歴代屈指の好成長を遂げた前回
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メイン観察対象として観察を続けてきた「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」が、歴代最高とも言える好成長を果たす結果となった前回。
不意に訪れた急成長の直後には “揺り戻し” の発生も警戒されがちだが、早速『Forex Flex EA』が、直近の期間をどのように過ごしたかについて確認していきたい。
前回と打って変わって「落ち着いた」成長ぶりに
前回の経過観察において目を瞠るような好成長ぶりを見せた「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」は、流石に前回の勢いを維持し続けることはできなかったものの、“揺り戻し” を起こすことなく、堅実に地に足の着いた成長を遂げることに成功していた。
資産曲線の半ばに突如現れた短い急勾配の存在も、前回の成長が如何に突発的かつ目覚ましいものであったかを物語っていると言える。
なお、通算利益や損益という観点から見ると、前回が前回だっただけに、余計に今回の成績に物足りなさを感じてしまうかもしれないが、確かに一面ではその感想も間違いなく正しい。
しかしながら、平均月利やプロフィットファクター(PF)の数字は継続的な成長を続けており、特に後者に関して言えば、「第2回」以来、実に約一年ぶりに「3.0」の大台を突破するに至っている。
今回の成長ぶりについては、「今回になって急激に成長速度が低下してしまった」というよりは、「前回以前までの平均的な成長ペースに戻った」という方が、より正しい理解だと言えるだろう。
『Default + TDI + TDI Slope + Dynamic』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | 149.69% | 29.54% | 7.43% | 67% | 2.99 |
第1回 | 149.19% | 29.54% | 6.63% | 65% | 2.86 |
第2回 | 166.56% | 29.54% | 6.25% | 67% | 3.06 |
第3回 | 176.22% | 30.02% | 5.96% | 66% | 2.95 |
第4回 | 169.99% | 30.02% | 5.47% | 65% | 2.39 |
第5回 | 182.18% | 24.86% | 5.15% | 64% | 2.44 |
第6回 | 198.03% | 24.86% | 5.16% | 63% | 2.47 |
第7回 | 214.38% | 24.86% | 5.20% | 63% | 2.52 |
第8回 | 231.08% | 24.86% | 5.04% | 63% | 2.61 |
第9回 |
288.98% |
24.86% |
5.22% |
65% |
2.94 |
第10回 | 299.90% | 24.86% | 5.27% | 65% | 3.02 |
前回比 | +10.92% | ±0.00% | +0.03% | ±0.0% | +0.08 |
累計 | +150.21% | +4.68% | -2.16% | -2.0% | +0.03 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第6回 | ー | ー |
第7回 | +627.0 pips | +817.58 ドル |
第8回 | +220.4 pips | +834.96 ドル |
第9回 |
+656.7 pips |
+2,895.06 ドル |
第10回 | +297.1 pips | +545,86 ドル |
前回比 | -359.6 pips | -2,349.20 ドル |
累計 | +1,801.2 pips | +5,093.46 ドル |
ちなみに、前回の経過観察から今回までの間に決済された取引は、僅かに一回。元々、決して取引回数の多いロジックではないが、今回は特に取引回数の少ない期間となったようだ。
とは言うものの、僅か一回の取引で「300pips」あるいは「550ドル」近い利益を獲得している辺りは、流石の実力だと言えるだろう。
また、資産曲線の推移を見ても明らかなように、直近の期間においても含み損がほとんど膨らむようなことはなく、相変わらず非常に安定感のある成長曲線を描き続けている。
『Default + TDI + TDI Slope + Dynamic』の月度別成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | -3.62 | -332.6 | -507.41 |
2月 | +4.51 | +200.5 | +609.47 |
3月 | +2.84 | +71.8 | +401.3 |
4月 | +2.70 | +8.0 | +391.58 |
5月 | +1.47 | +79.3 | +219.65 |
6月 | +3.95 | +547.7 | +597.93 |
7月 | +5.31 | +220.4 | +834.96 |
8月 | +9.64 | +458.8 | +1,596.0 |
9月 | +7.16 | +197.9 | +1,299.0 |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +33.96 % | +1,451.8 pips | +5,442.48 USD |
※USD = アメリカドル
さて、ここからはサブ観察対象の方に話を移していくことにしたい。
結論から言うと、残念ながら「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」が今回見せた成長は、あまりぱっとしない内容となったと言える。
前回から今回にかけての通算利益の伸び幅や、獲得した損益の大きさにも、直近の期間においてあまり振るわなかった様子が確認できることだろう。
事実、「第4回」から前回までと比較して、通算利益の成長率には明らかな落ち込みが見られており、それに伴って平均月利の数字も順当な低下を見せている。
一方、長期的な成績にも直結する通算勝率や、「リスクとリターンとのバランスの良さ」を示すプロフィットファクターに悪化が見られなかったことは、不幸中の幸いと言ったところだろう。
『Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | ― | ― | ― | ― | ― |
