『Forex Kore EA』経過観察 その１｜まさかの急変

前回のレビューから、ほぼ一ヶ月

先日、『Forex Kore EA』のレビューを公開したことを、覚えているだろうか。

「短期的な成績としては満点だが、最終的な結論を出すには、まだしばらく成績の推移を見守る必要がある」

先のレビューでは、上のような結論に達した訳だったが、あれからほぼちょうど一ヶ月。その後フォワードテストの成績がどのように推移したか、さっそく確認していきたいと思う。

最大ドローダウンが急降下

前回レビューした時点では、まさにEAとして “非の打ち所のない成績” を誇っていた『Forex Kore EA』だが、先月末頃を境に、急激にその雲行きが怪しくなり始める。

それまで20%にも届くことのなかった最大ドローダウンが徐々に膨らみ始めたと思ったら、わずか2週間ほどの間に、60%の大台を超えてしまったのだから、何事が起きたのかと我が目を疑った。

証拠金の推移を描いた赤い曲線は相も変わらず順風満帆な右肩上がりを堅持している一方で、含み損を差し引いた有効証拠金の推移を描いたオレンジ色の曲線を見ると、いかにこのシステムが急激に安定性を失ったかが分かることだろう。

直近の成績を加味し、改めて『Forex Kore EA』を評価し直すならば、「安定性に欠けるが、収益性は非常に高いEA」といったところだろうか。

わずか1ヶ月ほど目を離していた隙に、「堅実な優等生」から「破天荒な問題児」へと変貌してしまった訳だが、こんな衝撃の “夏休みデビュー” は誰も望んではいなかったはずだ。

今回の総評

包み隠さず物を申せば、含み損の膨らみ方には思わず眉をひそめてしまうものがあると言えるが、その一方で、何だかんだで破綻させることなく、利益自体も膨らませ続けている点は評価しても良いように思われる。

やはり真に着目すべきは、この不安定な成績が一時的なもので終わるのか、はたまた今後ずっとこの不安定さが続くことになるのかという点についてだろう。

2018年8月16日時点の『Forex Kore EA』の成績

仮に前者であれば、やや程度は甚だしいが「一時的な不調だった」という一言で、今回の “乱れ” について片付けてしまうこともできるだろうが、もし後者であった場合には、根本的にこのEAに対する評価を改めなくてはならなくなってしまう。

とはいえ、ロット数を調整したりすることでリスクを調整することもできるだろうし、あるいは、十分な利益が出ているうちに最初に預け入れた証拠金と同額を出金してしまうことでも、リスクを最小限に抑えた運用が可能になるだろう。

このEAに期待を寄せている身としては、前述した可能性のうち前者であることを祈るばかりだが、「いずれにせよ、最終的な結論を下すためには、まだ手元に十分な判断材料が揃ってはいない」というのが、現時点での正直な所感だ。

直近の成績不振が、ここ最近の酷暑による “夏バテ” であることを信じて、もうしばらく成績の推移を見守りたいと思う。

続報に、そして『Forex Kore EA』による怒涛の巻き返しに、乞うご期待。

ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします。

⇒   ⇒