FXコラム

リクオートとオフクオート|リアル口座とデモ口座で成績に差が生じる原因

「リアル口座」と「デモ口座」で成績が異なるのは、何故?

「リアル口座」と「デモ口座」とでは、まったく同じ条件でまったく同時に運用を開始したとしても、その成績に多かれ少なかれ差が生じることになるのは、一度でもEA運用をかじったことのある人なら、きっと誰もがご存知のことに違いない。

「デモ口座上でのフォワードテストの成績を見てリアル口座での運用に踏み切ったら、全く勝てずに大きな損害を被ってしまった」という話は、EA運用における “あるある” の一つだと言えるだろう。

 

一方で、「デモ口座とリアル口座とで運用成績は変わる」という大原則については知っていても、その明確な原因についてまできちんと把握している人は思いのほか少ないのではないだろうか。

そこで今回は、上記の現象を引き起こしている要因の中でも、最たるものの一つである「リクオート」「オフクオート」に焦点を当てていくことにしたい。

 

 

「オフクオート」と「リクオート」の正体

だらだらと無意味に引き延ばしても何も良いことはないので、最初に結論から言ってしまうと、『デモ口座では「リクオート」も「オフクオート」も発生しないが、リアル口座ではどちらも発生するため、両者の運用成績に差が生じる』こととなる。

これを更に噛み砕くならば、「デモ口座の方がトレーダーに有利な条件で取引できるため、リアル口座よりも運用成績が良くなりやすい」と言い換えることもできるだろう。

 

では、リアル口座上でしか発生し得ない「リクオート」と「オフクオート」の正体とは、いったい何なのだろうか。

以下は、それぞれの現象について簡潔に定義したものとなる。

 

リクオート

注文を出した時点での価格と、その注文の処理を実行する時点の価格に「ズレ」が生じてしまったことで、希望した価格で約定が成立しないエラーのこと。

また、そうなった場合に、FX会社によって新しい決済価格が提示される現象のこと。「スリッページ」とは似て非なる概念。

オフクオート

発注された注文を成立させられなかったため約定に至らず、その注文自体が流れてしまうエラーのこと。

希望した価格帯での取引量が存在しない、あるいはあまりに少ない場合などにおいて、しばしば発生する。

 

要するに、どちらもその原因について違いはあれど、FX取引の世界において「約定拒否」と呼ばれる現象の正体であり、ほぼ確実にトレーダーにとって不利な結果を引き起こす現象だと言える。

 

「希望した価格で注文が通らない」

そんな絶対に起こってほしくない現象が発生しないというのだから、如何にデモ口座がトレーダーにとって有利な仕様となっているか、という話だ。

 

なお、「オフクオート」が発生してしまった後の処理に関しては、EA側のプログラムに依存するのだが、原則として以下の三パターンに分かれる。

 

オフクオート発生後のEA処理

  • 注文が通るまで、「成行注文」を何度も出し続ける
  • 相場が最初に希望した価格に戻ってくるまで待機してから、再注文を掛ける
  • 最初の注文が成立しなかった時点で、その注文を完全に破棄する

 

どのパターンであっても最終的な取引結果への悪影響は免れ得ないと言えるが、一つ目と二つ目のパターンに関しては、最速かつ最良の条件で再注文が成立したならば、その影響はかなり限定的なもの済むことになるだろう。

一方で、三つ目のパターンの場合、注文が「通った場合」と「通らなかった場合」とでは、良かれ悪かれ最終的なEAの成績や取引履歴には明確な差が生じることになる。

 

 

そして、ここで改めて重要となってくるのは、「同じ条件で同じ状況に直面しても、FX会社によってはリクオートもオフクオートも発生しない」という純然たる事実の存在だ。

「どちらも同じくリアル口座で運用しているのに、利用するFX会社によって最終的な成績が大きく異なってしまう」という現象の裏側には、この「リクオート」と「オフクオート」が影響している部分もあると言える。

 

「リクオートなし」や「オフクオートなし」、あるいは「約定拒否なし」などその表現に差はあれど、多くのFX会社が自社の売りとして「約定拒否が起こらない」ことを大々的にアピールしているのも、そういった背景からだと言えるだろう。

なお、数あるFX会社の中でも、「リクオート」と「オフクオート」は、原則としてどちらも「DD方式」を採用するFX会社でしか発生せず、「NDD方式」のFX会社で発生することは稀だと言える。

 

 

ちなみに、冒頭で提示した定義においては、だいぶオブラートに包んだ表現をするよう心掛けてみたが、語弊を恐れずに言ってしまえば、「どちらもDD方式の業者が自社の利益のために、トレーダーに不利な条件で決済させたい場合に起こりやすい現象」だということだ。

「DD方式」には「DD方式」なりのメリットもあると言えるが、「リクオート」や「オフクオート」の発生を極力避け、より公平性と透明性の高い取引環境を望むのであれば、「NDD方式」を採用するFX会社を利用した方が良いだろう。

 

 

まとめ

ここまでの解説を読んでもらえたならば、「デモ口座」と「リアル口座」とでフォワードテストの成績に大なり小なりの差が生じてしまう理由について、概ね理解してもらえたものと思う。

繰り返しとなってしまうが、結局のところは「デモ口座の方がリアル口座よりも、トレーダーに有利な条件が整えられている」という一言に集約されるのだが、この “有利な条件” とは、何も「リクオート」や「オフクオート」の件だけを指している訳ではない。

 

デモ口座の方が、リアル口座よりもスプレッド幅が狭く設定されていたり、デモ口座上では「スリッページ」が発生しなかったりと、他にも様々な面でデモ口座は “優遇” されているのだ。

そういった幾つもの「小さな差」が積もり積もって、最終的に両者を分かつ決定的な差となり、デモ口座とリアル口座の間に横たわっているのだと言えるだろう。

 

なお、この「小さな差」の問題には、各FX会社の「約定力」や「執行率」なども関わってくるのだが、それらの解説に関しては、また別の機会に譲ることにしたい。

 

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