先月の売れ筋ＥＡランキング vol.14【2020年3月期】

前々回、自身初となる「入賞圏外」にまで落ちることとなった『Forex Flex EA』だったが、惜しくも前回は準優勝に留まった悔しさを更なるバネに、早くも今回、見事に首位の座に返り咲いてみせた。

直近の成績を見ても、メイン観察対象「RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+」は、多くの競合製品が急激に成績を悪化させる中、一人慎重に状況を静観。先月中はじっと身を潜めて耐えていた分、今月に入ってからは精力的に成績を伸ばしている。

一方、サブ観察対象「EMA Far Apart Retrace H4」については、先月の中頃から成績データの更新が完全に停止しているところを見るに、押し寄せる荒波に呑まれて “沈没” してしまったと見るべきだろう。「ハイリスク・ハイリターン」な戦略の宿命とは言え、残念だ。

「一時的に落としていた調子を急速に取り戻した」という意味では、この『Forex Gump EA』も中々のものだ。“洛外落ち” の危機に見舞われた前々回から着実に順位を回復させ、ついに今回、再び第二位の座にまで登り詰めてみせた。

先月に入った直後辺りから膨らみ始めた含み損は、先月の中頃にはかなりの大きさにまで膨れ上がることとなったが、何とかその危機を乗り越えると、先月末までにかけて急速に解消されるに至った。

一方、同期間において『Forex Gump EA』は目覚ましい成長をも遂げており、「リスクとリターンはトレードオフの関係にある」という大原則を最も忠実に体現する「ハイリスク・ハイリターン系EA」の面目躍如、といったところだろう。

前回ランキングの王者となった『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』が、今回はやや控えめに第三位の座に収まる結果となったが、直近の成績に鑑みれば、納得の行く順位だと言えるだろう。

昨年末の「英ポンドショック」以降、上手くロジックと噛み合わない市場に苦戦しながらも、じわじわと数字を回復させ続けていた『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』だったが、先月の市場を襲った “大時化” によって、その努力は水泡と帰してしまっている。

とは言うものの、どんなに劣悪な状況でもそう易々とは成績を大崩れさせない「粘り強さ」は健在で、現在も「まだまだ復活を狙える状態を維持している」と言えるだろう。

前回は辛うじてランキングの末席に滑り込む形となった『Forex Diamond』が、今回はするりと順位を一つ上げて、第四位にランクイン。

なお、既に述べた通り先月には、多くのEAが調子を大きく落とし、また一部のEAがピンチをチャンスに変えて大きく成長してみせることとなった訳だが、そんな最中でこの『Forex Diamond』は、最も忙しない動きを見せたEAだと言えるかもしれない。

他のEAと同様、先月の中頃に痛ましいほどに成績を悪化させたかと思うと、そのまま今月の初旬頃までに絵に描いたような「V字回復」を実現。実際、既に失った利益の七割以上を取り戻すことに成功している。

公式フォワードテストの更新が途絶えて久しいにもかかわらず、不思議と変わらぬ根強い人気を誇り続ける『Forex Kore EA』が、今回もしれっと第五位の席に居座ってみせた。

正直なところ、もはやこれ以上このEAについて申し上げることなどほとんど何も残されていないのだが、このEAが紛うことなき「ハイリスク・ハイリターン系EA」だということだけは、どれだけ口を酸っぱくしようとも強調し続けたい所存だ。

もしかすると、全体的に市場のリスクが増している現在の状況は、『Forex Kore EA』が本領を発揮するチャンスと言えるのかもしれないが、用法容量にはくれぐれもご注意いただきたい。