『EOS Forex EA』評価
収益性:(3.5)
安定性:(3.0)
信頼性:(3.0)
総合評価
(3.0)☆☆ 評価観察中!☆☆
※成績の低下により、安定性を【4.5→3.0】に下方修正(2018/11/28)
『EOS Forex EA』基本情報
- 【取引通貨ペア】: 15種類
対応している通貨ペア
● 米ドル/円(USDJPY)
● 米ドル/スイスフラン(USDCHF)
● 米ドル/カナダドル(USDCAD)
● ユーロ/米ドル(EURUSD)
● ユーロ/スイスフラン(EURCHF)
● ユーロ/豪ドル(EURAUD)
● ユーロ/カナダドル(EURCAD)
● ユーロ/英ポンド(EURGBP)
● 英ポンド/米ドル(GBPUSD)
● 英ポンド/スイスフラン(GBPCHF)
● 英ポンド/カナダドル(GBPCAD)
● 豪ドル/スイスフラン(AUDCHF)
● 豪ドル/カナダドル()
● 米ドル/円(USDJPY)
● 米ドル/円(USDJPY)
- 【スタイル】: スキャルピング ~ デイトレード
- 【販売価格】: 399 ~ 599ドル(最大30日間の返金保証サービスあり)
- 【最低入金額】: 非公開
- 【推奨入金額】: 非公開
- 【推奨時間足】: 15分足(M15)
- 【推奨レバレッジ倍率】: 非公開
残念ながら、公式サイト上には「対応する通貨ペア」に関する記載は見当たらない。
そこで、Myfxbook上に公開されている取引履歴を漁り、実際に取引が行われた通貨ペアを1つずつ確認したところ、少なくとも上記15種類には対応していることが判明した。
また当然、推奨される通貨ペアなどについても不明なのだが、このEAがスキャルピング系EAであることから、1分足や5分足、あるいは15分足など、短めの時間足での運用が適しているものと推察される。
そして、『EOS Forex EA』には、2種類のメンバーシップが用意されているが、その価格設定を除けば、両者間に「利用可能なリアル口座の数」以外の違いはない。
従って、実際に購入する段においては、「このEAを2つ以上のリアル口座で運用する可能性があるかどうか」だけを検討すれば良いだろう。
各メンバーシップの特徴
SINGLE LICENSE | FULL LICENSE | |
---|---|---|
価格 | 399ドル | 599ドル |
利用可能なリアル口座数 | 最大1つまで | 最大2つまで |
利用可能なデモ口座数 | 制限なし | |
返金保証サービス | 最大30日間 | |
無料アップデート保証 | 無期限 | |
ユーザーサポート | 24時間 & 年中無休 | |
対応プラットフォーム | MT4 |
他の多くの競合製品と同様に、このEAも「最大30日間の返金保証」を約束しているが、その条件については明らかにされていない。しかしながら、仮に「無条件」ならば、宣伝文句として高々と謳われているはずなので、おそらくは何かしらの適応条件が設定されているに違いないはずだ。
また、日々変化を続ける市場に対応するべく、定期的なアップデートの提供も約束されているが、すべての購入者は、無期限かつ無償でそのアップデートを受け続けられるとのことだ。
『EOS Forex EA』の特徴
公式サイト上には、「スキャルピングを基礎的な取引手法とするEA」として開発されていることが明記されているものの、実際の取引履歴を見ると、数十分から数時間に渡りポジションを保有している場合が大半であり、現実としてはデイトレード的な挙動を見せていることが分かる。
一方で、1回の取引あたりの平均獲得利益はおよそ「8~9pips」と、妙なところで律儀にスキャル系EAらしさを見せているのが、変に面白い。
また、取引履歴を確認した限りでは、マーチンゲール法やナンピン、グリッドトレードなど、一般的にリスクが高いとされている戦術も採用されてはいない。
アジア時間に特化した “朝スキャ系EA”
FPA(Forex Peace Army)に開発者が寄せた情報によると、「日中の不確定で大きな危険性を避けて、安全に取引を行うため、アジア時間での取引に特化したスキャルピング手法を採用している」とのことで、いわゆる “朝スキャ系” に属するEAであるようだ。
かつて一世を風靡した朝スキャは、朝の時間帯にスプレッドを広げるFX会社が増えたことで以前ほどの優位性を失ってしまったが、「スプレッドを意図的に広げるという強硬手段に打って出た」という事実が、逆説的に朝スキャの有効性を証明しているとも言える。
実際には何か特定のEAだけに限った話ではないのだが、やはりこのEAを運用するならば、スプレッドが狭く、また広がりにくいFX会社を選定することが重要になるだろう。
同時に複数の通貨ペアでポジションを建てる
取引履歴を見れば明らかだが、『EOS Forex EA』は、ほぼ同じタイミングで、数種類の通貨ペアでポジションを建てる傾向が強い。
その上で、緻密に組み上げられたアルゴリズムに基づいて、その時々で適切な通貨ペアを取引することで、リスク分散と収益の最大化を図っているようだ。
