胸のすくような好成長を遂げた前回
-
『Forex Diamond』の検証とレビュー
『Forex Diamond』評価 『Forex Diamond』 収益性:(4.0) 安定性:(4.0) 信頼性:(4.0) 総合評価 (4.0)☆ ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その1 |設計思想通りの堅実な成長
まだ未知数の「原石」だった前回 前回のレビューにおいては、運用期間は僅か三ヶ月間とまだ短かったものの、中々に好調な滑り出しを見せていた『Forex Diamond』。 ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その2 |欠点の見当たらない好成長ぶり
堅実な成長ぶりを見せた前回 前回の経過観察においては、粘り強い成長ぶりを見せ、設計思想通りの堅実さを証明してみせた『Forex Diamond』。 しかし一方では、成 ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その3 |堅調な成長からの急降下
理想的な成長を果たした前回 前回、あらゆる面において非の打ち所の見当たらない成長ぶりを見せ、大きく成績を伸ばすことに成功した『Forex Diamond』。 そのまま ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その4 |沈没の危機を脱して急浮上
荒波に飲み込まれてしまった前回 前回、多くの投資家に多大な損害をもたらした「英ポンド(GBP)」相場の乱高下の煽りをもろに受け、大きく成績を悪化させてしまった『For ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その5 |ほぼ二ヶ月間で完全復活
驚異的な「V字回復」を演じた前回 前回の経過観察において、「V字回復」と表現するに相応しい勢いで急落した成績の回復を果たして『Forex Diamond』。 勢いその ...
続きを見る
-
『Forex Diamond』経過観察 その6 |逆境を追い風に急成長
良い成長の流れを堅持した前回 前回の経過観察において、前々回に果たした「V字回復」の勢いに乗って堅調な成長ぶりを示してみせた『Forex Diamond』。 前回の時 ...
続きを見る
前回、急激に不安定さを増し行く市場の流れを上手く捉え、成績を急落させるどころか急騰させてみせた『Forex Diamond』。
直近の期間も、前回に負けず劣らず市場は揺れ動くこととなったが、はたして無事に今回も乗り切ることはできたのだろうか。
派手に転倒するも、即座に復帰
残念ながら『Forex Diamond』は今回、前回に見せた劇的な好成長の直後に強烈な “揺り戻し” に襲われ、結果的に成績を大きく後退させる結果となってしまった。
資産曲線を見ると、揺り戻しによる成績の急落直後、再び急激に成績を回復させている様子も見られるが、その後は再び緩やかに下降の流れを辿り、現在は「前回の急成長の流れが始まる直前」とほぼ同等の数字に落ち着く形となっている。
実際に数字の変化を見れば、前回から今回にかけて負った傷の深さをより実感できることだろう。「通算利益」の数字は、前回からおよそ三割近い減少を見せているほか、それに引き摺られる形で、「平均月利」の数字にも明らかな悪化が確認できる。
同様に「プロフィットファクター(PF)」の成績にも大きな後退が見られており、「平均月利」と併せて今回、過去最低値を更新する結果となってしまった。
『Forex Diamond』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 34.45% | 5.33% | 8.52% | 73% | 1.66 |
第1回 | 39.84% | 8.81% | 6.13% | 71% | 1.35 |
第2回 | 63.30% | 8.81% | 7.13% | 72% | 1,41 |
第3回 | 47.55% | 17.33% | 4.74% | 72% | 1.23 |
第4回 | 63.02% | 18.68% | 5.22% | 72% | 1.29 |
第5回 | 73.19% | 18.68% | 5.31% | 72% | 1.32 |
第6回 | 98.85% | 18.68% | 6.16% | 73% | 1.31 |
第7回 | 68.34% | 26.97% | 4.12% | 73% | 1.13 |
前回比 | -30.51% | -8.29% | -2.04% | ±0.0% | -0.18 |
累計 | +33.89% | -21.64% | -4.40% | ±0.0% | -0.53 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | +347.5 pips | +22.64 豪ドル |
第2回 | +784.9 pips | +98.49 豪ドル |
第3回 | -402.6 pips | -66.12 豪ドル |
第4回 | +550.7 pips | +72.89 豪ドル |
第5回 | +335.6 pips | +42.69 豪ドル |
第6回 | +914.3 pips | +121.78 豪ドル |
第7回 | -406.7 pips | -95.10 豪ドル |
前回比 | -1,321.0 pips | -216.88 豪ドル |
累計 | +2,123.7 pips | +197.27 豪ドル |
また、やはり直近の期間において、数ヶ月ぶりに「最大ドローダウン」が更新されてしまった点にも着目しない訳にはいかないだろう。
これまで「10%」台を維持してきたものの、ついに今回「20%」の大台へと乗せられる格好となっており、直近において『Forex Diamond』を襲った “荒波” の激しさが改めて窺い知れる。
なお、上述の成績悪化ぶりを見れば「当然」の一言で片づけてしまえるのだが、「損益」の成績についても今回、「pips」と「金額」の双方において相応に手痛い傷を負う結果となった。
『Forex Diamond』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | +10.99 | +526.9 | +69.79 |
2月 | -3.04 | -102.5 | -21.43 |
3月 | +6.46 | +523.6 | +44.13 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +14.41 % | +948.0 pips | +92.49 AUD |
※AUD = オーストラリアドル
一方、先月度の「月度別成績」については、三つすべての項目においてプラス成長を見せている。
一瞬、意外なようにも思われたが、先月には成績の「急落」だけではなく、その前段階の「急成長」と急落直後の「急回復」も起きていたことを思えば、「差し引きでは黒字だった」という単純な結論に落ち着けることだろう。
今回の総評
前回に続き、今回も胸のすくような好成長ぶりの期待された『Forex Diamond』だったが、世界規模で蔓延する市場の不安定さから逃れ切ることはできず、ついには足元を搦め捕られてしまう形となってしまった。
それでも、転んでしまった直後に即座に体勢を整えるや否や、猛烈な勢いで遅れを取り戻すように成績を回復させ、被害を最小限に抑えている辺りは流石の安定感と言えるだろう。
なお、資産曲線を見ても一目瞭然なように、昨年末の「英国総選挙ショック」直後の “転倒” を除き、『Forex Diamond』は基本的にかなり起伏の穏やかな成長曲線を描き続けてきていたが、直近の数ヶ月間においては、明らかに様子が異なっていることが見て取れる。
この『Forex Diamond』に見られる成長傾向の “豹変ぶり” にも、ここ最近の市場を襲い続ける不安定さの波が、如何に高く強烈なものであるかが窺い知れるというものだろう。
とは言え、何事にも始まりと終わりがあるように、この不安定な状態がこの先も永遠に続くということは、まずあり得ないはずだ。
残念ながら、現時点ではその「終わり」が数週間後に訪れるのか、「数ヶ月後」はたまた「数年後」に訪れるのかは全くと言って良いほど見通しも立たないが、置かれている状況としては、どのEAも等しく変わらない。
であればこそ、もちろん不安定さの極まる状況においても、調子を落とすことなく淡々と成長し続けられるに越したことはないものの、「遅かれ早かれ転ぶことを前提として、如何に早く体勢を立て直せるか」という能力も同等に評価されるべき時期にあると言えるだろう。
前回の勢いそのままに成長を続けられなかったことは無念の極みではあるが、少なくとも今回、「派手に転倒した直後の立て直しの早さ」については “実績” を一つ積み上げることに成功したと言えそうだ。
ここからの再出発が明るい方向に進むことを切に願いつつ、引き続き経過の観察を続けていくことにしたい。
ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします。