FXコラム

【保存版】Myfxbookの基本的な「使い方」と「見方」を徹底解説【後編】

前編からの続き

【保存版】Myfxbookの基本的な「使い方」と「見方」を徹底解説【前編】

EA運用の心強い味方「Myfxbook」 既に世に無数に存在し、日々新たな製品も登場し続けるEAの中から、実際に利益を生んでくれる有能な製品を見つけ出すことは、EAを利用した自動売 ...

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先日の【前編】においては、自動売買を行うトレーダーならば使いこなせるようになっておいて損はない「Myfxbook」の基本的な「使い方」に焦点を当てて解説を進めたが、今回の【後編】においては、統計データの「見方」を中心に解説を進めていくことにしたい。

この記事を読み終えた後に、“単なるデータの塊” に見えていたかもしれないフォワードテストの成績データも、きっと “有用な情報の宝庫” に見えるようになっているはずだ。

 

 

 

Myfxbook

「Myfxbook」上で公開されているフォワードテストの統計データ上では、そのEAやEAポートフォリオの通算成績について、様々な尺度から分析したデータが提供されているのだが、如何せんその項目が多岐に渡るため、一見すると雑多な印象も否めない。

しかしながら、その煩雑さを前にして挫折してしまうのはあまりに勿体ないと言えるので、以下に各項目の意味するところについて、簡単に解説していくことにしたい。

 

なお、今回の記事は、あくまで「入門編」として作成しているため、各項目の計算式や公開されているデータを活用した分析方法などについては基本的には割愛し、その解説はまた別の機会に譲るので悪しからず。

 

 

〇〇〇〇 : 統計データの名称

項目名 意味
Track Record Verified 「取引データの信頼性」に対する認証
Trading Privileges Velified 「取引データの公開度」に対する認証

統計データの最上部の欄には、そのデータに付けられた名称が表示されている。名称自体はデータを公開している人によって任意のものに設定することが可能なのだが、一般的には運用しているEAの名称などが入力されている場合が多い

上の画像を例にとるならば、「FlexEA - Default + TDI + TDI Slope Dynamic」が、この統計データに付けられた名称ということになる。

 

また、名称の真横には「Track Record Verified」と「Trading Privileges Verified」という二つの項目が存在しているが、これは「統計データの信頼性」を測る上で、非常に重要な指標の一つだと言えるだろう。

細かい説明は割愛させてもらうが、要するに「Myfxbookに登録された取引データと、FX会社から取得した取引データとに食い違いがない」、かつ「Myfxbookに対して、統計データにアクセスする権限が共有されている」という二つの条件が満たされた場合に、二つの項目の左横に緑色のチェックマークが入ることとなる。

 

厳密に言えば、この二段階認証システムの信頼性も完璧という訳ではないのだが、それでも海外製EA業界においては、この認証システムの信頼性に対する評価は基本的に高い

どちらか一方にでも「赤いチェックマーク」が入っていた場合、その統計データの信頼性については、いつも以上に疑って掛かった方が賢明だろう。

 

 

Info : 統計データ全般に関する基本情報

Stats : 通算成績に関する基本情報

項目名 意味
Gain 運用開始からの収益率(※入金や出金による口座残高の変動を除外)
Abs. Gain 運用開始からの収益率(※入金や出金による残高変動を計算に含む)
Daily 全運用期間における平均日利(複利)
Monthly 全運用期間における平均月利(複利)
Drawdown 最大ドローダウン値(%)
Balance 現在の口座残高
Equity 現在の有効証拠金
Highest 口座残高の過去最高額(※()内は過去最高額を記録した日時)
Profit 現在の純損益額
Interest 利益に占めるスワップ金利分の総額
Deposits 運用開始から現在までに入金された金額(累計入金額)
Withdrawals 運用開始から現在までに出金された金額(累計出金額)
Updated 統計データが最後に更新された時間
Tracking この統計データをお気に入り登録(フォロー)している人の数

 

