レビュー後初のバージョンアップデート
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昨年の秋口から年末にかけて、長い停滞と緩やかな後退の続いていた『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』だったが、手をこまねき続けるような開発陣ではなく、ついに先日、最新バージョンアップデートが実施される運びとなった。
詳しくは後述するとして、まずはいつも通りに前回からの経過を確認していきたい。
久々に通算利益でプラス成長を遂げる
第3回および第4回の経過観察において、二回連続で通算利益は落ち込み続けることになっていたが、第5回目を迎えた今回、実に数ヶ月ぶりとなる待望の成長を見せてくれた。
流石に、数ヶ月分の遅れを一息に巻き返すまでには至っていないものの、前述したバージョンアップの提供開始も相まって、“無事に再出発を果たした” ような印象だ。
また前回、通算利益の累計損益が、負の領域に突入してしまう結果となったことは、まだ記憶に新しいだろう。しかしながら、今回プラス成長を遂げたことにより、累計損益は無事に正の領域へと復帰を果たしている。
一方で、平均月利とプロフィットファクター(PF)の値については、前回比で微減してこそいるものの、今後の成長次第で幾らでも取り返せる範疇にあると言えるだろう。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 71.59% | 18.19% | 7.67% | 81% | 1.32 |
第1回 | 83.87% | 18.19% | 7.55% | 80% | 1.34 |
第2回 | 95.86% | 18.19% | 7.36% | 81% | 1.35 |
第3回 | 80.84% | 18.19% | 5.68% | 80% | 1.25 |
第4回 | 65.75% | 18.25% | 4.25% | 80% | 1.18 |
第5回 | 73.92% | 18.25% | 4.11% | 80% | 1.17 |
前回比 | +8.17% | ±0.0% | -0.14% | ±0.0% | -0.01 |
累計 | +2.33% | -0.06% | -3.56% | -1.0% | -0.15 |
なお、月間獲得利益の数字に目を移すと、やはり昨年12月に見せた「9.31%」ものマイナス成長が目立つ。
運用期間中では最大の減少幅となったが、先月はしっかりとプラス成長を果たしており、2019年は幸先の良いスタートを切ることに成功している。
月間獲得利益の推移
2018年 | 2019年 | |
---|---|---|
1月 | -0.57% | +2.41% |
2月 | +14.1% | ― |
3月 | +1.15% | ― |
4月 | +29.53% | ― |
5月 | +14.8% | ― |
6月 | -4.09% | ― |
7月 | +4.42% | ― |
8月 | +12.03% | ― |
9月 | +1.26% | ― |
10月 | -6.85% | ― |
11月 | +2.1% | ― |
12月 | -9.31% | ― |
累計 | +58.57% | +2.41% |
本稿作成の時点でも、月間獲得利益については今月もプラスの値を維持しており、さらなる数字の伸びが大いに期待されるところだ。
最新バージョン(v1.2)の提供開始について
また今回、「最新バージョン(v1.2)」の提供が開始されたことは、先ほども軽く触れた通りだ。
以下に、そのアップデート内容について現在までに判明している情報を共有したい。
「Advanced Time Management System」の追加
最新バージョンにおいては、「Advanced Time Management System」と呼ばれる新機能が実装され、「EAに取引を行わせる時間を、曜日ごとに細かく指定する」ことが可能となった。
この機能を活用することで、例えば「月曜日は午前9時から午後1時まで取引し、火曜日は一切の取引を停止。水曜日と木曜日は開場から閉場まで取引し、金曜日は午後2時から午後4時までの間だけ取引を行う」といったように、取引時間をかなり細かく制御することが可能になる。
市場に大荒れが予想される場合やちょっと様子見をしたい場合、あるいは独自の戦略に沿って厳密に取引時間を管理したい場合など、多くの場面で重宝されることとなりそうだ。
「メール・プッシュ通知機能」の追加
また、最新バージョンでは、新たに二種類の「通知機能」も実装。
この新機能の登場により、登録したメールアドレスへの通知、またはスマートフォンへのプッシュ通知が利用可能となり、ユーザーはEAの取引状況を、より容易かつより素早く把握できるようになった。
なお、通知される内容については、「口座上でEAが実行したすべての行動」とされている。
各種設定の最適化
調べてみたところ、どうやら今回のアップデートでは、開発元が利用しているWebサーバーと関連する設定について、何かしらの最適化が施された模様だ。
ただし、残念ながら、このアップデート要素に関する詳細は明らかにされていないため、その具体的な内容については不明となっている。
ちなみに、公式サポートによると、「新たに実装された二つの機能を利用するつもりのない場合は、現行バージョン(v1.1)を引き続き運用し続けて問題ない」とのことだ。
最新バージョン(v1,2)の入手方法について
最新バージョン(v1.2)は、公式サイトの会員ページ内にある「Download」の項目から、購入者であれば誰でも無償でダウンロードすることが可能となっている。
なお、この入手までの手順については、既に『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』を購入済みだった場合でも、新たに購入した場合でも変わらない。
今回の総評
まだまだ本調子とは言い難いものの、今回こうして復調の明るい兆しを見せてくれた点については、素直に喜ばしいことだと言えるだろう。
また、このタイミングでバージョンアップが実施されたという事実の裏側にも、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』に対する開発陣の信頼と期待が透けて見えるようで、いちユーザとしても安心させられる思いだ。
なお、このEAに対する「短期間での爆発的な利益を望む人には、あまりおすすめできない」という短評は、経過観察を何度も重ねた現在でも変わらない。
しかしながら、不調が続くここ数ヶ月の間でさえも、「決して大崩れだけはさせない粘り強さ」を証明し続けてきたことにより、“長期運用を前提としたEA” としての評価は、少なくともある一面から見れば、むしろ以前よりも高まりつつあると言えるだろう。
包み隠さず欲を言えば、もう少し収益性が欲しいところだが、好調時の水準にまで成績が戻れば、その不満も自ずと解消されるはずだ。
2019年に入り、昨年末までの悪い流れを断ち切り、着実に心機一転の再起を成し遂げつつある『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』。
引き続き、海外製EA界の老舗が誇る “看板EA” の底力を信じつつ、経過の観察を続けていく所存だ。
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