先月の売れ筋ＥＡランキング vol.10【2019年11月期】

「Forex Flex EAの優勝」という順当な結果で幕引きを迎えるかと思われた今回のランキングだったが、前回は「圏外」に追いやられていた『Forex Diamond』が劇的な伸びを見せ、ついには自身初となる首位の座を奪取するにまで至った。

これまでの “入賞歴” を顧みると、今回の優勝もやや唐突に思えるかもしれないが、直近において『Forex Diamond』は大きく調子を上げてきており、その堅実かつ着実な成長ぶりに着々と人気と評価を集めつつある。

確かに今回の結果は考え得る中でも最良の展開ではあったものの、決して「分不相応な結果」などではない。むしろ、「時間の経過と共にEA本来の実力が評価され始めた」が故の穏当な結果だと言えるだろう。

前回、定位置となりつつあった位置から一つ順位を上げ、第三位の座に着いた『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』が今回、更に一つ上の高みに登り、久方ぶりに第二位の席に座ることとなった。

今回大躍進を遂げた『Forex Diamond』と同様、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』もここ最近にかけて調子を大きく上向かせており、高い安定感を足掛かりに着実に利益を積み上げていくスタイルは健在だ。

なお、直近の期間は間違いなく何度目かの「成長期」であり、少なくとも現時点ではまだ終わりを迎えそうな兆候も見られない。今が “旬” の「真っ只中」なのか「終盤」なのかは未知数だが、更なる成績の伸びに期待できそうだ。

前回、前々回とランキングから姿を完全に消し去ってしまっていたかつての "絶対王者” 『Forex Gump EA』が今回、見事に返り咲きを果たし、第三位の座を射止めることとなった。

なお、ランキング圏外となっていた時期は、『Forex Gump EA』の含み損がかなり肥大化していた時期でもあるが、直近の数ヶ月間で急激に解消が進み、現在では「過去最小」と言える水準を維持し続けるまでに至っている。

それに伴い、本来の持ち味である「短期的な収益性」もだいぶ復調しており、現時点においては、収益性と安定性とを高い次元で両立していると言えるだろう。ただし、このEAが「ハイリスク・ハイリターン系EA」である以上、やはり油断は厳禁だ。

当サイト史上初となる「五連覇」も半ば確実視されていた『Forex Flex EA』が今回、予想外の劇的な失速を見せ、熾烈な順位争いを第四位で終えるという意外な結末を迎えることなった。

ちなみに、今回の転落劇は、圧倒的な堅実さで高い人気を誇っていたカスタム設定「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」が、相場の逆行によって含み損を大きく肥大化させてしまった結果、一時的に完全な「凍結状態」に陥ってしまったことに端を発する。

一時期は「4,500ドル」以上にまで膨れ上がっていた含み損も、直近の一週間ほどで急激に解消が進み、本稿の作成時点では「1,000ドル」程度にまで縮小。いずれ現在の苦境を乗り切った暁には、再び上位に返り咲くことになりそうだ。

前回、そして前々回と連続して「第二位」にランクインしていた『Forex Kore EA』だったが、今回は「第五位」と大幅にランクダウン。

公式フォワードテストが再開される気配は、やはり未だに全く見られない。そう考えると、むしろ前回と前々回の順位が “異常” であって、今回の順位の方がよほど “正常” だとさえ言えそうだ。

いずれにせよ、『Forex Kore EA』が短期的な収益性を強く求める人々から、今なお根強い人気を誇っていることは事実だと言える。その点に関して異論は特にないのだが、このEAが「ハイリスク・ハイリターン系EA」だということは、くれぐれも忘れないでほしい。