General : 利用している取引口座に関する基本情報

項目名 意味
Description 統計データに関する自由記述欄
Views この統計データの累計閲覧回数
Broker 利用しているFX会社名
Leverage レバレッジ倍率の設定値
Type 取引口座の種類(リアル口座 or デモ口座)
System 分析手法の種類(テクニカル or ファンダメンタルズ)
Trading 取引手法の種類(手動取引 or 自動取引)
Started 運用の開始された日
Added Myfxbookに統計データが登録された日
Timezone 利用しているFX会社の属するGMT時間

 

「Info」ウィンドウにおいては、閲覧している統計データの成績や運用設定に関する基本的ないしは主要な情報が提供されている。

この「Info」ウィンドウと次に紹介する「Chart」ウィンドウの情報さえ見れば、フォワードテストの分析を行う上で必要な最低限度の情報は得られると言えるかもしれない。

 

 

Chart : 通算成績の推移を示した各種グラフ

Growth : 通算利益における成長率の推移をパーセンテージ(%)で示したグラフ

項目名 意味
Equity Growth 成長率(有効証拠金)
Growth 成長率(口座残高)

 

Balance : 運用開始からの「口座残高」および「有効証拠金」の推移を示したグラフ

項目名 意味
Equity 有効証拠金
Balance 口座残高

 

Profit : 「通算損益(金額)」の推移を示したグラフ

項目名 意味
Profit 損益(金額)

 

Drawdown : 運用開始からの「最大ドローダウン値」の推移を示したグラフ

項目名 意味
Drawdown(percentage) 最大ドローダウン(%)

 

「Chart」ウィンドウにおいては、通算成績について複数の観点から確認することができる。

なお、「Growth」および「Balance」タブにおいては、ウィンドウの右上に鎮座している「More」をクリックすると展開するメニューから、統計データの基準単位を「Pips」、「Lots(ロットサイズ)」または「Change(成長率)」に変更することも可能だ。

 

 

Trading : 過去に実施された取引に関する分析データ

Periods : 一定期間内における通算成績

項目名 意味
Today 「今日」の収支
This Week 「今週」の収支
This Month 「今月」の収支
This Year 「今年」の収支
Gain (Difference) 当該期間における収益率(前期比)
Profit (Difference) 当該期間における純損益(前期比)
Pips (Difference) 当該期間における獲得pips量(前期比)
Win % (Difference) 当該期間における勝率(前期比)
Trades (Difference) 当該期間における取引回数(前期比)
Lots (Difference) 当該期間における獲得ロットサイズ(前期比)

 

Goals : 設定した目標に対する達成率に関するデータ

 

Browser : 過去に実行された取引の売買タイミングに関する分析データ

 

「Trading」ウィンドウでは、「Chart」ウィンドウとはまた異なる観点から過去の取引結果について分析することが可能となる。

おそらくは、一目で見て情報を把握しやすい「Period」タブが最も良く利用されることになると思われるが、「過去にどのような相場状況においてどのようなタイミングで売買が実施されたか」を詳細に分析できる「Browser」タブも、使いこなせればこの上なく有用な分析ツールと化すことだろう。

 

なお、残る「Goals」タブについてだが、今のところ具体的な目標が設定されている統計データにはお目にかかったことがない。

そもそも多くの場合において、この項目は「Private(非公開)」設定にされているため、この機能を活用する機会は滅多にないと言えるだろう。

 

 

Advanced Statistics : 通算成績に関する詳細な分析データ

Trades : 損益や勝率などに関する詳細な分析データ

項目名 意味
Trades 運用期間における累計取引回数
Profitability 収益性(※棒グラフにカーソルを合わせると通算勝率が表示される)
Pips 運用期間における獲得pipsの累計値
Average Win 一回の「勝ち」取引における平均利益(pips)/ 平均利益(金額)
Average Loss 一回の「負け」取引における平均損失(pips)/ 平均損失(金額)
Lots 運用期間における獲得ロットサイズの累計値
Commissions 運用期間における累計手数料(※スワップとスプレッド分は含まず)
Longs Won 「買い」取引における通算勝率
Shorts Won 「売り」取引における通算勝率
Best Trade (通貨) 一回の取引における利益の過去最高額(通貨)
Worst Trade (通貨) 一回の取引における損失の過去最高額(通貨)
Avg. Trade Length 運用期間における平均取引時間
Profit Factor 現在のプロフィットファクター
Standard Deviation 標準偏差に基づいて数値化されたボラティリティの大きさ(金額)
Sharpe Ratio 現在のシャープ・レシオ(リスクに対するリターンの大きさを表す)
Z-Score(Probability) 現在のZスコア(取引において連勝できる確率の程度を示す)
Expectancy 取引一回あたりに得られる利益の期待値(pips / 金額)
AHPR 取引一回あたりの「算術平均」による利益率
GHPR 取引一回あたりの「幾何平均」による利益率

