驚異的な立て直しを見せた前回
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前回、絵に描いたように見事な「V字回復」を演じ、「コロナ禍」に端を発する損失の半分近くを一息に取り戻してみせた『FXCharger』。
そのままの勢いに乗って、更に大きな「V」の字を描いてくれることが期待されていたが、はたして今回、成績はどのように推移したのだろうか。
流れに乗って再びの好成長
前回よりも「V」字の描く “谷間” が、確実に深く大きくなっている資産曲線の様子を見ても分かるように、喜ばしいことに今回も『FXCharger』は、前回に引き続き上手く成長の流れを維持してみせた。
残念ながら、相対的には前回の成績に及ばなかったものの、絶対的に見れば、今回の成長ぶりだって十分に好ましいものだと言えるだろう。
実際、前回の三分の一ほどの数字だとは言え、「通算利益」の伸び率は前回に続いて三桁に届きそうな勢いだ。
『FXCharger』は、いわゆる「コロナ期」に入って割と間もない頃に、急激に不安定さを増した市場から振り落とされるように立て続けに二度の損切りを喫することとなった訳だが、早くも今回、そのうちの一回分については損失を完全に帳消しにした格好となる。
『FXCharger EURUSD』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 2,199.73% | 21.88% | 6.87% | 61% | 1.76 |
第1回 | 1,851.44% | 21.88% | 6.38% | 60% | 1.57 |
第2回 | 1,528.63% | 29.46% | 5.92% | 60% | 1.42 |
第3回 | 1,820.73% | 29.46% | 5.98% | 60% | 1.49 |
第4回 | 1,912.72% | 29.46% | 5.96% | 60% | 1.51 |
前回比 | +91.99% | ±0.00% | -0.02% | ±0.0% | +0.02 |
累計 | -287.01% | -7.58% | -0.91% | -1.0% | -0.25 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | -538.7 pips | -6,965.72 ドル |
第2回 | -503.0 pips | -6,456.21 ドル |
第3回 | +295.4 pips | +5,841.96 ドル |
第4回 | +87.6 pips | +1,839.68 ドル |
前回比 | -207.8 pips | -4,002.28 ドル |
累計 | -658.7 pips | -5,740.29 ドル |
また、前回や以前までが良すぎた結果なのかもしれないが、「平均月利」の数字については二連続での改善とはいかなかったようだ。
一方で、「プロフィットファクター(PF)」については再び数字が改善されているところを見るに、直近の期間においても、上手く損失を小さく抑えつつも、大きく利益を獲得することに成功していたことが窺い知れる。
なお、「損益」の成績を、特に「金額」の成績を見ると、前回から今回にかけて急激に成長速度が鈍化したかのように見えるかもしれないが、「月度別成績」を見ると、データを集計するタイミングの関係でそのように見えていただけだと分かることだろう。
『FXCharger EURUSD』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +1.52 | +30.7 | +688.78 |
2月 | -15.09 | -299.0 | -6,952.82 |
3月 | -16.73 | -603.0 | -6,545.65 |
4月 | +11.30 | +366.2 | +3,680.27 |
5月 | +11.04 | +16.8 | +4,001.37 |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | -7.96 % | -488.3 pips | -5,128.05 USD |
※USD = 米ドル
実際には、先月も先々月とほとんど遜色ない、どころか若干上回るほどの利益をしっかりと積み上げており、かなり良いペースで “巻き返し” を図れていると言える。
「pips」の成績には物足りなさを感じないこともないが、「マーチンゲール法」を主軸にした「ハイリスク・ハイリターン系EA」の特性を考えれば、取り立てて違和感や不満を覚えるほどのものではないだろう。
今回の総評
前回に続き、今回も順調に大きな利益を積み上げることに成功した『FXCharger』は、「コロナ禍」の余波で負ってしまった大怪我の “完治” に向けて、再び大きな一歩を踏み出したと言えるだろう。
数ヶ月前、ほとんど間髪を入れずに連続して損切りを食らった時はどうなることかと肝を冷やしたものだが、やはり「ハイリスク・ハイリターン系EA」でありながら四年間以上もフォワードテストが継続されている事実は、伊達ではないようだ。
なお、順調に成績を回復している一方で、現在の『FXCharger』については、少々気になる点も見受けられる。
具体的に言えば、上の画像内にもはっきりと記載されているように、公式フォワードテストのデータ更新が「6月1日」の午前中を最後に行われていないのだ。
データ更新が一時的に滞ること自体は、『FXCharger』に限らず多くの競合製品にも時折見られる現象であるため、無論褒められるべきことではないものの、そこまで懸念する必要のある状況ではないと言えるだろう。
しかしながら、資産曲線を見ると分かるように、含み損がやや大きめに膨らみ始める予兆を見せ始めた時点でデータ更新が途絶えてしまっている点が、実に宜しくないと言える。
現在までの経緯が経緯だけに、つい「データ更新が滞っている裏側で、含み損がかなり大きく膨れ上がっていたり、あるいは再び損切りに追い込まれたりしているのでは」などと良からぬ想像が掻き立てられてしまうのも、無理からぬことなのかもしれない。
とは言うものの、それも現時点では単なる悲観的な憶測に過ぎないため、不確かな予想に意識を割くばかりでなく、「前回も今回も大きく成績を回復させた」という揺るぎない事実についても、しっかりと目を向けるべきだろう。
大きな勝負の真っ只中にある『FXCharger』が、この正念場を見事に乗り切ってくれることを祈りつつ、しっかりと経過を観察していくことにしたい。
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