +7.43
累計 +0.74 % +62.1 pips +7.43 USD

そのほか、「月度別成績」における「成長率」の成績を一見すると、既に「収益性」の低下が始まっているように見えてしまうかもしれないが、「pips」や「金額」の項目を見れば、実際にはそうでないことが分かる

事実、直近の期間においても、『Trader's Moon』は昨年度の平均利益とあまり変わりのない水準の利益を稼ぎ続けており、むしろ「pips」に関して言えば、既に昨年度の累計値を上回っているほどだ。

 

 

『Trader's Moon』の信頼性

すべてが「自己責任」の一言で片づけられてしまう投資の世界だからこそ、そのEAが「SCAM(詐欺商材」であるかどうかを正確に見極めようとする姿勢は、EA運用の道を志す者にとっては、何を差し置いてでも真っ先に体得すべきものだと言えるだろう。

『Trader's Moon』の信頼性に対する評価については、“姉妹品” である『Trader's Sun』と被る部分も多いのだが、貴重な時間と資産を理不尽な悪意から守るためにもきちんと確認していきたい。

 

EAのロジックについて具体的な情報まで公開している

海外製EAの界隈では、そのEAとは直接関係のない情報や、関係はあってもごく表面的な情報しか公開していない製品も多く、「仕様や特徴、取引のロジックやアルゴリズムなどについて、具体的な情報まで公開している」というだけで評価に値すると言える。

“姉妹品” にあたる『Trader's Sun』もそうだったように、『Trader's Moon』においても搭載しているロジックなどについて具体的な内容にまで踏み込んで言及されており、その観点から採点すれば、間違いなく “合格ライン” は超えていると言って良いはずだ。

 

なお、残念ながら、搭載されている各種インジケーターや使用するテクニカル分析について、その詳細な種類や設定などまで明らかにされてはいないものの、そこはEAの “心臓” とも言うべき部分である以上、ある程度は仕方のないことだろう。

しかしながら、取引履歴を分析する限りでは、「マーチンゲール法を主軸にして設計された独自の取引ロジック」は間違いなく搭載されており、そのロジックの実力についても、運用開始から現在に至るまでの成績が証明していると言える。

 

いずれにせよ、『Trader's Moon』が製品としての「透明性」を大事にしようとしていることは明らかだと言え、その姿勢に対しては好意的に評価したい。

 

レビュー件数が十分あり、概ね高評価を得ている

世の中にEAはごまんとあれど、第三者によるレビューがまともに存在しないEAも、決して少なくはない

更に言えば、レビューは存在しているものの軒並み評価が振るわなかったり、酷い時には「SCAM(詐欺商材)」認定を受けたりしている光景なども、そう珍しいものではないと言える。

 

その観点から『Trader's Moon』を見た場合、比較的にレビュー件数は多く、全体的にもまずまずの高評価を得ていると言えるだろう。

具体的には、その「収益性の高さ」を評価する意見が多く見受けられるのだが、一方では、運用開始の初期と後期とを比べた場合に、後者における収益性の低下を指摘する声も見られる。

 

 

ただし、良くも悪くも、その寸評は “現在” の『Trader's Moon』には当てはまらないと言えるだろう。

というのも、実は『Trader's Moon』の公式フォワードテストは数ヶ月前に打ち切られており、現在サイト上に公開されている成績データは、打ち切り後に新たに公開されたものとなっているためだ。

 

打ち切りの件について詳しくは後述するとして、いずれにせよ現時点での『Trader's Moon』に関して言えば、運用開始から現在に至るまで、目に見えるような「収益性」の悪化などもなく、安定した水準で利益を上げ続けていると言える。

なお、「収益性」の話とは別に、概ねどのレビューにおいても「マーチンゲール法」の論理を取引ロジックに採用している点について注意を喚起しているが、もはや切っても切れない “お約束” のようなものだと言えるかもしれない。

 

最長30日間の返金保証を提供している

多くの競合製品がそうであるように、この『Trader's Moon』も「最長30日間の条件付き返金保証」を購入者に対して提供している。

「最長30日間」かつ「条件付き」の返金保証については、どちらかと言うと「高く評価できる点」というよりかは「達成されるべき最低基準」に近いと言えるかもしれないが、満たされるべき基準がきちんと満たされている点については、素直に高く評価して良いはずだ。

 

ちなみに、設定されている条件の内容については、“姉妹品” である『Trader's Sun』と完全に同一のものとなっている。

 

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我々は、購入後30日間の全額返金保証を提供しています。もしEAが口座上で正常に動作せず、また我々がそれについて何の対処もできなかった場合、返金いたします。

あるいは、推奨設定に従って運用していたにもかかわらず、ドローダウンが35%を上回った場合にも、そのことを確認できる証拠を提供していただければ、返金処理を実行いたします。

 

なお、一口に「返金保証が提供されている」と言っても、返金処理における「対応の品質」や、条件付きならばその「条件の内容」についても、評価されるべきだろう。

公開されている返金条件を見る限り、取り立てて不審な点や問題のある内容は見当たらず、ごく一般的な基準の範疇に収まるものであることは、前述した通りだ。

 

また、『FXAdept』や『FXAutoPips』などが販売や諸々のサポート対応を「ForexStore」という海外のEA販売サイトに委託していることについては、以前に別のレビューでも紹介したが、『Trader's Moon』も同様に同じサイトを利用している。

度重なる問い合わせを行った上での実感として、同サイトのサポート品質は高く評価できるものだと言えるため、その返金対応においても、少なくとも理不尽な理由で拒絶されたり、意味不明な物言いで煙に巻かれたりするようなことにはならないはずだ。

 

公式フォワードテストが過去に破綻している


破綻した公式フォワードテストの成績データ

 