「Trade」タブにおいては、「Info」タブや「Charts」タブよりも詳細な部分についてまで分析を行うことができる。

各項目の意味するところについては、上記の表を確認してもらえれば、概ね理解してもらえるはずだ。

 

Summary : 通貨ペア毎の通算成績に関する統計データ

項目名 意味
Longs 「買い」取引のみの成績
Shorts 「売り」取引のみの成績
Total 「買い」および「売り」取引の結果を合算した総合成績
 Total Profit On Long Positions 「買い」取引における通算損益
Total Profit On Short Positions  「売り」取引における通算損益
 Total Profit 「買い」および「売り」取引の結果を合算した通算損益

「Summary」タブにおいては、「通貨ペア」別ならびに「取引の方向」別の通算成績を確認することが可能。

また、各行の最右列に並ぶ小さな「折線グラフ型のアイコン」をクリックすることで、上の画像と同じように棒グラフと折線グラフが表示され、通貨ペア別に一定期間毎の成績の推移を確認することも可能になる。

 

なお、ウィンドウ右上の「More」をクリックすることで、棒グラフおよび折線グラフの基準単位を「Profit(金額)」から「Pips」へと切り替えることも可能だ。

 

Hourly : 時間帯別の成績に関する統計データ

項目名 意味
Winers 「勝ち」取引
Losers 「負け」取引
Longs 「買い」取引
Shorts 「売り」取引
Long's Profit 「買い」取引における通算損益
Short's Profit 「売り」取引における通算損益
Winer's Profit 「勝ち」取引における通算損益
Loser's Profit 「負け」取引における通算損益

「Hourly」タブからは、「0時」から「24時」まで一時間刻みに各時間帯毎の通算成績を確認することができる。

ウィンドウ右上の「More」から分析項目を切り替えることで、各時間帯毎の「勝率」から「買い取引と売り取引の割合」、「取引の種類別の通算損益」などについて詳しいデータを得ることが可能だ。

 

Daily : 曜日別の成績に関する統計データ

項目名 意味
Winers 「勝ち」取引
Losers 「負け」取引
Longs 「買い」取引
Shorts 「売り」取引
Long's Profit 「買い」取引における通算損益
Short's Profit 「売り」取引における通算損益
Winer's Profit 「勝ち」取引における通算損益
Loser's Profit 「負け」取引における通算損益

「Daily」タブにおいては、「月曜日」から「金曜日」まで、各曜日毎の通算成績を確認することが可能だ。

分析期間の単位が「曜日」となっている点を除けば、「Hourly」タブと全く同一の仕様となっているため、これ以上の説明は割愛させていただく。

 

Risk Of Ruin : 損失の大きさ(%)別の実現確率に関する分析データ

項目名 意味
Loss Size 口座残高に対する損失の大きさ(%)
Probability of Loss その大きさの損失を被るリスク(確率)の高さ(%)
Consecutive Losing Trades 損失がその大きさに達するために必要な連敗の数

「Risk Of Ruin」タブについては、上記の表内の説明がすべてだと言える。要するに、「潜在的なリスクの大きさを示す指標」の一種だと考えてもらって良いだろう。

 

上の画像を例にとるならば、このフォワードテストにおいて口座残高に対して「100%」の大きさの損失が生じる確率は、現時点では「0.01%未満」であり、さらにそれが実現するためには「154連敗」しなくてはならないということを読み取ることができる。

損失の大きさが「10%」の場合ならば、現時点での実現確率は「0.29%」であり、「15連敗」した場合にそのリスクが現実のものとなる、ということだ。

 

