過去最大の成績悪化を見せた前回
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『FXAdept』の検証とレビュー
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前回、「コロナショック」によって荒れる市場の流れに飲み込まれ、敢え無く “撃沈” するに至ってしまった『FXAdept』。
市場が安定を取り戻すまで、取引を一時的に “自粛” することを公言していたが、はたして直近においてはどのような動きを見せることになったのだろうか。
自粛解除からの好調な滑り出し
結論から言えば、『FXAdept』は先月の末日より取引を再開させており、その後の成績についても、成績の急激な悪化から “自粛” に至るまでの鬱憤を晴らすかの如く、順調な勢いで成長を続けている。
資産曲線の推移にも、急落の勢いに反発するようにして、右肩上がりに成長を再開している様子が見て取れるだろう。
実際、数字の面にもその好成長ぶりは表れており、「通算利益」は今回だけで「60%」近くも成績を回復させることに成功。
未だ多くのEAが調子を悪化させるような不安定な市場において、前回「コロナ禍」の余波で被った損失のほぼ四分の一を、ひと月足らずで回復させてみせたことになる。
また今回、「平均月利」の成績も相応の伸びを見せることとなり、「第7回」以降続いていた悪化の流れを断ち切り、久方ぶりに上昇に転じさせるに至った。
『FXAdept』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 194.08% | 24.85% | 9.05% | 58% | 1.69 |
第1回 | 246.75% | 24.85% | 9.30% | 58% | 1.85 |
第2回 | 289.46% | 24.85% | 9.56% | 57% | 1.92 |
第3回 | 291.41% | 24.85% | 8.68% | 57% | 1.93 |
第4回 | 291.41% | 18.98% | 7.65% | 57% | 1.93 |
第5回 | 262.74% | 18.98% | 6.93% | 57% | 1.74 |
第6回 | 316.60% | 18.98% | 6.99% | 58% | 1.84 |
第7回 | 345.62% | 18.98% | 6.59% | 56% | 1.76 |
第8回 | 365.69% | 18.98% | 6.47% | 55% | 1.77 |
第9回 | 375.67% | 18.98% | 6.12% | 55% | 1.78 |
第10回 | 159.60% | 51.13% | 3.44% | 53% | 1.21 |
第11回 | 218.01% | 51.13% | 3.95% | 54% | 1.28 |
前回比 | +58.41% | ±0.00% | +0.51% | +1.0% | +0.07 |
累計 | +23.93% | -26.28% | -5.10% | -4.0% | -0.41 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第4回 | ー | ー |
第5回 | +209.5 pips | -286.77 ドル |
第6回 | +407.5 pips | +538.65 ドル |
第7回 | +170.5 pips | +290.13 ドル |
第8回 | +124.4 pips | +221.68 ドル |
第9回 | +199.0 pips | +99.84 ドル |
第10回 | -1,084.4 pips | -2,160.75 ドル |
第11回 | +324.0 pips | +584.15 ドル |
前回比 | +1,408.4 pips | +2,744.90 ドル |
累計 | +350.5 pips | -713.07 ドル |
なお、「通算利益」の数字が大きく改善している以上、当たり前の話ではあるのだが、直近における「損益」の成長ぶりにも目覚ましいものがある。
前回以前までの成績と比べても確実に上位に入る「pips」も然ることながら、「金額」に至っては過去最高の伸びを見せており、先日の “大転倒” への巻き返しに向けて、かなり良い一歩目を踏み出す格好となった。
『FXAdept』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +4.48 | +305.8 | +208.74 |
2月 | -5.93 | -145.6 | -288.29 |
3月 | -39.10 | -942.6 | -1,789.86 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | -40.55 % | -782.4 pips | -1,869.41 USD |
※USD = アメリカドル
一方、その良い流れに乗り、「プロフィットファクター(PF)」の数字にも同等以上の好転が見られるかと思われたが、確実に増加してこそいるものの、期待されていたほどの改善ぶりではなかったと言えるだろう。
取引履歴を見ても分かるように、やはり直近の不安定な市場においては、「リスクを低く抑えつつ、リターンを大きくする」という行為の難易度は、通常よりも格段に跳ね上がっているようだ。
プロフィットファクターが「リスクに対するリターン比の大きさ」を、より厳密に言えば「利益に対する損失の比率」を示す指標である以上、純粋な増益幅ほどに数字に改善が見られなかったのも道理というものだろう。
今回の総評
実に喜ばしいことに今回、三週間以上もの “自粛” を経て取引を再開した『FXAdept』は、かつてと同等以上の好調ぶりを取り戻しており、多くの競合製品が苦しめられている市場において、大きく成績を伸ばす格好となった。
流石に、先日に被った手痛い損失をすっかり取り戻すまでにはまだ遠いものの、完全復活に向けた再出発としては、なかなかに良好なスタートを切ることに成功したと言って良さそうだ。
一方で、先にも軽く触れたほか、他の記事内でも何度も言及しているように、直近の数ヶ月間とそれ以前とでは、明らかに市場の不安定さが増大しており、潜在的なリスクも同様に増大している点には、やはり注意すべきだろう。
元々、「リスクを極力排除して、長期的に安定した成長を目指す」という設計思想の下に生み出された『FXAdept』は、本来的には現在のような状況にも強い耐性を持つと言えるはずだが、それでも何事にも「絶対」はないということは、先日の “大転倒” が証明している。
とは言うものの、「市場が安定を取り戻すまで取引を停止する」と宣言していた『FXAdept』が満を持して取引を再開したということの意味を推し量れば、きっと「ある程度以上の勝算が見えた」と考えて良さそうだ。
現在の為替市場の動向については、普段以上に先の見通しが立てにくい状況にあると言えるが、今回の『FXAdept』が見せた成長ぶりは、その「勝算」が正しいものであることを予期させるに十分だったと言えるだろう。
『FXAdept』が見立て通りの「勝算」を現実のものとし、胸のすくような復活劇を演じてくれることに期待しつつ、まだまだ経過を見守っていくことにしたい。
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