先月の売れ筋ＥＡランキング vol.6【2019年7月期】

当ランキングにおける最多優勝回数を誇る “絶対王者” が今回、月初から月末に至るまで競争を主導し続け見事に前回までの雪辱を晴らし、二回ぶり四度目の単独優勝を果たす結果となった。

相変わらず常に一定以上の含み損を抱えて続けているほか、直近の数ヶ月間は収益性も依然と比べるとやや落ち込みを見せたままではあるが、それでも安定して毎月「1,000pips」以上の利益を軽々と獲得し続けており、「ハイリスク・ハイリターン系EA」としての “底力” を発揮し続けている。

当然、リターンの裏返しにあるリスクの存在には引き続き最大限の警戒が払われるべきだが、リスクを低く抑えすぎてもリターンを追求しすぎても望んだ結果を得るのは難しく、その丁度良いバランスへの調整が “運用者の腕の見せ所” となりそうだ。

前回、並み居る強敵を押し退け王座にまで登り詰めた『Forex Flex EA』だったが、残念ながらその天下も長くは続かず、かつての “絶対王者” の猛攻に押し出される形で今回、僅差で第二位の座に甘んじる格好となった。

一方で、「販売本数」という観点においてこそ順位を落としてしまったものの、「直近における調子の良さ」という観点で順位を付け直したならば、間違いなく首位の座に躍り出るだろう。

それほどまでに、観察対象としているカスタム設定のここ最近における成績には、目を瞠るものがある。現在、新たな有望株の種も公式フォーラム上で芽吹きつつあり、今後がますます楽しみなEAの代表格となっている。

今回のランキングにおける唯一にして最大の波乱と言えるのが、ついに自身最高位を更新して第三位の座にまで登り詰め、「ハイリスク・ハイリターン系EA」界の急先鋒となった『Forex Kore EA』の存在だ。

先日、「ハイリスク・ハイリターン系EA」らしい凄絶な最期を遂げ公式フォワードテストを破綻に至らせたことで、その人気も落ちるかと予測されていたが、そもそも「爆益」を追い求める人々には、「口座の破綻」などという “よくある話” は関係がなかったようだ。

なお、現時点では、公式フォワードテストは再開されておらず、破綻前でデータ更新が止められたままの “遺影” のような成績データが公開されているのみ。「リターンのためにはリスクを厭わない」という猛者向けのEAだと言えるだろう。

成績のみならず需要にも安定感のある『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』が、前回に続き第三位の座に順当に収まるかと思いきや、思わぬ “伏兵” の暗躍により今回、さらに一つ順位を落とす結果となった。

とは言うものの、「売上順においては後退を見せたが、調子の良さでは優勝レベル」という意味では、第二位の『Forex Flex EA』と同様。直近の数ヶ月間をトータルで見ると、非常に高い安定感の感じられる好成長を演じていると言える。

「ハイリスク・ハイリターン」の思想とは対極にあるような、地味だが堅実な取引スタイルを魅力的に感じる人は思いのほか多く、ここ最近の調子を見ている限りでは、今後もそういった人々からの人気と需要を集め続けることとなりそうだ。

先月初めてレビューが公開されたばかりの “有望株” こと『Easy Walker Fx』が今回、ひしめく “諸先輩方” をまんまと出し抜き、見事に初のランキングで初のランクインを果たすこととなった。

実際にはEAとしての歴史は古いため、むしろEA界隈では新人どころか “長老枠” に入る存在なのだが、五年以上にわたる研究と開発によって磨きのかけられ続けてきた貫禄の安定性は、流石の一言。

間違いなく、「短期的で爆発的な収益性よりも、中長期的に安定した収益性を追求したEA」だと言えるが、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』を好ましく思う人ならば、おそらく『Easy Walker Fx』もばっちり “嵌る” ことだろう。