Duration : 過去の取引におけるポジション保有時間の分布図データ

項目名 意味
Winers 「勝ち」取引
Losers 「負け」取引

「Duration」タブからは、過去に実行された取引について、「ポジションの保有時間」の分布を確認することができる。

上記の画像を見る限りでは、このフォワードテストにおいては、「勝ち」取引と「負け」取引ともに「14時間7分」未満で、おそらくは数時間程度のごく短い時間で、ほとんどのポジションが決済されてきたようだ。

 

また、横軸が「ポジションの保有時間」を示しているのに対して、縦軸は「損益の大きさ」を示しているため、「Duration」タブからは過去の取引における損益の分布も確認が可能。

なお、右上隅の「More」からは、損益の基準を「Growth(成長率)」、「Pips(獲得Pips量)」、「Profit(金額)」および「Lots(獲得ロットサイズ)」のうち任意のものに切り替えることもできる。

 

MAE/MFE : 「MAE(最大逆行幅)」と「MFE(最大順行幅)」の分布図データ

項目名 意味
MAE 最大逆行幅
MFE 最大順行幅
MAE Vs. Trade Ouctome 最大逆行幅と確定損益の対比
MFE Vs. Trade Outcome 最大順行幅と確定損益の対比
MAE Vs. MFE 最大逆行幅と最大順行幅の対比
Winers Vs. Losers 「勝ち」取引と「負け」取引の対比

簡単に補足しておくと、「MAE」とは「エントリーから決済までの間に発生した不利な方向への値動きの最大値」のことであり、逆に「MFE」は「エントリーから決済までの間に発生した有利な方向への値動きの最大値」のことを言う。

この「MAE/MFE」タブからは、過去に実行された取引における「MAE(最大逆行幅)」または「MFE(最大順行幅)」の分布を確認することが可能だ。

 

なお、タブ内の分布図においては、「緑色」の点が「確定利益の生じた取引」、「赤色」の点が「確定損失を被った取引」をそれぞれ示している。

また、右上の「More」ボタンからは、対比させる項目や損益の基準単位を任意に切り替えて表示させることも可能となるのだが、このタブは数あるMyfxbookの分析機能の中でも、とりわけ上級者向けだと言えるだろう。

 

Trading Activity : 未決済ポジションと取引履歴に関する統計データ

Open Trades :  保有中のポジション情報(ポジション毎)

項目名 意味
Open Date ポジションの建てられた日時
Symbol 通貨ペアの種類
Action 取引の種類(買い or 売り)
Lots 建てられたポジションのロットサイズ
Open Price ポジションのエントリー価格
SL(Pips) ストップロスの設定値(pips)
TP(Pips) テイクプロフィットの設定値(pips)
Profit (通貨) 保有ポジションの「含み」損益の現在値(金額)
Pips 保有ポジションの「含み」損益の現在値(pips)
Swap スワップポイントによる「含み」損益の現在値
Gain 保有ポジションの「含み」損益の現在値(成長率)

「Open Trades」タブからは、文字通り「現在保有している未決済ポジション」に関する様々な情報を確認することができる。

上記の表を参照してもらえれば、理解はそう難しくはないはずだ。

 

Open Orders : 未成立の注文情報

「Open Orders」タブでは「未成立の注文情報」について確認できるのだが、このタブに関して言えば、「Private(非公開)」設定としている統計データが大半だ。

また、運良く公開されていたとしても、ここに何らかの具体的なデータが表示されている状態に遭遇できるケースはかなり稀だと言える。

 

何にせよ、注文情報が、EAのロジックを推し量る上では有用な “手掛かり” となり得ることを思えば、特にEAの開発者であればこのデータを秘匿しようとするのも無理からぬことだと言えるだろう。

 

History : 取引履歴

項目名 意味
Open Date ポジションの建てられた日時
Close Date ポジションの決済された日時
Symbol 通貨ペアの種類
Action 取引の種類(買い or 売り)
Lots 建てられたポジションのロットサイズ
SL(Pips) ストップロスの設定値(pips)
TP(Pips) テイクプロフィットの設定値(pips)
Open Price ポジションのエントリー価格
Close Price ポジションの決済価格
Pips 保有ポジションの「確定」損益の現在値(金額)
Profit (通貨) 保有ポジションの「確定」損益の現在値(pips)
Duration ポジションの保有時間
Gain 保有ポジションの「確定」損益の現在値(成長率)

