『Forex Gump EA』経過観察 その７ ｜危機を乗り越え完全復活

復活の予兆が見られた前回

前回、一時的に落としつつあった調子に息を吹き込むような成長を遂げてみせた『Forex Gump EA』だが、一方では含み損が膨れ上がりつつあることも確認されていた。

あれから約一ヶ月半。多くの注目を集める「ハイリスク・ハイリターン系EA」の期待株が、いったいどのような変化を遂げたのかを確認していきたい。

「ハイリスク・ハイリターン系EA」として理想的な成長

期待と不安に逸る気持ちを余所に『Forex Gump EA』は今回、前回の経過観察で確認されていた成長の流れを上手く捉え続け、全体的にかなり好ましい成長を果たす格好となった。

少なくとも収益性に関して言えば、「全盛期の勢いを取り戻した」と評しても過言ではないような目覚ましい成長ぶりを見せたと言えるだろう。

直近の約一ヶ月半の間に得た「5,253.2 pips」という利益は、「金額」に換算すると「2,281.75ドル」を数えることとなり、経過観察を開始した以降では歴代最高の好成績となった。

ここ最近は調子を落とし気味だった『Forex Gump EA』が、先月に入ってから一気に “息を吹き返した” 様子は、月度別成績の推移を見ても明らかだ。

特に「金額」ベースでの損益については、今年三月以来となる「1,000ドル」越えを果たしたのみならず、「1,261.53ドル」という記録をもって、過去最高益を更新するに至っている。

また、およそ「7,000ドル」ほどまで肥大化していた含み損についても、本稿の作成時点では「1,500ドル」未満にまで縮小。

さらに、今月に入った辺りから急激に含み損を解消させる流れを加速させており、直近においては、「500ドル」から「2,000ドル」前後の間で、比較的に安定して数字を推移させている様子も確認できている。

既に含み損が肥大化する流れは一旦の収束を見せていると言え、懸念されていた危機からはひとまず脱することに成功した模様だ。

なお今回、「2019年8月9日」付けで「10,000ドル」の証拠金が追加で口座に入金されていることが、取引履歴に確認されている。

その時期は、ちょうど含み損がかなり膨れ上がっていた時期の真っ只中にあったため、FX会社による強制ロスカットなどの “悲劇” を回避するべく、早めに手が打たれた格好だろう。

そういった「適切なリスク管理」の甲斐もあり、『Forex Gump EA』は含み損を劇的に解消することに成功したようだ。

今回の総評

「収益性の回復」に「含み損の解消」。今回の経過観察において『Forex Gump EA』が見せた成長は、「ハイリスク・ハイリターン系EA」としては、かなり理想的な形に近いと言えるだろう。

無論、「含み損をほとんど膨らませることなく、短期的に大きな利益を得られる」というのが “究極の理想形” だと言わざるを得ないが、そんな虫の良い話などはまずあり得ない。

その文脈に立てば、「含み損をだいぶ肥大化させつつも、そのリスク相応の利益を積み上げ、最終的には含み損も縮小させることに成功した」というのは、「ハイリスク・ハイリターン系EA」における “現実的な展開” としては、最良の部類に入ると言えそうだ。

2019年9月20日時点での『Forex Gump EA』の成績

一方で、今回のような目覚ましい成長劇の裏側では、「証拠金の追加を迫られるほどまでに、含み損が膨れ上がるという “危機” に晒されていた」という事実についても、正しく認識しておくべきだろう。

その根本的かつ潜在的なリスクについては折に触れて強調してきたつもりだが、『Forex Gump EA』や『Forex Kore EA』などのような「ハイリスク・ハイリターン系EA」は、決して「放置しておけば勝手に莫大な利益を生み出してくれる魔法のランプ」などではない。

むしろ、自分の運用環境や相場の状況に応じて適切にパラメーターを調整したり、必要に応じて証拠金を追加したりと、多くの一般的なEAよりも慎重かつ丁寧に手塩に掛けて世話を焼く必要があるとさえ言える。

そういった労力を惜しんだ人間に対して、ふとした拍子に凄まじい勢いで牙を剥くのが「ハイリスク・ハイリターン系EA」であり、それ故にその運用においては、特に慎重に「引き際を見極める」必要がある訳だ。

あるいは、最初から「最悪の場合、この資金は失ってしまっても構わない」という覚悟や開き直りをもって、一種の博打に身を投じるつもりで運用に臨むならば、その手の慎重さは必要ないかもしれない。

いずれにせよ幸いなのは、『Forex Gump EA』が、必要な労力を惜しまず適切なリスク管理を続けたならば、それに見合うリターンを生み出してくれるだけの潜在的な実力を秘めているということだろう。

この切れ味の良い “諸刃の剣” が今後どのように成長を遂げていくか、引き続き見守っていくことにしたい。

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