『FXGoodway X2』経過観察 その８｜幸先の良い門出を飾る『X2』

『X2』へとバージョンアップを果たした前回

前回、発売以来では初となるメジャーアップデートを果たし、『FXGoodway X2』へと生まれ変わることとなった『FXGoodway』。

流石に鳴り物入りで登場しただけあって、早くも “旧型” を上回る潜在能力を垣間見せていた『FXGoodway X2』だが、バージョンアップ後では初となる経過観察においては、はたしてどのようなデビューを飾ったのだろうか。

なお、正式名称が刷新されたことに合わせて、今回の経過観察より記事タイトル内の表記も『FXGoodway』から『FXGoodway X2』へと変更しているので、悪しからず。

高い安定感を崩さない堅実な好成長ぶり

喜ばしいことに『FXGoodway』は今回も、前回までと同様に安定感のある成長を遂げており、さらに喜ばしいことには、『FXGoodway X2』の成長ぶりは全体的にそれを上回る結果となった。

お楽しみは後に取っておくとして、まずは『FXGoodway』が前回から今回までの間に、どのような成長を遂げたかを見ていくことにしたい。

相変わらず平均月利の減少傾向は続いているものの、同様にプロフィットファクター（PF）の増加傾向についても途切れてはおらず、直近の期間においては損失を抑えながら利益を上手く積み重ねてきていることが見て取れる。

直近の半年間において、通算勝率の数字が徐々に改善し続けている点を見ても、現在の『FXGoodway』が、かなり安定した調子の良さを維持できていることが分かるだろう。

一方で、通算利益や損益の数字については、一時期に比べて成長ペースに若干の落ち込みが認められるが、特に「第5回」から「第7回」の連続した三回に関しては集計期間にも大きなばらつきがあることを加味すると、あくまで “目安” のように捉えておいた方が良さそうだ。

また、「pips」はともかく「金額」については、最も調子の良かった時期よりもだいぶ控え目な水準にあることは間違いないのだが、これだけの安定感をもって成長し続けているならば、まだ十分に「及第点」の範疇にあると言えるだろう。

さて、いよいよここからは、今回の “本命” である『FXGoodway X2』の成績について見ていくことにしたい。

やはり同様に平均月利には減少が見られるものの、プロフィットファクターについては、今回の『FXGoodway』を大きく上回る伸びを見せており、直近における調子の良さが窺い知れる。

実際に、前回から今回までの期間において獲得した「pips」および「金額」の成績を見れば、どちらも『FXGoodway』の数字を上回っていることに気が付けることだろう。

また『X2』が今回、通算利益の成長率において、若干ではあるものの『FXGoodway』よりも良い成績を残すことに成功している点も評価したい。

通常、異なるEA間で通算利益の成長率を比較しても、前提となる運用の諸条件が異なるためあまり意味はないと言えるが、『FXGoodway』と『FXGoodway X2』に関して言えば、ほとんどの基本的な条件が同一であるため、比較材料としては打ってつけだと言えるだろう。

なお、通算勝率は「80%」の大台を維持しており、最大ドローダウン値にも一切の変動は見られない。

資産曲線の推移を見る限りでは、直近のおよそ一ヶ月間は、『FXGoodway X2』にとって危険とは程遠い安定した時期となったようだ。

ちなみに、月度別成績においても、三つすべての項目で『FXGoodway』よりも良い数字を叩き出しており、今回の結果に関して言えば、まさに『FXGoodway X2』の “完封勝利” だと言える。

ただし、累計成績で見た場合、「金額」においては『FXGoodway』がやや優勢。

一方で「pips」から見た場合には、再び立場が逆転することとなり、総合的な成績面におけるバランスの良さから見れば、やはり『FXGoodway X2』の方に軍配が上がるようだ。

この辺りについては、長期間に及ぶ検証の末に最適化の施された “次世代モデル” の面目躍如と言ったところだろう。

今回の総評

突如として新たに登場した『FXGoodway X2』の今後を占う大事な “初戦” となった今回。いざ蓋を開けてみれば、「かなり幸先の良いスタートを切ることに成功した」言える。

“前世代モデル” とも言える『FXGoodway』については、最盛期に比べて成長の勢いに若干の衰えも見られることは前述の通りだが、『X2』の方に関して言えば、少なくとも月度別成績を見る限りでは、その傾向はあまり強くないようだ。

また前回、『X2』の特徴について、「成績が良い月と悪い月との間であまり極端に成績を変化させておらず、全体的に安定して一定水準の収益性を保つことに成功している」と評したが、今回の結果は、その評価に対する確信を深めさせるものとなったと言えるだろう。

2019年10月11日時点での『FXGoodway X2』の成績

ただし、だからと言って「FXGoodwayが、X2の完全なる下位互換になってしまった」という訳では、決してない。

取引履歴を見れば一目瞭然だが、『FXGoodway』と『X2』のエントリーおよび決済のタイミングは明らかに異なっており、それぞれが異なるロジックやアルゴリズムに基づいて取引を実行していることが分かるはずだ。

確かに、『FXGoodway』のフォワード運用実績を参考にしながら開発されてきただけあって、現時点では『FXGoodway X2』の方が全体的に良い成績を収める状況が続いているが、今後の相場の動向次第では、状況の逆転が起こる余地は十分に残されていると言える。

要するに『FXGoodway』と『X2』との関係は、「どちらの方が優秀でどちらの方が愚鈍」といった単純な「上下」ではなく、むしろ「Aが得意な左とBに強い右」のような「左右」の関係に近いと言えるだろう。

とは言うものの、現時点では『X2』の優秀さが際立っているのも事実。今からどちらか一方だけの運用を始めるならば、特に明確な意図や目的でもない限りは、『X2』の方を選ぶのが無難だと言えそうだ。

『X2』へと生まれ変わったことで、俄然EAとしての潜在的な実力も魅力もいや増すこととなった『FXGoodway』。その新たな門出に期待を込めて祝いつつ、経過を見守っていくことにしたい。

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