その観点から言えば、15種類もの通貨ペアでの取引に対応している点は、このEAの確かな強みだと言えるだろう。
市場に適応し続けるための定期アップデート
日々絶え間なく変化し続ける市場を前に、ただ手をこまねいて眺めていても勝ち続けることは不可能だということは、EAの運用経験がある人はもちろん、投資の世界を少しでもかじったことのある人ならば、誰もが肯定せざるを得ないはずだ。
他の多くの競合製品がそうであるように、このEAについても、常に市場で最良のパフォーマンスを発揮できるように、定期的なアップデートの提供が約束されている。
そして、下の成績データを見る限りでは、その試みも一定以上の成功を収めていると評価して良いだろう。
『EOS Forex EA』の成績
公式サイト上では、それぞれ『EOS Forex EA』を運用する3つのリアル口座の成績データが公開されているが、下の資産曲線は、その中でもリスク設定を「Standard(標準)」に設定した口座のもの。
途中にある長い停滞期の存在は無視できないものの、比較的に綺麗な右肩上がりを描いており、特に後半部の成績には目覚ましいものがあると言える。
実は、このEAにとって2017年という年はまさに “我慢の年” だったのだが、下に掲載しているデータが、その厳しさを物語っている。
一方で、2018年に入ってからは、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのように、どの口座についても好調な成績を維持しており、その変貌ぶりは、見ていて何とも気持ちが良いほどだ。
そして、下の資産曲線は、リスク設定を「Middle(中くらい)」に設定した口座のものとなるが、やはり中盤に長い停滞期があるものの、ある時期を境に勢い良く右肩上がりの成長を見せている。
また、Standard設定の口座では、運用期間中の利益は360%となっていたが、Middle設定の口座では、やや大きいリスクを背負っているだけあり、その数字は506%まで伸びている。
それでいて、最大ドローダウンについては「ほぼ同じ」と言って良いほどの差しかない点には、このEAの安定性を感じられることだろう。
なお、どちらの口座についても、まったく同じ日にEAの運用を開始しているのだが、既に運用開始から丸2年間以上もの時が経過していることを、ここで強調しておきたい。
また、こちらの資産曲線は、FPAによって認証された口座の成績を描いたものだ。FPAについて詳しくは後述するが、とにかくこの口座は、Myfxbookとは異なる第三者機関によって承認されていると思ってもらって構わない。
この口座についても、やはりほぼ2年近く運用され続けているのだが、やや少なめの利益と引き換えに、ドローダウンはより小さく収まっており、全体的な資産曲線の形についても他の2つの口座と同様だ。
なお、通算成績で見れば、どの口座も月利は5~7%程度となってしまっているが、2018年に入ってからの成績だけで見れば、FPA口座以外では、既にその数字を明らかに上回っている。
どうやら苦難の年を経て、ついに再びEAとして花開き始めたようだ。
『EOS Forex EA』の信頼性
たとえ口がどんなに酸っぱくなろうとも繰り返し強調していくつもりだが、EAを購入するに際しては、その製品や販売会社が「SCAM(詐欺商材)」でないかどうかを、しっかりと見極めることが、何よりも重要な作業だと言える。
ここからは、『EOS Forex EA』の信頼性について評価していきたいと思う。
公式に明かされている情報量がとにかく少ない
EAに限らず、何かの信頼性を測る上では、情報の信憑性もさることながら、その情報量の多寡も大きな意味を持つことになるが、その観点から『EOS Forex EA』を見ると、どうしてもその評価を低くせざるを得ない。
公式サイト上にまったく情報が公開されていない訳ではないのだが、それらはどれも非常に表面的なものばかりであり、搭載されている機能や仕様の詳細についてなど、EAとしての核心に触れる部分に関する情報は、ほぼ見当たらない。
機能や仕様について事細かに情報を明らかにしている『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』と比べると、その差を痛感できることだろう。
口コミやレビューが少ない
また、どのような理由かまでは分からないが、このEAに関する口コミやレビューの数も決して多いとは言えず、上述の件と合わせて、『EOS Forex EA』に関して言えば、総じて情報量が少ない。
そのこと自体は、特にEAの信頼性を致命的に損なうようなものではないが、決してプラスの評価に繋がることでもない。「多くの批評の目に晒されている」という事実は、それだけで大きな意味を持つことだと言える。
一方で、FPA上には5件ほどの評価が寄せられおり、すべてが非常に高い評価となっている。
あまりの評価の高さに業者によるサクラ行為や自作自演も疑いたくなってしまうが、FPAにおいては、あからさまな不正行為については管理者によって排除されているため、掲載されている情報については、最低限以上の信憑性は担保されていると考えて良いだろう。
