『FXGoodway X2』経過観察 その１０｜揺れる市場と揺らがぬ安定感

手堅い成長を見せた前回

前回の経過観察において、一時期と比してやや成長のペースを鈍らせはしたものの、相変わらずの高い安定感のある成長を維持していた『FXGoodway』と『FXGoodway X2』。

少なからぬ競合製品が直近において大きく調子を崩す中で、はたして今回、どのような結果を残すことになったのだろうか。

揺るぎない安定感を発揮

まずは通例通り “初代” の方から見ていくことにするが、幸いにも『FXGoodway』は今回も、これまでと遜色のない安定感を維持し、特に危なげのない成長ぶりを見せる格好となった。

資産曲線にも含み損が大きく膨らんだ様子も確認できないところを見るに、直近の期間が、『FXGoodway』にとって本当に穏やかな時期だったことが分かる。

ただし今回、成長のペースとしては、前回と比べて大きく減速。

「金額」から見た「損益」は、前回と比較すると半分以下に落ち込んでおり、歴代の成績としても下から数えた方が早い結果となっている。

また、「pips」ベースで「損益」を見た場合、一見すると前回から相対的に大きく成績が改善されたことは間違いないが、絶対的に今回の成績を見た場合、過去の成績と比較して明らかに物足りないと言わざるを得ない。

とは言え、多くの競合製品が右肩下がりの急激な成績悪化を見せる中で、プラス成長の流れを堅持し続けている点に関しては、素直に評価できるはずだ。

勿論、この『FXGoodway』が、多くのEAに大損害を与える原因となった「英ポンド（GBP）」絡みの通貨ペアを取引していないことが、直近の期間を安全に乗り切れた大きな理由の一つではあるだろう。

だが、『FXGoodway』も取引している「ユーロ/米ドル（EURUSD）」は、より厳密に言えば「ユーロ」は、「英ポンド」との相関関係が比較的に高い通貨として知られている。

実際、「ユーロ」絡みの通貨ペアを取引していたEAが、直近の期間において成績を大きく悪化させている様子も各所で確認されている。

そのことを考えれば、『FXGoodway』は直近の危機を上手く凌いだと言えるだろう。

そして、残る一方の『FXGoodway X2』に関してだが、喜ばしいことにこちらも『FXGoodway』と同様、上手く今回の危難を切り抜けることに成功している。

数字の面から見ても、流石に “初代” の運用を通じて蓄積されたデータに基づいた改良が施されているだけあってか、「pips」と「金額」の両面において、見事に『FXGoodway』の成績を上回ってみせた。

ただし、相対的な評価はともかくとして、絶対的な評価として今回の成績を見た場合に、過去の成績と比べると物足りなさを感じざるを得ない点については、『FXGoodway』と大差ないと言えるだろう。

なお、『FXGoodway X2』の資産曲線を見て、その含み損がやや大きく膨らみ始めていることに気が付くかもしれない。

だが、あくまで「大きい」と言っても「このEAにしては」という但し書きが付く上に、現時点での膨らみ具合は、まだ余裕をもって「安全圏」に留まっていると言えるだろう。

今回の総評

実に喜ばしいことに今回、『FXGoodway』および『FXGoodway X2』は共に何食わぬ顔で、これまで通りに飄々と成長を続ける格好となった。

当サイトで紹介しているEAを含め、多くのEAが英国の総選挙に端を発する「英ポンド」の劇的な為替変動に苦しめられている中で、そのぶれなさには頼もしささえ感じられるほどだ。

2019年12月19日時点での『FXGoodway X2』の成績

なお、前回の総評でも述べた通り、一時期に比べて勢いが落ち気味であることは否めないものの、それでも資産曲線を見れば分かるように、まだ現在でも十分に「右肩上がり」と表現できるだけの成長ペースは維持することに成功していると言える。

また、たとえどんなに爆発的に利益を得ることができたとしても、「リスクとリターンはトレードオフの関係にある」という基本原則がある以上、その反面には当然、爆発的に利益を失う可能性もあるはずだ。

「うさぎとかめ」の話ではないが、どれほど歩みは遅かろうととも「安定して勝ちを積み上げられる」ことは、FX取引において最終的に成功や勝利を掴むための、数少ない “勝ち筋” の一つだと言えるだろう。

「うさぎとかめ」の話で言えば、おそらく『FXGoodway』も『FXGoodway X2』も「かめ」寄りのEAだと思われるが、どちらのEAに関しても、時に「うさぎ」のように急速な成長を見せる時がある。

そう遠からぬ未来に、再び「うさぎ」としての自我を覚醒させてくれることに大いに期待したいところだ。

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