前回に続く好成長に期待
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前回、ほぼ「四ヶ月間」および「三ヶ月間」にも及ぶ長期保有ポジションを含む複数の取引を見事に黒字で終え、長期的なポジション管理能力の高さを実証してみせた『Forex Flex EA』。
メイン観察対象に負けず劣らずの好調ぶりを見せ続けるサブ観察対象が、直近の期間でどのような成長を遂げたかについても注目していきたい。
「安定感」と「収益性」を両立させる好成長
まずは、メイン観察対象であるカスタム設定「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」の成績について確認していくが、同設定が今回見せた成長の内容については、まさに「順調」あるいは「盤石」の一言に尽きる。
含み損益を最小限に抑えながら、着実に右肩上がりの成長を続ける資産曲線の様子を見ても、その安定感の高さは一目瞭然というものだろう。
数字の面から見ても、その評価はほとんど変わらない。
平均月利の数字こそ多少の下落を見せてはいるが、通算利益もプロフィットファクター(PF)も好ましい数字の伸びを見せているほか、最大ドローダウン値と通算勝率については、期間中に悪化しそうな素振りも全く見られなかった。
また、その「平均月利の減少」に関して言っても、今回の集計期間中における損益や下の月度別成績を見ても分かるように、実際にはむしろ調子は上向いているほどだ。
『Default + TDI + TDI Slope + Dynamic』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 149.69% | 29.54% | 7.43% | 67% | 2.99 |
第1回 | 149.19% | 29.54% | 6.63% | 65% | 2.86 |
第2回 | 166.56% | 29.54% | 6.25% | 67% | 3.06 |
第3回 | 176.22% | 30.02% | 5.96% | 66% | 2.95 |
第4回 | 169.99% | 30.02% | 5.47% | 65% | 2.39 |
第5回 | 182.18% | 24.86% | 5.15% | 64% | 2.44 |
第6回 | 198.03% | 24.86% | 5.16% | 63% | 2.47 |
第7回 | 214.38% | 24.86% | 5.20% | 63% | 2.52 |
第8回 | 231.08% | 24.86% | 5.04% | 63% | 2.61 |
前回比 | +16.7% | ±0.00% | -0.16% | ±0.0% | +0.09 |
累計 | +81.39% | +4.68% | -2.39% | -4.0% | -0.38 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第6回 | ー | ー |
第7回 | +627.0 pips | +817.58 ドル |
第8回 | +220.4 pips | +834.96 ドル |
前回比 | -406.6 pips | +17.38 ドル |
累計 | +847.4 pips | +1,652.54 ドル |
確かに獲得した「pips」の大きさで見れば、今回は顕著に成績を落としていることは否定できないものの、最終的に獲得した「金額」について言えば、むしろ前回比でも前月比でも上回っている。
その好調ぶりは、口座残高に対する「成長率」にも確かな結果として現れており、「5.31%」という数字は、今年に入って一番の伸び率となった。
にもかかわらず平均月利が減少してしまうという “矛盾” も、基本的には「算出方法の仕組み上、運用期間が長くなるにつれて平均月利の数字が悪化しやすい」ことに起因している訳だが、そのことについては、以下の記事でも言及している通りだ。
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ちなみに、今回も「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」は最長で「44日間」にわたりポジションを保有しており、今回の集計期間中におけるポジションの平均保有時間も「25日間」という、EAではなかなかお目にかかれない数字となっている。
「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」の立ち位置は、純然たる「スイングトレード系EA」から「ポジショントレード寄りのスイングトレード系EA」へと変化しつつあると言えそうだ。
『Default + TDI + TDI Slope + Dynamic』の月度別成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | -3.62 | -332.6 | -507.41 |
2月 | +4.51 | +200.5 | +609.47 |
3月 | +2.84 | +71.8 | +401.3 |
4月 | +2.70 | +8.0 | +391.58 |
5月 | +1.47 | +79.3 | +219.65 |
6月 | +3.95 | +547.7 | +597.93 |
7月 | +5.31 | +220.4 | +834.96 |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +17.16 % | +795.1 pips | +2,547.48 USD |
※USD = アメリカドル
