理想的な形で成長を遂げた前回
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持ち前の安定感を発揮し、小さな「負け」を上回る数の「勝ち」を積み上げながら順調に成績を伸ばし続けていた前回の『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』。
ある意味では、同EAにおける “理想的な勝利の形” を築き上げることに成功していたとも言えるが、はたして今回までの間、その形を維持することができていたのだろうか。
理想的な形で「一時的な後退からの立て直し」を遂げる
冒頭からあまり明るくない話題をお届けすることになり残念だが、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は今回、前回の経過観察において見られた “理想的な勝利の形” を、そのままの形で保ち続けることはできなかった。
前回の経過観察から数日後に通算利益の数字を過去最高値にまで届かせると、そこから約三週間をかけて一気に急降下。今年七月初めの水準にまで、成績を大きく後退させることとなった。
ただし、この “残念なお知らせ” の後には “朗報” が続く。資産曲線を見ると一目で分かるように、成績を大きく後退させた直後から、後退した勢いと同等かそれ以上のペースで成長を再開。
結局、既に前回とほぼ同等以上の水準にまで成績を戻すことに成功しており、喜ばしいことに少なくとも本稿の作成時点においては、まだその成長と回復の流れが終わりそうな気配も見られない。
上述したように、前回の『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』に見られたのが ”理想的な勝利の形” だったとするならば、今回見られたものは、「七転び八起き」を地で行く同EAにおける “理想的な敗北の形” だったと言えるだろう。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 71.59% | 18.19% | 7.67% | 81% | 1.32 |
第1回 | 83.87% | 18.19% | 7.55% | 80% | 1.34 |
第2回 | 95.86% | 18.19% | 7.36% | 81% | 1.35 |
第3回 | 80.84% | 18.19% | 5.68% | 80% | 1.25 |
第4回 | 65.75% | 18.25% | 4.25% | 80% | 1.18 |
第5回 | 73.92% | 18.25% | 4.11% | 80% | 1.17 |
第6回 | 79.75% | 18.25% | 4.03% | 79% | 1.18 |
第7回 | 110.95% | 18.25% | 4.81% | 79% | 1.25 |
第8回 | 124.21% | 18.25% | 4.50% | 79% | 1.24 |
第9回 | 139.15% | 18.25% | 4.55% | 79% | 1.25 |
第10回 |
140.99% |
18.25% |
4.25% |
79% |
1.22 |
前回比 | +1.84% | ±0.0% | -0.3% | ±0.0% | -0.03 |
累計 | +69.40% | -0.06% | -3.42% | -2.0% | -0.10 |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含む】総合成績
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第7回 | ー | ー |
第8回 | +679.6 pips | +132.48 豪ドル |
第9回 | -185.9 pips | +115.61 豪ドル |
第10回 |
-1,472.6 pips | +14.24 豪ドル |
前回比 | -1,286.7 pips | -101.37 豪ドル |
累計 | -978.9 pips | +262.33 豪ドル |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含まない】成績
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第7回 | ー | ー |
第8回 | +679.6 pips | +132.48 豪ドル |
第9回 | +211.1 pips | +140.26 豪ドル |
第10回 |
+218.4 pips |
+140.72 豪ドル |
前回比 | +7.3 pips | +0.46 豪ドル |
累計 | +1,109.1 pips | +413.46 豪ドル |
一方、前回から今回にかけての約一ヶ月間は「失った分を取り戻した期間」だったため、数字の面における成績の変動も、それ相応のものとなっている。
平均月利とプロフィットファクター(PF)の数字に若干の悪化が見られるものの、上述の経緯を考えると、実に順当な下落幅だと言えるだろう。
また、基本的に一回の取引で含み損を大きく膨らませてしまうようなロジックではないため、最大ドローダウン値が更新されそうな危機にも陥ることはなかったようだが、この辺りの安定性は流石と言える。
ちなみに、今回の経過観察を通じては、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の成績における「ゴールド/米ドル(XAUUSD)」の存在感と影響力の大きさが、これまで以上に浮き彫りになったことについても触れておきたい。
経過観察の回毎の成績を見ても月度別成績を見ても構わないが、どちらの成績においても「ゴールド/米ドル(XAUUSD)」の取引結果を「含む」場合と「含まない」場合とでは、全く成績が異なっていることに気が付くことだろう。
そもそも計算方法が全く異なっている時点で仕方ない話ではあるものの、「pips」における差異はとりわけ顕著だと言える。