また、少ないながらも寄せられている口コミやレビューに加え、海外のフォーラム上で交わされている議論の中でも、明らかにこのEAをSCAMだと断じるような情報や意見は見かけない。
信頼性の高い成績データを複数公開している
なお、何度も話の流れに登場しているFPAだが、FX関連の口コミサイトとして最大規模を誇っているのだが、海外では「信頼に値するサイト」の1つとして認知されている。
“Peace Army(平和軍)” という名前が示す通り、悪質なFX会社やSCAM(詐欺商品)による被害を未然に防ぐべく、そこに寄せられる口コミや情報は、すべて同サイトの運営チームによって適切に管理されており、怪しい口コミや不正な行為はサイト上から排除されることについては、前述した通りだ。
一方で、Myfxbookについては有名なので詳しい説明は端折らせてもらうが、とにかく第三者機関としての信頼性の高さはFPAを遥かに凌ぎ、まさに “折り紙付き” だ。
Myfxbookによって完全に認証されている口座の成績データは、原則として信頼しても良いと言える。
前述の通り、この『EOS Forex EA』はMyfxbookに加え、FPAによってもその成績データの正当性が認証されている訳だが、つまりは、2つの異なる第三者機関によってその信頼性が保証されていることになる。
この点については、素直に評価しても良いはずだ。
丸2年間以上も、成績が破綻していない
「運用開始から一度も破綻することなく、今日に至るまで着実に利益を獲得し続けている」という事実は、特に迷うことなく高く評価して良い事実だろう。
同一のEAで長期的に勝ち続けることが難しいのはご存知の通りだろうが、このEAは、丸2年間以上にも渡り、その難しいことを見事に実践し続けていることになる。
また、2017年という長い停滞期においても、時々でのマイナス成長こそ見られたものの、1年を通じて見れば、最終的には小さい数字ながらも、きっちり利益を黒字にして終えている。
この粘り腰の強さは、やはり定期的に実施されるアップデートの賜物なのだろうか。
いずれにせよ、繰り返しとなるが、「フォワードテストが2年間以上も実施され続けており、その間一度も破綻していない」という事実は、間違いなく加点要素に値するはずだ。
会社の所在地を公開している
公式サイト上には、このEAを開発している会社の所在地が、埋め込まれたGoogle地図ウィジェットと共に公開されている。
公開されている住所を検索すると、香港に実在する雑居ビルの情報が出てくるが、残念ながらその建物内に入居しているテナントについては、何も情報を見つけることができなかった。
全く関係ない建物を本拠地と騙っている恐れもないとは言い切れないが、現地人に調べられたら一発でぼろが出るような情報を、わざわざ公開することもないだろう。
いずれにせよ、開発元の所在地までを明らかにしているEAはあまり類を見ないため、その姿勢をこそ評価したい。
『EOS Forex EA』の総評
『EOS Forex EA』の持つ最大の魅力は、やはりその「高い安定感」にあると言えるだろう。
ほぼ丸1年間にも及ぶ長い停滞期の中では、あらゆる市場の状況や変化を経験しただろうにもかかわらず、決定的な損失を一度も被ることなく、苦境を見事に切り抜けるに至ったその粘り強さは、きっと今後もそうであり続けるだろうことを予期させる。
また、現時点での通算月利については、他の競合製品と比較しても決して高いとは言い難いが、2018年に入ってからの好調な成績の推移を見るに、今後緩やかに改善されていくことにも期待できそうだ。
一方で、公式と非公式とを問わぬ情報量の少なさは、このEAの信頼性に対する評価を大きく引き下げざるを得ない要因だと言える。
ただし、Myfxbookによる成績データの認証は最低限の大前提として、FPAという外部機関とも連携している点については、信頼性という観点から高く評価できるだろう。
「朝スキャルピング」という取引手法に関心があり、短期的に爆発的な利益を得ることよりも、長期的に堅実に利益を重ねることの方に心を惹かれる人にとって、『EOS Forex EA』は、興味深い選択肢となり得るのではなかろうか。
メインEAやサブEAに据えるにしても、あるいはポートフォリオに組み込むにしても、色々と面白い可能性を秘めているEAだ。
要チェック!
EAの経過観察を更新。検討材料の一つにどうぞ。
-
『EOS Forex EA』経過観察 その1|波乱に煽られ続けた末の沈没
おそらく最初で最後の経過観察 今年八月の下旬に初めてレビューを公開した直後から不安定になり、短期間での乱高下を繰り返すようになった『EOS Forex EA』。 成績 ...
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『EOS Forex EA』の購入方法
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