『FXGoodway X2』経過観察 その１６｜明暗分かれた試練のひと月

好調な出だしを見せた前回

『FXGoodway』の検証とレビュー

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先日、突然仕切り直されることとなったばかりの公式フォワードテストにおいて、順調な滑り出しを決めて見せた前回の『FXGoodway X2』。

好調な一歩目を踏み出せていただけに、続く二歩目での更なる躍進にも期待したいところだが、はたして。

 

明暗分かれた三つの設定

まずは一つ目の設定から見ていくことにするが、『FXGoodway EURUSD Set_1』は今回も、前回に肉薄する勢いでの成長を続けており、再び大きく利益を積み上げることに成功していたようだ。

資産曲線にも、直近の期間において一瞬だけ下降させていた時期もあったものの、それも迅速に調子を立て直すと、あまり間を空けず再び右肩上がりの成長を再開している様子が見て取れる。

 

 

「通算利益」の数字を見ると、前回比で「21.64」ポイント増を達成。惜しくも前回の記録には届かなかったが、それでも「十分に高い収益性を実現している」と評価できる成績だと言えるだろう。

 

「損益」の成績についても、前回から今回までの期間において「47.8pips」または「371.79ドル」の黒字を計上。

「金額」の数字に比べて「pips」の数字が小さくなりがちなのも、「グリッドトレード」を主軸に据えた戦略を搭載している『FXGoodway X2』としては、ある意味で “既定路線” だと言えそうだ。

 

また今回、「最大ドローダウン」の数字こそ更新されるようなことにはならなかった一方で、その他の項目については、軒並み成績を悪化する格好となった。

 

運用期間の長短にも左右されやすい「平均月利」はさておくとして、「プロフィットファクター（PF）」および「通算勝率」は、前回に続いて再び数字を減少させている。

とは言え、どちらもまだ十分に高い水準を維持していることも事実であり、その点に関しては、「不幸中の幸い」と言えるだろう。

 

なお、「月度別成績」を見ると、今年に入ってからは、毎月「250ドル」から「350ドル」前後の利益を安定的に獲得していることが分かり、三ヶ月での平均で言えば、ちょうどほぼ「300ドル」となっているようだ。

昨年の七ヶ月間での平均が「500ドル」程度だったことを思えば、現在はやや成長速度が落ちていると言えそうだが、市場と流れが上手く噛み合わさる時期が来れば、再びペースが加速することだろう。

 

 

続いては、二つ目の設定となる『FXGoodway EURUSD Set_2』についてだが、こちらも全体的な成績推移の傾向や特徴は、ほとんど『FXGoodway EURUSD Set_1』と同じ模様。

資産曲線についても両者は概ね似たような稜線を描き続けているようだが、その凹凸の少なさを「美しさ」と表現するならば、『Set_1』よりも『Set_2』の方が「美しい」と言えるだろう。

 

また、「通算利益」の数字についても、やはり『Set.1』がそうであったように、前回の数字には若干ながら及ばず。

とは言え、それでも前回比で「22.54」ポイント増の好成績を記録しており、現在の「通算利益」が「152.82%」であることを考えれば、およそ一ヶ月半での伸び幅としては、まず間違いなく “合格点” のはずだろう。

 

そのほか、「平均月利」や「プロフィットファクター」などの数字において、前回から減少傾向が続いている点についても、『Set.1』と同様だ。

 

なお、「月度別成績」に関して言えば、今年に入ってからの三ヶ月間での「金額」の数字を比較すると、『Set.1』よりも『Set.2』の方が、月毎の成績はバラつきが大きいように見受けられる。

しかしながら、それぞれ昨年の七ヶ月間と今年の三ヶ月間における「平均利益（金額）」については、共にほぼ「300ドル」となっており、どうやら「安定的な成長力」という観点においては、『Set.1』よりも『Set.2』に軍配が上がるようだ。

 

 

そして、いよいよ三つ目の設定であり、三つの設定の中では最も “新参” となる『FXGoodway USDCHF』について見ていきたいところなのだが、ここで一つ、残念なお知らせをしなくてはならない。

どうやら『FXGoodway USDCHF』は、直近の期間において公式フォワードテストが打ち切られてしまったようだ。

 

取引履歴を見ると、「2月25日」を最後に取引の記録が一切更新されていないため、具体的な原因や経緯については不明なのだが、おそらく「含み損の肥大による口座の破綻」が直接的な原因だったものと推察される。

というのも、仕切り直される前の公式フォワードテストが、「コロナ禍」の余波で大荒れした市場に巻き込まれて破綻してしまった際にも、破綻の直前にフォワードテストの更新が停止されていたからだ。

 

とは言え、まだ公式フォワードテストが打ち切られたと確定した訳ではないため、しばらくしてからしれっと更新が再開される可能性も、完全には否定しきれない。

いずれにせよ、「既に一ヶ月間以上も取引履歴が更新されていない」ということは紛れもない事実であるため、あまり楽観的には考えない方が良さそうだ。

 

 

過去の成績データ（～2020年4月）

 

 

今回の総評

喜ばしいことに今回、三つ存在する『FXGoodway X2』の設定のうち二つまでは、前回の好調な滑り出しの勢いそのままに、好調さの見て取れる足取りで大きく利益を積み上げることに成功する結果となった。

好調の続く『Set.1』も『Set.2』も、完全に同じタイミングでフォワードテストが開始されているが、大まかな成長の傾向は似通いつつも、「収益性」や「安定性」などの点において、両者の間には明確な差異が見られるようだ。

 

 

一方、三つ目の設定である『FXGoodway USDCHF』については今回、先にも述べた通り、何とも残念な結果に終わることとなってしまった。

それに関しては本当に「無念」の一言に尽きるのだが、ここで言及したいのはそのことについてではなく、現在の『Set.2』が、『USDCHF』と同じ末路に向けた入口に立っているように見受けられる点についてだ。

 

『Set.2』の資産曲線を見れば一目瞭然だが、いま現在、含み損が大きく膨れ上がり始めており、既に一度、直近の期間において「最大ドローダウン」が更新されていたことが確認できる。

現在のドローダウンは「30%」以下の水準にとどめられている様子だが、相場が常に水物である以上、何かの拍子に悪い方向へと一気に転がり始めてしまわないとも言い切れない。

 

ただし、最大ドローダウンが更新されたとは言うものの、それでも「32%」程度とまだ “危険水域” までにはそれなりの猶予もあり、見ようによっては、『Set.1』とほぼ同じ水準に達しただけとも言えそうだ。

 

 

何にせよ、「グリッドトレード」の要素を多分に取り入れている『FXGoodway X2』を運用するならば、その潜在的なリスクはそもそも受け入れて然るべきであり、それを受け入れた先でこそ、「リスクに見合ったリターン」を得られるというものだろう。

生き残った二つのフォワードテストの更なる成長を願いつつ、引き続き経過の観察を続けていくことにしたい。

 

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