順風満帆の一言に尽きる前回
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前回の経過観察では、以前から続く好調の流れに上手く乗り続け、かなり安定感の感じられる成長ぶりを見せていた『Forex inControl Reborn』。
あまりの順風満帆っぷりにかえって不安に駆られてしまうほど調子の良かった『Forex inControl Reborn』が、直近に遂げた成長の跡を辿っていくことにしたい。
揺るぎない安定感を感じさせる盤石の成長
なだらかに右肩上がりの成長曲線を描き続ける資産曲線を見れば、前回から今回までの約二ヶ月間において、『Forex inControl Reborn』がどのように成長を重ねてきたかは、一目瞭然というものだろう。
成長曲線の勾配についても、運用開始から現在に至るまでほとんど一定の角度を維持しており、このEAがかなり安定したペースとリズムで成長を続けてきていることが見て取れる。
一方で、前回よりもデータの集計期間が少々長いにもかかわらず、通算利益の項目における伸び率は、前回の記録をやや下回る結果に。
また、損益の項目についても、「pips」と「金額」の両面で前回および前々回比でのマイナス成長を遂げているほか、レビューの公開以来、増加の一途を辿っていたプロフィットファクター(PF)の値もついに今回、初の減少を記録している。
上記のような幾つもの ”事実” を並べて見ても、直近の『Forex inControl Reborn』については、やや成長のペースを落としていると見て良さそうだ。
『Forex inControl Reborn』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 291.65% | 18.57% | 11.33% | 72% | 3.87 |
第1回 | 317.17% | 18.57% | 10.87% | 74% | 4.12 |
第2回 | 369.51% | 18.57% | 10.78% | 77% | 4.64 |
第3回 | 423.45% | 18,57% | 10.43% | 77% | 4.99 |
第4回 | 469.17% | 18.57% | 9.81% | 78% | 4.81 |
前回比 | +45.72% | ±0.0% | -0.62% | +1.0% | -0.18 |
累計 | +177.52% | ±0.0% | -1.52% | +6.0% | +0.94 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | ー | ー |
第2回 | +270.0 pips | +523.42 ドル |
第3回 | +268.1 pips | +539.40 ドル |
第4回 | +202.8 pips | +457.25 ドル |
前回比 | -65.3 pips | -82.15 ドル |
累計 | +740.9 pips | +1,520.07 ドル |
とは言うものの、プロフィットファクターと同じく増加し続けていた通算勝率に関しては、今回もさらに数字を伸ばすことに成功している。
その裏側でプロフィットファクターの値が悪化している事実と絡めて考えるに、どうやら単純に取引を赤字に終わらせる頻度が高くなったためではなく、一回の取引あたりの平均利益が減少し、平均損失は大きくなったことが、成長ペースが鈍化した直接の要因だと見て良さそうだ。
なお、これだけの成長内容であれば当然だと言えるかもしれないが、今回も『Forex inControl Reborn』は、最大ドローダウン値をまったく更新させずに終えている。
『Forex inControl Reborn』の月度別成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +5,41 | +120.6 | +180.68 |
2月 | +11.32 | +245.8 | +398.39 |
3月 | +6.52 | +135.0 | +255.18 |
4月 | +9.32 | +200.0 | +388.88 |
5月 | +5.79 | +135.0 | +263.9 |
6月 | +8.5 | +203.1 | +410.04 |
7月 | +6.08 | +132.8 | +318.43 |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +52.94 % | +1,172.3 pips | +2,215.5 USD |
※USD = アメリカドル
なお、『Forex inControl Reborn』の月度および年度別成績を見ても分かるように、今年もまだ五ヶ月を残している状態で、「pips」と「金額」の累計成績は、既に昨年度の最終成績にかなり肉薄している。
むしろ、集計期間を平均化すると今年の成績の方が上回っており、通年で見れば「Forex inControl Rebornの成長ペースは、前年度を上回っている」とさえ、現時点では言えるだろう。
今回の総評
これまでの経過観察でも非常に安定感のある成長ぶりを見せていた訳だが、今回についても、過去の実績に負けず劣らずの好成績を記録することに成功した『Forex inControl Reborn』。
確かに前述の通り、収益性こそやや勢いを落としているものの、少なくとも成長における全体的なバランスの良さに関して言えば、これまでと同等以上の水準を維持していると言えるだろう。
しかしながら、その非常に好ましい成長ぶりを喜ばしく思う一方で、やはり本稿の冒頭においても軽く言及したように、あまりの順風満帆さ加減には一抹の不安を抱かされてしまう。
「不安定」を土台にして成り立っているFXの世界において、含み損もほとんど発生させずに淡々と「安定」した成長を続ける様子は、いっそ「素晴らし過ぎて怖い」という気持ちも湧き上がってくるほどだ。
なお、「圧倒的な安定感」という点では、『Forex Flex EA』のカスタム設定「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」も同様だが、あちらは時折含み損を膨らませるような良い意味での “隙” が見られる点や、保有中のポジション情報も常に公開されている点で大きく異なっている。
その意味で言うと、増加の一途を辿っていたプロフィットファクターの数字が今回初めての悪化を見せたことは、良い意味での “隙” であり、『Forex inControl Reborn』にとってはむしろ良い兆候だったとさえ言えるかもしれない。
成績が悪化することでEAの信頼性が増すとは何とも皮肉な話だが、大切な運用資金を大なり小なり預ける以上、“身辺調査” をし過ぎて困るということはないだろう。
とは言うものの、現在の公式フォワードテストの成績が、第三者機関のMyfxbookによる「信頼性」に関する二重認証をクリアしている以上、原則的に成績データの不正な改ざんはあり得ないはずだ。
「幸せ過ぎて怖い」みたいな初心な乙女のようなことをのたまいながら、引き続きこの “出来が良すぎて怖いEA” の動向に注視していきたいと思う。
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