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』の月度別成績
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含む】総合成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | +2.46 | +731.7 | +23.23 |
2月 | -3.53 | -338.5 | -46.8 |
3月 | +24.42 | +1,411.0 | +312.44 |
4月 | +9.08 | +766.8 | +144.6 |
5月 | -4.72 | +372.8 | -81.9 |
6月 | +9.63 | +218.4 | +159.39 |
7月 | +0.98 | -1,249.0 | +17.82 |
8月 | -6.38 | -2,046.0 | -116.91 |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +31.94 % | -132.8 pips | +411.87 AUD |
▷ ゴールド/米ドル(XAUUSD)の取引結果を【含まない】成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | -0.43 | +87.7 | -14.23 |
2月 | -1.02 | -20.5 | -13.09 |
3月 | +21.59 | +462.1 | +275.5 |
4月 | +7.44 | +213.8 | +115.47 |
5月 | -6.54 | -120.2 | -108.93 |
6月 | +10.58 | +277.4 | +164.89 |
7月 | +5.79 | +151.5 | +99.68 |
8月 | +0.48 | +36.5 | +8.75 |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +37.89 % | +1,088.3 pips | +528.04 AUD |
※AUD = オーストラリアドル
一方で、同じ「利益」の大小を示す指標でも、「金額」に関しては「ゴールド/米ドル」とそれ以外との間で計算方法に差異はない。
やはり同一口座上において、他の通貨ペアと同時に「ゴールド/米ドル」を運用した場合については、「pips」という観点から運用システムの成績を正しく評価することは非常に難しいため、あくまでも “参考記録” のように考えておいた方が良いだろう。
なお、取引履歴を見る限り、ここ最近における「ゴールド/米ドル」の取引は「損大利小」となっており、「こつこつと積み上げた利益以上の損失を、たった一回の負け取引で被ってしまう」という良くない流れが続いている。
反面では、相場の状況次第では短期間での大幅な利益獲得にも期待できるため、安定感や堅実さを武器にするこのEAにおいて、「ゴールド/米ドル」の運用は数少ない、そして比較的にリスクの低い “ギャンブル要素” だと言えるかもしれない。
実際に『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』を運用する場合には、その辺りのことを踏まえ、自分自身の投資プランや嗜好と照らし合わせた上で、このEAに「ゴールド/米ドル」を取引させるかどうかを決定するのが良いだろう。
今回の総評
『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』が、「時に後ろに下がりつつも、最終的にはそれ以上に前に進む」ことを繰り返しながら成長していく “七転び八起き系EA” だと言うことについては、これまでにも折に触れて指摘してきた通りだ。
その意味では、既に現在の同EAは「起き上がって体勢を整えた状態にある」と言え、更なる成長を再開する気配をも見せている。
確かに『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』は今回、前回に期待された勢いのままで成長を続けることこそ叶わなかったものの、運用全体の流れとしては、前回までとさほど変わらず「成長期」の中にあると言えるだろう。
一方で、先ほども述べた通り、今回の経過観察を通じては、このEAにおける「ゴールド/米ドル」の扱いの難しさが改めて浮き彫りとなる格好になったと言える。
幸い、現時点では「ゴールド/米ドル」の成績や調子が多少揺れ動こうとも、基本的かつ絶対的な安定性に優れているため、EAの成績全体が駄々崩れになってしまうようなことにはなっていないが、だからと言って「今後もそうあり続ける」とは誰にも保証できない。
ただし、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』には、そのリスクを適切にコントロールする素地があり、「ゴールド/米ドル」の取引には、そのリスクに見合うだけのリターンが期待できることも事実と言えるだろう。
何よりも安定性を重視するならば、敢えて「運用しない」という選択肢も取り得るだろうし、基本的な安定性を担保にしてリスクヘッジを図りつつ、更なるリターンも追求したい人にとっては、決意をもって「運用する」という手も一つの立派な戦略に違いないはずだ。
今回、多少のことでは大崩れさせない「安定性の高さ」を改めて証明する形となった『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』だが、ここに来て「ゴールド/米ドル」という “飛び道具” を手に入れたことで、「EAとしての可能性の幅」も広げつつあると言える。
“初代” の登場から数えて約九年、“二代目” として生まれ変わってからも約三年。今なお変化と進化を続ける古参EAの更なる躍進には、今後も大いに期待したいところだ。
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