初めての「後退」から、およそ一ヶ月半
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前回、経過観察を始めてから初めてのマイナス成長を見せた『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』。
既に復調の兆しを見せ始めてはいたが、あれから約一ヶ月半が過ぎた中で、はたしてどのように成績は推移したのだろうか。
後退の波に抗うも、押し返しきれず
のっけから残念なお知らせで実に恐縮だが、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は、前回の「後退」の流れから抜け出すことはできなかった。通算利益の数字も、前回の値からさらに下げてしまったほか、平均月利やプロフィットファクター(PF)など、諸々の数字を軒並み悪化させている。
また、わずか「0.06%」とはいえ、最大ドローダウンも更新しまっているのだが、直近の資産曲線の形と照らし合わせて見るに、むしろこの点に関しては、「この起伏の荒波に揉まれて、よくもそれだけの更新幅で済んだものだ」という印象の方が個人的には強い。
なお、成績の推移を「点」で見てしまえば、おそらく今回の経過観察の結論は、「通算成績の値を、前回から15ポイントほど下げた」というものにしかならないだろう。
しかしながら、EAや投資の性質を考えるならば、成績の推移は「点」ではなく「線」で捉えるようにした方が、より正確にそのEAの実力を判断することができるはずだ。
そして、前回から今回までの期間における成績の推移を「線」として見た時、資産曲線の各所に、このEAの大きな持ち味の一つと言える「粘り強さのある安定感」の “痕跡” を見つけられることだろう。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 71.59% | 18.19% | 7.67% | 81% | 1.32 |
第1回 | 83.87% | 18.19% | 7.55% | 80% | 1.34 |
第2回 | 95.86% | 18.19% | 7.36% | 81% | 1.35 |
第3回 | 80.84% | 18.19% | 5.68% | 80% | 1.25 |
第4回 | 65.75% | 18.25% | 4.25% | 80% | 1.18 |
前回比 | -15.09% | -0.06% | -1.43% | ±0.0% | -0.07 |
累計 | -5.84% | -0.06% | -3.42% | -1.0% | -0.14 |
前回の経過観察の後から現在に至るまで、何度突き落とされようとも必ず一歩でも上に這い上がろうとする “不屈の精神” を貫いており、今月初旬には、通算利益を「88%」台にまで盛り返している。前述の最大ドローダウンにしてもそうだが、ここ数ヶ月間における通算勝率の推移にも、このEAの持つ「安定感の高さ」が見て取れる。
やはり『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』というEAは、流されるままに坂道を転げ落ち続けるような “お行儀の良い” EAではないようだ。
月間獲得利益の推移
2018年 | |
---|---|
1月 | -0.57% |
2月 | +14.1% |
3月 | +1.15% |
4月 | +29.53% |
5月 | +14.8% |
6月 | -4.09% |
7月 | +4.42% |
8月 | +12.03% |
9月 | +1.26% |
10月 | -6.85% |
11月 | +2.1% |
12月 | ー |
累計 | +67.88% |
とは言うものの、「直近の数ヶ月間で、通算利益の数字を大きく落としている」という事実については、いたずらに目を背けずしっかりと受け止めるべきだろう。
良いところは良い、悪いところは悪いと素直に認めなくては、EAの実力を正しく見極めることは非常に困難になる。
今回の総評
「WallStreet Forex Robot 2.0 Evolutionは現在、辛抱と忍耐の時期の真っ只中ににある」というのが、今回の経過観察の結論として相応しいだろう。
資産曲線を見ても分かるが、ここ数ヶ月の間、このEAが「停滞と後退」の流れの中にあったことは紛れもない事実であり、その流れから未だに脱することが出来ていないことも事実だ。
ただし、調子を落としている一方で、持ち前の高い安定感と粘り強さから決定的な大崩れを避け続けているのも、また事実だと言える。
個人的な話にはなるが、元々このEAを「長期運用を前提としたEA」だと評価しており、半年や一年単位で実力の評価をするつもりでいたため、直近の不調に対しても、あまり悲観的になる必要性を感じてはいない。
経過観察を開始してからのたかだか数ヶ月間を見て、このEAの実力について結論を下すのは、あまりに時期尚早だと言えるだろう。
様々なEAの動向を追いかけている身だからこそ思うのかもしれないが、特にここ二ヶ月ほどの間は、大なり小なり調子を崩したり、成長のペースを鈍化させたりしている製品が多いという印象だ。もしかすると、市場全体の流れ自体が停滞気味なのかもしれない。
2018年の終わりとともに悪い流れをばっさりと断ち切り、また来年から健やかな成長を再開してくれることを大いに期待したいところだ。
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