前回のレビューから、一ヶ月が経過
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『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の検証とレビュー
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』評価 『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』 収益性:( ...
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爆発力にこそ欠けるものの、非常に堅実で安定感のある成績を記録していた『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』だったが、前回のレビューから一ヶ月が経過したところで、どのように成績が推移したかを確認したいと思う。
小さな起伏を繰り返しながらも、緩やかに描かれていた右肩上がりの資産曲線や、常に安定して小さかったドローダウン、「81%」という目覚ましい通算勝率は、いったいどのような変化を見せたのだろうか。
揺らがぬ安定感と変わらぬ堅実な成長
結論から言えば、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は “無事” だった。
わずか1ヶ月の間に大きく調子を崩してしまった『Forex Kore EA』の例もあり、「このEAも同じ末路を辿るのではないか」と不安に思う気持ちもなかった訳ではないが、現在も以前と変わらぬ姿を見せてくれている。
一時期には、通算利益がほぼ「90%」に達していたものの、現在は約「84%」に落ち着いており、前回レビュー時からは「12%」以上の伸びを見せる結果となった。
結果として、プロフィットファクター(PF)も「0.2」ポイント増の成長を見せたほか、最大ドローダウン(DD)も更新されることなく、「18.19%」という好ましい数字を堅持。
一方で、平均月利と通算勝率については、前回比で微減する形となったが、その数字の小ささを見るに、誤差の範囲内だと言って差し支えないだろう。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の実績
通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF | |
---|---|---|---|---|---|
2018年7月 | 71.59% | 18.19% | 7.67% | 81% | 1.32 |
2018年8月 | 83.87% | 18.19% | 7.55% | 80% | 1.34 |
前月比 | +12.28% | ±0.0% | -0.12% | -1.0% | +0.2 |
また、運用期間中の月間獲得利益の推移を見ても、その堅実な成長ぶりが実感できる。
今年1月および6月にマイナス成長を見せているものの、残りの6ヶ月はすべてプラス成長を記録しているほか、直近3ヶ月間の成績を見る限りでは、EAも徐々に調子を上げてきている様子だ。
相場という水物を前にあまり楽観的になるのも如何なものかとは思うが、来月は久々に10%以上の月間利益が達成されることになるかもしれない。
そのほか、新たに更新された取引履歴を確認しても、マーチンゲール法やナンピン、グリッドトレードのようなハイリスク・ハイリターンを地で行くような戦略の痕跡は、やはり相変わらず見当たらない。ロット数も初期から変わらず「0.03~0.05」という範囲内で厳格に管理され続けている。
ストップロスの値がかなり大きめに設定されているのが気がかりと言えるが、実際の取引においては、損失が設定値に達する遥か手前で決済されているケースが大半であり、見た目ほどのリスクを背負ってはいないようだ。
今回の総評
取り立てて苦言を呈したくなるような変化が見受けられず、堅調な成長を維持し続けている点は、素直に喜ばしいことだろう。
裏を返せば、特筆して褒め称えるべき目覚ましい成長もなかった訳だが、「賭け事じみた要素を極力排除し、着実に勝利を重ねていく」というこのEAの設計思想から言えば、当然の結果だとも言える。
この好調ぶりが、一時的なものに終わらないとは言い切れない。とはいえ、現時点までの成績を見る限りでは、まだしばらくは続いてくれることに期待しても良いだろう。
もちろん、明日にでも市場が急激に変化し、相場が劇的に変動し始めないとも言い切れないが、ここまでの安定感を見るに、そういった難局においても被害を最小限に抑えつつ、嵐が過ぎ去るまで堪えてくれそうだ。
ともあれ、今後も引き続き『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の動向を見守り、経過を報告していきたいと思う。
願わくば、このまますくすくと真っ直ぐで素直なEAに育ってほしいものだ。
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