『Forex Gump EA』経過観察 その２ ｜一時的な鈍化と復調の気運

前回の経過観察から、ちょうど一ヶ月

前回、総じて好ましい成長を見せてくれた『Forex Gump EA』だったが、その成長のペース自体については、やや鈍化の傾向を見せていた。

はたして、前回からの一ヶ月の間に、無事に調子を取り戻すことはできたのだろうか。

成長はさらに鈍化も、既に復調の兆し

結論から申し上げるが、直近の一ヶ月における『Forex Gump EA』の成長率は、過去最低を更新することとなった。

公式フォワードテストにおいて初のマイナス成長を遂げるような事態にはならなかったものの、先月の月間獲得利益は「6.8%」と、これまでの同EAの成績と比べると、何とも物足りない結果となっている。

それに伴い、平均月利およびプロフィットファクター（PF）の値も順当に低下している一方で、既に累積利益が大きくなっていたこともあり、通算利益の数字については、前回以上の大きな伸びを見せた。

また、最大ドローダウンの値は更新されておらず、通算勝率の値も現状を維持。控えめながらも、全体的に手堅い成長となった印象だ。

なお、一つ色好い報告をするならば、本稿作成時点における今月の月間獲得利益は「9.4%」と、既に復調の兆しを見せている。

このまま月末まで何事もなく行けば、今月の成長率は、早くも二桁パーセント台に回復することになるだろう。

一方では、どれだけ優秀なEAだろうとも、永遠に「停滞期」を避け続けることは、まず不可能だと言える。

『Forex Gump EA』が、このまま緩やかに停滞期に突入する恐れも否定し切れないが、今月の成績を見る限りでは、そうなる見込みは薄そうだ。

今回の総評

今回は、蓋を開けてみれば、「これまでの成績から相対的に見れば間違いなく物足りないが、数字だけを絶対的に評価すれば、まずまずの成長ぶり」という、何とも総評の難しい結果となった訳だが、一つだけ ”揺るぎない事実” がある。

それは、「フォワードテストの開始以来、右肩上がりの成長を維持し続けている」ということだ。この事実の前には、短期的な成長率の多少の上下などは、そこまで大きな問題ではないだろう。

2019年3月25日時点での『Forex Gump EA』の成績

そもそも、「EA」という製品における一般的な傾向として、「運用開始の直後が最も成績が良く、次第に数字を緩やかに上下させながら、最終的にある一定の水準で成績が安定する」ということが挙げられる。

その傾向に鑑みて『Forex Gump EA』について言えば、まだ運用期間も短いこともあり、少なくともまだしばらくは、最終的な “着地点” を探るような形で、ある程度の振れ幅をもって成績の上下が続くことになりそうだ。

なお、既にこのEAが秘める高い実力の上限は明らかとなっていたが、今回新たにその下限が見えたとするならば、希望的観測と現実的な分析の妥協点としては、最終的に平均月利の数字が「10～20%」前後で落ち着いてくれれば御の字、といったところだろうか。

とは言え、市場の流れに “完全に嵌った” 時、『Forex Gump EA』が途轍もない収益力を発揮することは、過去の成績が証明済みだ。今後の市場の動き次第では、上述の “現実的な予測” に反して、より高い水準で成績が安定を見せる可能性も、まだ十分にあり得るだろう。

『Forex Gump EA』が、この凡庸な予測を物ともせず、再び破竹の快進撃を見せてくれることに期待しつつ、経過の観察を続けることにしたい。

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