FXCharger 海外製EA情報

『FXCharger』経過観察 その5 |異常事態に襲われ無念の轟沈

順調さと不穏さを孕んでいた前回

『FXCharger』の検証とレビュー

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前々回に引き続いての好成長を果たし、「コロナ禍」による混乱の最中に被った大損害を更に取り戻してみせた前回の『FXCharger』。

一方、前回の最後には含み損が再び膨らみ始めていたことも確認されていた訳だが、はたして「躍進」と「衰退」、どちらの道に進むこととなったのだろうか。

 

 

三つの「異常事態」に挟まれ撃沈

非常に残念ながら『FXCharger』は今回、前回の “嫌な予感” を「口座の破綻」というで最悪の形で的中させ、四年以上にも及ぶ運用実績を積み上げてきた公式フォワードテストに幕を下ろす結果となってしまった。

下のウィジェット上からは確認できないが、取引履歴を分析すると、先月の初旬に限界まで膨らんだ含み損を破裂させ、資産曲線を “垂直落下” させている様子が確認できる。

 

 

最後に実施された取引の履歴によると、最初のポジションが建てられてから破綻に至るまでは、十二日間での出来事だった模様。

通常のロジック通り、両建てポジションから取引を開始。一方をいつも通りに利確させつつ、含み損を抱えたもう一方についてはポジションを追加しながら逆転の目を待っていたのだが、そこから急激な相場の逆行に襲われ、敢え無く “轟沈” してしまった格好だ。

 

『FXCharger EURUSD』の実績

回数 通算利益 最大DD 平均月利 通算勝率 PF
初レビュ―時 2,199.73% 21.88% 6.87% 61% 1.76
第1回 1,851.44% 21.88% 6.38% 60% 1.57
第2回 1,528.63% 29.46% 5.92% 60% 1.42
第3回 1,820.73% 29.46% 5.98% 60% 1.49
第4回 1,912.72% 29.46% 5.96% 60% 1.51
第5回 -91.01% 100.00% -4.43% 60% 0.98
前回比 -2,003.73% -70.54% -10.39% ±0.0% -0.53
累計 -2,290.74% -78.12% -11.30% -1.0% -0.78
回数 損益(pips) 損益(金額)
初レビュ―時
第1回 -538.7 pips -6,965.72 ドル
第2回 -503.0 pips -6,456.21 ドル
第3回 +295.4 pips +5,841.96 ドル
第4回 +87.6 pips +1,839.68 ドル
第5回 -39,588.05 ドル
前回比 -41,427.73 ドル
累計 -658.7 pips -45,328.34 ドル

『FXCharger EURUSD』の月度別成績

2020年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +1.52 +30.7 +688.78
2月 -15.09 -299.0 -6,952.82
3月 -16.73 -603.0 -6,545.65
4月 +11.30 +366.2 +3,680.27
5月 +11.04 +16.8 +4,001.37
6月 -99.55 -40,074.61
7月
8月
9月
10月
11月
12月
累計 -107.51 % -488.3 pips -45,202.66 USD

※USD = 米ドル

『FXCharger EURUSD』の年度別成績(※クリックで展開)

2019年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +4.34 +119.9 +1,403.00
2月 +9.21 -175.9 +3,106.00
3月 +2.87 -22.1 +1,057.00
4月 +2.56 -132.9 +970.61
5月 +0.48 +97.5 +187.88
6月 +4.96 -255.5 +1,938.00
7月 +1.38 -68.3 +564.78
8月 +2.34 +244.8 +972.44
9月 +2.25 +122.0 +956.00
10月 +2.32 +43.9 +1,008.00
11月 +0.48 -4.1 +212.53
12月 +1.52 -23.7 +677.88
累計 +34.71 % -54.4 pips +13,054.12 USD
2018年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +2.54 -193.5 +699.43
2月 +4.27 +225.6 +1.205.00
3月 +1.96 +116.5 +575.66
4月 +2.55 -54.2 +766.67
5月 -12.61 -297.3 -3,881.00
6月 +14.04 +67.7 +3,776.00
7月 +5.21 +249.6 +1,598.00
8月 +3.82 +187.7 +1,233.00
9月 +2.30 +11.4 +770.93
10月 -14.53 -390.9 -4,979.00
11月 +6.43 -66.1 +1,883.00
12月 +3.67 +63.5 +1,146.00
累計 +19.65 % -80.0 pips +4,793.69 USD
2017年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月 +7.54 +362.6 +1,077.00
2月 +8.33 +96.1 +1.280.00
3月 +9.70 +198.5 +1.614.00
4月 +8.81 -153.3 +1.608.00
5月 +7.11 +119.9 +1.413.00
6月 +1.31 +45.2 +279.05
7月 +4.73 +336.1 +1.021.00
8月 +12.34 -162.5 +2,786.00
9月 +3.19 -37.3 +807.89
10月 +1.86 +21.6 +485.68
11月 +2.12 -0.1 +564.14
12月 +1.15 +136.9 +313.78
累計 +68.19 % +963.7 pips +13,249.54 USD
2016年
 成長率(%) pips  金額(USD)
1月
2月
3月 +65.47 +311.2 +1.309.00
4月 +29.92 +90.8 +969.47
5月 +32.17 -28.0 +1,376.00
6月 +23.68 +450.0 +1,339.00
7月 +12.85 -13.7 +898.99
8月 +26.25 -261.6 +2,072.00
9月 +9.68 +29.1 +964.56
10月 +12.7 +64.1 +1,388.00
11月 +8.42 -109.1 +1,037.00
12月 +6.96 +215.1 +929.19
累計 +228.10 % +747.9 pips +12,283.21 USD