そして今回、もう一つの観察対象であるカスタム設定「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」についても、「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」に勝るとも劣らない好成長を果たすこととなった。
全くロジックが異なる戦略の成績を一概に比較することにあまり意味はないが、「リスクを低く抑えたまま、一定水準以上の大きな利益を得ることに成功した」という点において、今回の両者は共通していると言えるだろう。
また、「pipsの獲得量を大きく減じさせているものの、利益の獲得額については前回比でほぼ同水準を保っている」という点でも、両者は共通していると言える。
一方、「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」と「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」とで決定的に異なるのが、後者においては「平均月利の数字が増加し続けている」という点だが、これを特筆しない訳にはいかない。
前述の通り、多くのEAが時間の経過とともに平均月利の数字を落としていく中で、「少なくとも直近の五ヶ月間において連続して数字を増加させている」という事実は、如何にこの戦略が順調に結果を残せているかを、如実に物語っていると言えるだろう。
『Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | ― | ― | ― | ― | ― |
第1回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第2回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第3回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第4回 | 57.75% | 14.18% | 6.50% | 63% | 2.39 |
第5回 | 73.26% | 5.61% | 6.54% | 64% | 2.49 |
第6回 | 91.94% | 5.61% | 6.92% | 65% | 2.51 |
第7回 | 127.82% | 5.61% | 7.43% | 66% | 2.56 |
第8回 | 161.76% | 5.61% | 7.54% | 66% | 2.54 |
前回比 | +33.94% | ±0.00% | +0.11% | ±0.0% | -0.02 |
累計 | +104.01% | +8.57% | +1.04% | +3.0% | +0.15 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第6回 | ー | ー |
第7回 | +1,513.8 pips | +581.10 ドル |
第8回 | +807.4 pips | +570.37 ドル |
前回比 | -706.4 pips | -10.73 ドル |
累計 | +2,321.2 pips | +1,151.47 ドル |
また、取引頻度においても、両者の違いは顕著だ。
同期間中における「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」の取引回数が僅か「6回」だったのに対し、「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」は貫禄の「96回」。それでいて通算勝率では、後者が前者を上回っているというのだから、大したものだと言える。
時間をかけて一回の取引で大きな利益を狙う前者を “重厚なショベルカー” と例えるならば、こつこつと細かな利益を大量に積み重ねていく後者は、差し詰め “身軽な炭鉱夫” と言ったところだろう。
今回の総評
それぞれに搭載されたロジックの強みを活かす形で、順調に利益を積み重ねるカスタム設定の優秀さと、それら性質の異なる二つのカスタム設定を一つのEA上で実現させている『Forex Flex EA』が秘める潜在的な可能性の大きさについては、前回の総評でも触れた通りだ。
そして今回、二つの観察対象が見せた成長の内容は、その評価に対する確信を更に深めさせるものだったと言えるだろう。
先ほど、「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」と「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」を、それぞれショベルカーと炭鉱夫に例えたが、現時点における両者の実力は拮抗しており、「どちらの設定の方がより優秀」ということはないように思われる。
そして、両者にはそれぞれの長所と短所が存在しているため、結局は「どちらを選ぶべきか」という問題の答えについても、「適切な結果を得るためには、適切な手段を選ぶ必要がある」という話に集約されてしまうだろう。
「自分の投資スタイルや好みには、ショベルカーと炭鉱夫のどちらがよりマッチするか」を考えれば、あるいは「現在のEAポートフォリオに開いている “穴” を埋めるためには、どちらの手段がより適切か」と考えても、自ずと答えは見えてくるはずだ。
なお、現在も公式フォーラム上においては、定期的に新しいカスタム設定の “種” が蒔かれ続けている。
中にはいよいよ芽吹きかけている期待株や、既に “尖った” 形で咲いている株も見られるが、現時点での完成度や期待度は、ここで紹介している二つのカスタム設定にはまだ及んでいない印象だ。
とは言え、これから良い方向に大きく化ける可能性は十分に残されていると言えるだろう。
引き続き観察を続け、いずれ美味しそうな “実” を付けるようなことがあれば、その時には満を持して報告したいと思うので、気長に待っていてほしい。
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