堅実さの光る成長を遂げた前回
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前々回に見せた短期間での急成長の勢いを上手く活かし、続く前回においても一進一退の攻防を勝利に収め、着実に手堅い成長を果たすことに成功した『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』。
前々回に迫る好成長を果たすか、それとも前回のように堅実な成長を見せるか、はたまた再び一時期のような停滞の波に足を取られてしまうのか。さっそく確認していくことにしたい。
抜群の安定感で危なげのない好成長を見せる
蓋を開けてみれば、今回の『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は、前回と同様に ”七転び八起き” の精神で確実に利益を積み重ねており、その成長の内容もかなり堅実なものとなっていた。
実に喜ばしいことに、前々回の急成長によって生じた「プラス成長の流れ」は、今もまだ着実に続いているようで、長い停滞と穏やかな衰退に囚われていた一時期がまるで嘘だったかのような堅調ぶりを見せている。
また、評価項目における数字上の変化について見てみても、前回比で成績の悪化を見せている項目は一つも存在していない。
最大ドローダウン値を悪化を更新させることなく、通算利益は前回をやや上回る成長を遂げており、さらに平均月利とプロフィットファクター(PF)の数字までを僅かながらも改善させている様子を見ても、全体的な調子は間違いなく良さそうだ。
一方、直近においては、やや荒れ気味の「ユーロ/米ドル(EURUSD)」相場の煽りを受けて、多くのEAが大なり小なり成績を悪化させている様子が散見されるが、このEAもそれは同様だった。
取引履歴には、先月末から今月頭にかけて、同通貨ペアの取引で少々手痛い損失を被る羽目となったことが、しっかりと記録されている。
確かに「数字上の成績」という観点から見れば、その “敗北” は惜しまれるものだろうが、最終的な収支については確実に黒字で終わらせている点は見事。
持ち味である「多少の勝敗では大局を揺るがすことのない安定性」が、存分に発揮される格好となったとも言えるだろう。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 71.59% | 18.19% | 7.67% | 81% | 1.32 |
第1回 | 83.87% | 18.19% | 7.55% | 80% | 1.34 |
第2回 | 95.86% | 18.19% | 7.36% | 81% | 1.35 |
第3回 | 80.84% | 18.19% | 5.68% | 80% | 1.25 |
第4回 | 65.75% | 18.25% | 4.25% | 80% | 1.18 |
第5回 | 73.92% | 18.25% | 4.11% | 80% | 1.17 |
第6回 | 79.75% | 18.25% | 4.03% | 79% | 1.18 |
第7回 | 110.95% | 18.25% | 4.81% | 79% | 1.25 |
第8回 | 124.21% | 18.25% | 4.50% | 79% | 1.24 |
第9回 | 139.15% | 18.25% | 4.55% | 79% | 1.25 |
前回比 | +14.94% | ±0.0% | +0.05% | ±0.0% | +0.01 |
累計 | +67.56% | -0.06% | -3.12% | -2.0% | -0.07 |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含む】総合成績
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第7回 | ー | ー |
第8回 | +679.6 pips | +132.48 豪ドル |
第9回 | -185.9 pips | +115.61 豪ドル |
前回比 | -865.5 pips | -16.87 豪ドル |
累計 | +493.7 pips | +248.09 豪ドル |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含まない】成績
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第7回 | ー | ー |
第8回 | +679.6 pips | +132.48 豪ドル |
第9回 | +211.1 pips | +140.26 豪ドル |
前回比 | -468.5 pips | +7.78 豪ドル |
累計 | +890.7 pips | +272.74 豪ドル |
なお、今年以降の公式フォワードテストにおいては、「ゴールド/米ドル(XAUUSD)」も取引対象に追加されているのだが、「pipsの計算方法が一般的な通貨ペアとは大きく異なる」という同銘柄の特徴が、経過観察においては問題となり得る。
pipsの計算方法が異なる銘柄の取引結果が合算されることで、EAの成績や調子を正しく把握することが難しくなってしまうため、そこで今回より、「ゴールド/米ドルの取引結果を含む成績」と「含まない成績」とに分割して掲載することにした。
両者間では大小様々な差が見て取れるが、特に「pips」の獲得量において、その違いは顕著に表れている。