なお、今回の件に関して『FXCharger』の公式サポートに問い合わせたところ、破綻に至った経緯と原因について説明を受けることができたため、以下にその回答を共有したい。

 

Unfortunately, our live account is closed at the moment. We risked the entire deposit there and did not avoid the loss.

It happened because of an unusual behavior of USD during the recent protests and riots in the US. This is not the fault of the EA, but was due to a rare situation on the Market.

(中略)

However, the good money management of FXCharger even in the worst case scenario does not allow you to lose more money than you are willing to risk. Using reliable risk, such a situation is not possible.

 

残念ながら現在、我々は口座の運用を終了しています。証拠金の全額をリスクに晒して運用していたところ、(相応の)損失を避けることができませんでした

今回の一件は、米国内でのデモ活動および暴動に伴う米ドル(USD)の異常な値動きによって引き起こされたものであり、EAによる過失ではなく、滅多にない状況に市場が陥ったことが原因です。

(中略)

しかしながら、『FXCharger』に搭載されている資金管理機能は優秀であるため、最悪の状況に陥ったとしても、リスク設定で許容した以上の資金を失うことはありません。信頼できるリスク設定を用いれば、口座が破綻するようなことは起こり得ません

 

要約すると、先日の損切りによる損失を回復するべく、証拠金残高の「100%」を失う危険性のあるリスク設定で運用していたところ、米ドルの異常な値動きに翻弄される形で含み損を膨らませ続け、結果的に口座を破綻させてしまった、ということのようだ。

また、過去のレビューや経過観察の中でも指摘した通り、『FXCharger』に搭載されている損切り機能の実行精度の高さに関しては、確かにかなり高いと言えるだろう。

 

なお、いまや「Black Lives Matter」として米国内における社会的な運動にまで発展しているが、その端緒となった件のデモ活動と暴動が本格化し始めた当時は、確かに米ドルの相場は異常な値動きを見せていた

ただでさえ「コロナ禍」の影響で不安定だったところに、暴動による更なる相場の大荒れが重なったと考えると、限界までリスクを高めた状態の「ハイリスク・ハイリターン系EA」が破綻に追い込まれてしまったことも、やむを得ないことだと言えるのかもしれない。

 

 

今回の総評

永遠に勝ち続けることなどが不可能な以上、遅かれ早かれ大きな損失を被る形でフォワードテストが終了してしまうことは避けようのない事態だとは言えるものの、こうして今回、『FXCharger』がその道を辿ってしまったことは、本当に無念というよりほかない。

特に、「マーチンゲール法」を主軸にした「ハイリスク・ハイリターン系EA」でありながらも、適切にリスク管理を行いながら四年間以上もフォワードテストを継続させていただけに、その無念さも一入というものだろう。

 

FXChargerの成績データ画像

2020年7月21日時点での『FXCharger』の成績

 

確かに、フォワードテストが打ち切りに追い込まれてしまったことは残念としか言いようはないのだが、その原因が「コロナ禍」と「米国内の暴動」、「限界まで引き上げたリスク設定」という三つの “異常事態” にあったことは、不幸中の幸いだと言えるだろう。

『FXCharger』というEAが、特に変哲もないような状況の市場において、特に明確な理由もなく口座を破綻させたりしないことは、四年以上にわたる運用実績が証明しているはずだ。

 

なお、『FXCharger』の公式サポートは今回、将来の計画について興味深い情報を明らかにしてくれている。

せめて最後に一つくらいは、明るい話題を提供しておきたいと思う。

 

(前略)

We plan to rethink and readjust FXCharger. And when the update is ready, we will open new accounts.

 

(前略)

我々は、『FXCharger』について見直しと再調整を図る計画を立てており、そのアップデートを実施する準備ができ次第、新たな口座で運用を開始する予定です。

 

残念ながら具体的な時期についてまでは言及されなかったものの、既にロジックやアルゴリズムの改良と将来的な再始動に向けて準備を進めつつある模様だ。

今回の苦い経験を糧にして、更に強く逞しく生まれ変わった『FXCharger』の帰還を待ち侘びつつ、引き続きその動向を見守っていくことにしたい。

 

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