今ひとつ成長しきれなかった前回
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『Forex Diamond』の検証とレビュー
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停滞の流れを振り切れなかった前回 大きく成績を伸ばすこともなかった一方で、大きく成績を落とすようなこともなく、全体的に「可もなく不可もなく」な成長を見せた前回の『Fo ...
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前回の経過観察において、いま一つ成長の波を掴み切ることができず、やや停滞している様子を見せていた『Forex Diamond』。
「七転び八起き」の “七転び” 目の最中であるようにも見受けられたが、はたして今回、無事に起き上がることはできたのだろうか。
一年ぶり二度目の「ブレグジット」ショック
冒頭から悲しいお知らせをお届けせねばならず、非常に心苦しい限りなのだが、残念ながら期待されていた “八起き” 目が『Forex Diamond』に訪れることはなく、大きくかつ短期間で一気に成績を悪化させる結果となった。
資産曲線の終端付近に突如として現れた “崖” のような急勾配を見れば、その激しい急落ぶりは一目瞭然だろう。
実際、成績の推移を確認してみると、前回から今回にかけて前回比で「33.28」ポイント減の大幅なマイナス成長を記録。
「損益」で言っても、「1,327.0pips」または「189.16豪ドル」の損失を計上しており、まさに文字通りの「大赤字」となっている。
『Forex Diamond』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 34.45% | 5.33% | 8.52% | 73% | 1.66 |
第1回 | 39.84% | 8.81% | 6.13% | 71% | 1.35 |
第2回 | 63.30% | 8.81% | 7.13% | 72% | 1,41 |
第3回 | 47.55% | 17.33% | 4.74% | 72% | 1.23 |
第4回 | 63.02% | 18.68% | 5.22% | 72% | 1.29 |
第5回 | 73.19% | 18.68% | 5.31% | 72% | 1.32 |
第6回 | 98.85% | 18.68% | 6.16% | 73% | 1.31 |
第7回 | 68.34% | 26.97% | 4.12% | 73% | 1.13 |
第8回 | 78.33% | 26.97% | 4.24% | 73% | 1.14 |
第9回 | 115.00% | 26.97% | 5.20% | 73% | 1.20 |
第10回 | 118.27% | 26.97% | 4.87% | 73% | 1.20 |
第11回 | 113.00% | 26.97% | 4.32% | 72% | 1.17 |
第12回 | 114.13% | 26.97% | 4.08% | 72% | 1.17 |
第13回 | 112.17% | 26.97% | 3.68% | 71% | 1.15 |
第14回 | 78.89% | 26.97% | 2.62% | 71% | 1.10 |
前回比 | -33.28% | ±0.00% | -1.06% | ±0.0% | -0.05 |
累計 | +44.44% | -21.64% | -5.90% | -2.0% | -0.56 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | +347.5 pips | +22.64 豪ドル |
第2回 | +784.9 pips | +98.49 豪ドル |
第3回 | -402.6 pips | -66.12 豪ドル |
第4回 | +550.7 pips | +72.89 豪ドル |
第5回 | +335.6 pips | +42.69 豪ドル |
第6回 | +914.3 pips | +121.78 豪ドル |
第7回 | -406.7 pips | -95.10 豪ドル |
第8回 | +340.6 pips | +41.94 豪ドル |
第9回 | +1,183.0 pips | +153.98 豪ドル |
第10回 | +183.0 pips | +13.73 豪ドル |
第11回 | -55.1 pips | -19.25 豪ドル |
第12回 | +82.8 pips | +4.72 豪ドル |
第13回 | +13.7 pips | -8.51 豪ドル |
第14回 | -1,327.0 pips | -189.16 豪ドル |
前回比 | -1,340.7 pips | -197.67 豪ドル |
累計 | +2,544.7 pips | +194.72 豪ドル |
また、「月度別成績」を見ても、昨年「12月」と今年「1月」と連続して三つの項目すべてが “真っ青” に染まっているものの、せめてもの救いというべきか、後者の月に関しては、比較的に軽傷で済んでいる。
しかしながら、前者の月における赤字ぶりには甚だしいものがあり、直前の月までにほぼ一年がかりで積み上げてきた利益の半分以上が、最後の一ヶ月間だけで失われてしまう格好となった。
『Forex Diamond』の月度別成績
2021年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | -2.04 | -69.9 | -15.66 |
2月 | ― | ― | ― |
3月 | ― | ― | ― |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | -2.04 % | -69.9 pips | -15.66 AUD |
※AUD = オーストラリアドル
一方、これだけ成績を劇的に悪化させたにもかかわらず、「最大ドローダウン」は更新されていないほか、「プロフィットファクター(PF)」の下落幅も思いのほか小さいように見受けられる。
とは言え、直近の期間中における「最大ドローダウン」の数字を確認すると「23.44%」となっており、かなり瀬戸際に近いところまで状況は切迫していたと言えそうだ。
今回の総評
『Forex Diamond』は今回、「七転び八起き」の要領で再び成長を再開させるどころか、“過去最悪” とも言える成績の落ち込みを見せるという、不本意極まりない形で一年を締め括る格好となってしまった。
その事実に関しては、素直に「残念な結果」になってしまったの一言に尽きるが、その “原因” については、一つはっきりと判明していることがあるというのは、不幸中の幸いと言えるだろう。
取引履歴を分析すると、『Forex Diamond』は昨年12月中旬から下旬にかけての二~三週間で、一気に成績を悪化させていることが分かるが、ちょうど同時期は、英国のEU完全離脱の完了に伴い「英ポンド(GBP)」絡みの相場が不安定になっていた時期でもあった。
そして、この『Forex Diamond』は、元々「英ポンド/米ドル(GBPUSD)」を積極的に取引するEAであり、同期間中にも頻繁に同通貨ペアを取引していたのだが、その多くの取引が損失に終わってしまっていたことを、取引履歴に確認できる。
要するに、「ブレグジット」の "最後っ屁” を真正面から受けてしまったことが、『Forex Diamond』が今回、突如として絶不調に陥ってしまった最たる原因という訳だ。
なお、一昨年の年末に英国で実施された総選挙の余波で「英ポンド」絡みの相場が大きく荒れた際にも、『Forex Diamond』は大きく成績を悪化させていたが、二年連続で ”英国にしてやられた” 格好となったと言えるだろう。
比較的に好調に成長を続けていた『Forex Diamond』が大きな交代を余儀なくされてしまったことは、無念としか言いようがないものの、一方では、過去にも今回と同様の状況から這い上がり、成長を再開してきた実績がある点にも注目したい。
とは言え、既に下落の "底" は叩いた感も見せているため、ここからの劇的あるいは堅実な巻き返しに期待しつつ、今後も経過を見守り続けていくことにしたい。
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