また、同様に今回以降の経過観察において、より成績の良し悪しを視覚的に把握しやすくすべく、月度別の成績についても新しいフォーマットに刷新してあるので、今後に役立ててもらえれば幸いだ。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の月度別成績
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含む】総合成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | +2.46 | +731.7 | +23.23 |
2月 | -3.53 | -338.5 | -46.8 |
3月 | +24.42 | +1,411.0 | +312.44 |
4月 | +9.08 | +766.8 | +144.6 |
5月 | -4.72 | +372.8 | -81.9 |
6月 | +9.63 | +218.4 | +159.39 |
7月 | +0.98 | -1,249.0 | +17.82 |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +38.32 % | +1,913.2 pips | +528.78 AUD |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含まない】成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | -0.43 | +87.7 | -14.23 |
2月 | -1.02 | -20.5 | -13.09 |
3月 | +21.59 | +462.1 | +275.5 |
4月 | +7.44 | +213.8 | +115.47 |
5月 | -6.54 | -120.2 | -108.93 |
6月 | +10.58 | +277.4 | +164.89 |
7月 | +5.79 | +151.5 | +99.68 |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +37.41 % | +1,051.8 pips | +519.29 AUD |
※AUD = オーストラリアドル
なお、直近二ヶ月間の成長率を見ると、先々月の成績については「ゴールド/米ドル(XAUUSD)」の取引の有無はほとんど影響を及ぼしていない一方で、先月の成績に関しては、大きな差を生んでいることが分かるだろう。
「pips」においては「1,000pips」以上もの “落差” が生じており、引き摺られるようにして「成長率」と「金額」の項目においても、顕著な開きが見られている。
単回の成績だけを切り取って見ると、「XAUUSDは取引しない方が良いのではないか」と訝しみたくなってしまいそうになるが、累計結果を見てみると、少なくとも「成長率」と「金額」については、先ほど受けた印象ほどの差は生じていないことに気が付く。
むしろ、その差はあまり大きくないものの、同銘柄を運用していた場合の方が、全体的な成績は良い結果になっていることが分かるだろう。
「ゴールド/米ドル(XAUUSD)」に上述したような “弱点” があることは間違いない上、その値動きが比較的に激しいことにも注意を払うべきではあるが、少なくとも現時点においては、「同銘柄を運用する価値は十分にある」と言えそうだ。
今回の総評
成長の速度や成績の数字などについては評価の分かれるところかもしれないが、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』に対する “絶対評価” としては、「先日から続く好調の波に現在も乗っており、まだしばらくは同じ調子で成長を続けていきそう」といったところだろう。
少なくとも現在は、かつて苦しめられた停滞期からはもはや完全に脱しており、既に成長における新しい段階に突入しているように見受けられる。
また、前回の経過観察において、「EAが本来の実力を確実に取り戻しつつある」と評したが、今回の結果は、その評価に対する確信をますます深めさせるものだった。
本来の “強み” を取り戻した『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は、「たとえ一歩下がろうとも二歩進む」あるいは「一歩進んで二歩下がってしまったならば三歩進む」とでも言うような、何とも “泥臭い” ような格好ではあるものの、しかし頼もしくもある足取りで成長を再開している。
とりわけ浮き沈みの激しくなりがちな自動売買の世界においては、「多少の成績不振に右往左往しなくてもいい」という安心感は、実に得難い強みだと言えるだろう。
「最初の成長期を抜け、長い停滞期に囚われ、再び新たな成長期を迎える」という一連の循環をある種の理想的な形で乗り切った今、その「安定感」は一つ上の高みへと到達しようとしているのかもしれない。
相変わらず「派手さ」や「華やかさ」とは無縁の『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』だが、その堅実かつ地道な仕事ぶりには、いっそ職人気質のようなものが感じられる。
童話『うさぎとかめ』になぞらえるならば、確実に後者に当たるこのEAが、時に窪みに足を取られながらもじっくりと一歩ずつ山を登っていく様を、引き続き見守っていくことにしたい。
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