第1回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第2回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第3回 | ― | ― | ― | ― | ― |
第4回 | 57.75% | 14.18% | 6.50% | 63% | 2.39 |
第5回 | 73.26% | 5.61% | 6.54% | 64% | 2.49 |
第6回 | 91.94% | 5.61% | 6.92% | 65% | 2.51 |
第7回 | 127.82% | 5.61% | 7.43% | 66% | 2.56 |
第8回 | 161.76% | 5.61% | 7.54% | 66% | 2.54 |
第9回 |
188.94% |
5.61% |
7.46% |
66% |
2.48 |
第10回 | 194.28% | 5.61% | 7.07% | 66% | 2.48 |
前回比 | +5.34% | ±0.00% | -0.39% | ±0.0% | ±0.0 |
累計 | +136.53% | +8.57% | +0.57% | +3.0% | +0.09 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第6回 | ー | ー |
第7回 | +1,513.8 pips | +581.10 ドル |
第8回 | +807.4 pips | +570.37 ドル |
第9回 |
+362.4 pips |
+437.88 ドル |
第10回 | +182.2 pips | +84.53 ドル |
前回比 | -180.2 pips | -353.35 ドル |
累計 | +2,683.6 pips | +1,589.35 ドル |
また、月度別成績から見た場合、先ほど受けた印象ほど、実際には先月の成績が悪いものではないことに気が付くだろう。
直近の数ヶ月間に比べると、数字の伸びが明らかに一歩及んでいないことは確かだが、「今年前半頃までとほぼ同程度の水準に戻った」だけとも言えるため、そこまで悲観的になる必要もないのかもしれない。
なお、公式フォワードテストにおいて、その潜在的なリスクを考慮して一時的に「SRV3」の運用が停止されるに至った件については、前回の経過観察において伝えた通りだ。
ただ反面では、そのリスクに見合うだけのリターンも生み出してきていただけに、今回の成績不振にも、「SRV3」の不在という要素が少なからず影響を及ぼしていると考えられるだろう。
『Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3』の月度別成績
2019年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +6.45 | +559.0 | +154.71 |
2月 | +7.31 | +584.3 | +186.64 |
3月 | +6.60 | +317.1 | +180.81 |
4月 | +8.77 | +41.8 | +256.32 |
5月 | +10.52 | +1,055.0 | +334.34 |
6月 | +11.32 | +561.4 | +397.57 |
7月 | +8.41 | +698.1 | +328.66 |
8月 | +7.37 | +276.5 | +312.42 |
9月 | +3.86 | +275.8 | +172.45 |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +70.61 % | +4,369.0 pips | +2,323.92 USD |
※USD = アメリカドル
とは言うものの、「SRV3」が運用停止となったのも、「そのリスクが炸裂した結果、大きな損害を被った」という複数の報告が、公式フォーラム上に寄せられたからにほかならない。
リスクとリターンのバランスに対する感覚は、人それぞれで大きく異なってくる部分ではあるが、「期待されるリターンを低く抑える代わりに、致命的な損失を被るリスクも小さくする」という選択は、一面においては非常に理に適っていると言えるだろう。
今回の総評
少しばかり不穏な出だしで始まった今回の経過観察ではあったが、いざ終わってみれば、今回の成長ぶりについても、「全体的に手堅い成長を遂げた」と評価することができそうだ。
確かに、「前回との落差が大きい分だけ余計にそう感じてしまう」という話だけではなく、絶対的な評価としても、今回の『Forex Flex EA』における数字上の成長率は、直近の数ヶ月間と比較にもやや及んでいない。
しかしながら、それでも総合的な観点から見れば、上述した通り『Forex Flex EA』は、これまでと変わらず「収益性」と「安定性」との両立を、高い次元で安定させ続けていることに変わりはないと言える。
やはり「EAとしての安定感」に関しては、頭一つ抜けていると言えるだろう。
なお、長らく『Forex Flex EA』の経過観察においては、「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」および「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」の二つのカスタム設定を観察対象としてきただが、ここに来て “第三の観察対象” となり得る注目株が登場してきた。
上の「EMA Far Apart Retrace H4」は、ここしばらく公式フォーラム上で熱い注目を集めていたカスタム設定で、「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」や「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」と比べると、かなり「ハイリスク・ハイリターン」よりなロジックだと言える。
つい先日までは、とてもじゃないが紹介する気になれないほどにまで含み損が膨らんでしまっていたが、直近の期間においてようやく少しずつ流れが反転。徐々にではあるものの、含み損が解消され始めるに至っている。
流石にまだ正式に第三の観察対象とするには時期尚早だと言わざるを得ないが、仮にこの先期待通りの変化を遂げた際には、改めて「変わり種」として紹介したいと思うので、乞うご期待だ。
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