「History」タブは、おそらくMyfxbookに備わる分析機能の中でも、最も有用かつ利用頻度の高いものの一つだと言えるだろう。

このタブからは、過去に実行されたすべての取引一つ一つについて、上記の表にある項目に関する情報を確認することが可能だ。

 

また、ウィンドウ右上に位置する「Filter(フィルター検索)」機能を利用することで、取引履歴データにフィルタリングを行うことが可能になるため、より詳細にデータの分析を行うことができるようになる。

 

Exposure : 保有中のポジション情報(通貨別)

項目名 意味
Symbol 通貨ペアの種類
Action 取引の種類(買い or 売り)
Lots 建てられたポジションのロットサイズ
Open Price ポジションのエントリー価格
Pips 保有ポジションの「含み」損益の現在値(金額)
Profit (通貨) 保有ポジションの「含み」損益の現在値(pips)
Swap スワップポイントによる「含み」損益の現在値
Gain 保有ポジションの「含み」損益の現在値(成長率)

この「Exposure」タブは、「保有中の未決済ポジションに関する様々な情報を確認できる」という点においては、前述した「Open Trade」タブと同様だ。

ただし、あちらが「未決済ポジションの一つ一つを独立した単位のデータとして表示」していたのに対し、「Exposure」タブにおいては、「通貨ペア毎に未決済ポジションの成績を合算して表示」している点で、両者は異なっている。

 

なお、実際に利用してみれば分かることだが、同じ通貨ペアの未決済ポジションでも、「買い」取引か「売り」取引かでもさらに分別されて表示されることを、念のため補足しておきたい。

 

 

Monthly Analytics : 月度別の通算成績に関する統計データ

項目名 意味
Monthly Gain(Change) 月度別の損益(成長率)
Monthly Gain(Profit) 月度別の損益(金額)
Monthly Gain(Lots) 月度別の損益(ロットサイズ)
Monthly Gain(Pips) 月度別の損益(pips)
Reward : Risk Ratios リスクとリターンとのバランスを示す指標
Currencies Popularity 当該月中に取引された通貨ペアの内訳
Average Holding Time 通貨ペア毎の平均ポジション保有時間

「Monthly Analytics」ウィンドウにおいては、運用開始から現在に至るまでの月度別成績について確認することが可能だ。

 

また、同ウィンドウ内には、計四種類の棒および円グラフを表示させることが可能なのだが、初期状態で表示されているのは左上の棒グラフのみ

同グラフ内の各月の “棒” をクリックすることで残り三種類のグラフも表示され、当該月の成績についてより詳細なデータが提供されることになる。

 

なお、右上のグラフ「Reward : Risk Ratios」が分かりにくいので簡単に補足しておきたい。

このグラフは、「リスクの大きさに対するリターンの大きさのバランス」を示す指標であり、その数値は「大きい方が成績も良い」ことを意味している。

 

つまり、「低いリスクで大きな利益を得る」ことが出来ていれば、この指標における数字は自然と大きくなり、その逆もまた然りということだ。

 

 

まとめ

二回に渡って「Myfxbook」の「使い方」と「見方」について解説してきたが、一度大まかに全体を理解してしまいさえすれば、この有用なツールを活用することはそう難しいことではないことに気が付いたのではないだろうか。

 

確かに、中には上級者向けと言える分析機能も存在しているため、最初からすべての機能を十全に使いこなすことはできないかもしれない。

しかしながら、「Info」および「Chart」ウィンドウ、「Trading Activity」ウィンドウ内の「Trade」タブおよび「History」タブ辺りの見方を覚えれば、まずは十分だろう。

 

もちろん、前述したように「Myfxbook」の認証システムも完全無欠ではないため、時に一握りの悪意を持った人間の手によって捏造された統計データが混ざり込んでしまうこともある。

「Myfxbook」の使い方や見方を理解していれば、そういった “罠” を見抜いて回避できる可能性も大いに高まることになるだろう。

 

何にせよ、自分の目的や運用プランに合ったEAを見つけるための “捜索” の手段としても、悪意のある詐欺商材からの “自衛” の手段としても、「Myfxbook」の使い方は身に着けておいて損はないはずだ。

 

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