前述した通り、『Trader's Moon』の公式フォワードテストは過去に一度だけ破綻してしまっており、その “終わり” を迎えた日付を見ると「2020年3月5日」となっていることが分かる。

その時期は、いわゆる「コロナ禍」の影響による為替相場の混乱が最も酷かった時期とも重なっているのだが、破綻に至る直前の僅か十日ほどの間に劇的に調子を悪化させ、見る見るうちに数万ドルもの大損失を被る結果となってしまったようだ。

 

ちなみに、運用開始から終了までの期間は、およそ二年と九ヶ月

破綻してしまった事実については、どう言い繕おうとも前向きに捉えることはできないものの、明らかな「ハイリスク・ハイリターン系EA」でありながら、三年間近くにわたり安定して成長し続けたという別の事実については、素直にプラスに評価して良いだろう。

 

なお、“姉妹品” の『Trader's Sun』と同様、『Trader's Moon』も破綻した公式フォワードテストについては「Forex Peace Army(FPA)」に取引履歴を公開し、監視を受けることで成績データの信頼性を担保していた。

テスト自体は残念な結果に終わってしまった訳だが、成績データの「信頼性」と「透明性」を高めようとしていた点については、努力を認めてあげても良いように思われる。

 

実際の利用者による口コミがほとんどない

多くのレビューがオンライン上で公開されている一方で、今回調べた限りでは、実際にそのEAを運用した経験のあるユーザーによる口コミについては、ほとんど確認することができなかった

EAの実力のみならずその信頼性を評価する上で、口コミは非常に重要な判断材料の一つになり得るだけに、まさに「残念」の一言に尽きるばかりだ。

 

ただし、「レビューはされていても、口コミは投稿されていない」というEAの存在は、良くも悪くもそう珍しいものではないため、『Trader's Moon』だけを取り立てて問題視する必要はないとも言える。

とは言うものの、「信頼性を客観的に見極めるための重要なパーツの一つが欠けている」という事実は事実として、正当に総合評価から減点されるべきだろう。

 

 

『Trader's Moon』の総評

ここまで様々な角度や観点から『Trader's Moon』を分析してきたが、その本質を一言で表すならば、最大限まで安定性や安全性に配慮して設計されたハイリスク・ハイリターン系EA」といったところだろう。

爆発的かつ潜在的な収益性の高さと引き換えに、常に破綻のリスクと背中合わせとなる「マーチンゲール法」という “爆弾” を、幾つもの “安全装置” で何重にも補強することで、常識的なリスクの範疇で扱える “武器” に仕上げたとも言えるかもしれない。

 

2020年7月17日時点での『Trader's Moon』の成績

 

一方で、「リスクとリターンはトレードオフの関係にある」という原理原則から考えれば、高いリスクと裏腹の大きなリターンを最大の魅力とする「マーチンゲール系EA」からリスクを奪うということは、相応のリターンを得られる可能性をも奪うことと同義だと言える。

単に成績がぱっとしないEAになってしまう程度ならばまだましで、安全装置として組み込んだはずのロジックやアルゴリズムが “誤作動” を起こした場合は、悲惨の一言だ。破綻という最悪の結果にも繋がりかねない。

 

 

要するに、リスクを低く抑えようとして下手に安全策を講じることで、かえって「ハイリスク・ハイリターン系EA」としての潜在能力や魅力を台無しにしてしまいかねないという訳だ。

そして、その観点から言えば、『Trader's Moon』は上述の大原則の範疇で、中々に「上手くやっている」と言えるだろう。

 

安定してリスク水準を低く抑え、突発的に発生し得る大きなドローダウンへの耐性を担保しつつも、一定以上のリターンを期待できる良好なバランスを上手く維持できているように見受けられる。

また、三種類の運用モードを切り替えることで、投資計画や好みに応じてリスクとリターンのバランスを自由に調整できる点も、痒い所に手が届くようで実に抜け目ない。

 

“Sun(太陽)” と “Moon(月)” の名が示す通り、『Trader's Moon』は色々な意味で『Trader's Sun』とは対照的なEAだと言えるが、それぞれの基本戦略は違えど、どちらも同じく取引ロジックの完成度はかなり高いという印象を覚える。

「ハイリスク・ハイリターン系EAの運用には興味があるものの、どれを選んだらいいかが分からない」という人のための “入門編” としても、『Trader's Moon』は実に魅力的な存在だと言えるだろう。

 

あるいは、『Trader's Sun』と一緒にポートフォリオを組み、仲良く “姉妹” を並べて運用してみても面白いかもしれない。

 

 

『Trader's Moon』の購入方法

公式サイト下部にある「BUY」と書かれたボタンをクリックする

 

 

各項目に必要な情報をすべて記入し、「次へ」をクリックする

 

「支払通貨」については、利用するクレジットカードに合わせて任意の通貨を選んでもらえれば良いが、多くの場合は「JPY(日本円)」を選択することになるだろう。

また、「PayPal」や「Wire Transfer(電信送金)」による支払いにも対応している。

 

 

注文情報に間違いがないかを確認し、「Place order」ボタンをクリックする

「Place order(注文する)」ボタンをクリックすれば、注文完了。

 

 

購入者特典について

 

なお、当サイトを通じて『Trader's Moon』を購入していただいた方には、EAの販売会社との連絡の仲介などまでを含め、全般に関して30日間のサポートをいたします

さらに、当サイトが推奨するFX会社の口座でEAを運用された場合、無期限の永久サポートをいたします。

 

購入者特典について、詳しくはこちら

 

 

また、希望者には、『Trader's Moon』のユーザーマニュアルを和訳したオリジナルPDFファイルもプレゼント

「海外製EAには興味があるのに、英語力に自信がない」という方のために立ち上げたこのサイト。ぜひこの機会にご活用あれ。

 

 

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