『FXGoodway X2』経過観察 その９｜全体的に手堅い成長を維持

好ましい再スタートを切った前回

前回、“初代” から『X2』へと生まれ変わってから初となった経過観察において、幸先の良い門出を飾って見せた『FXGoodway X2』。

初代『FXGoodway』 についても、引き続き安定した成長ぶりを見せていたが、はたして今回もこれまで通りの流れを維持することができるのだろうか。

やや勢いを落とすも、堅実さのある成長ぶりを維持

まずは、例に倣って “初代” の方から見ていくことにするが、幸いなことに今回も、『FXGoodway』は従来の安定感を失うことなく、堅実な成長を遂げる格好となった。

その安定感の高さは資産曲線にも形となって表れており、含み損の大きさを上手にコントロールしながらも、継続的な右肩上がりの成長を続けている様子が見て取れる。

一方、「第4回」から緩やかな増加傾向の続いていた「通算勝率」と「プロフィットファクター（PF）」だったが、今回は久方ぶりに数字が悪化。

また、直近の期間における損益（pips）についても、経過観察を始めてからでは初となるマイナス成長を果たす結果となり、比較的に大きな痛手を被る格好となった。

とは言うものの、「金額」の観点から見れば、最終的にはしっかりと一定以上の利益を獲得することには成功しているため、全体的な成長ぶりは決して悪いものではないはずだ。

なお、過去にも折に触れて指摘してきたように、平均月利における数字の下落については、MyfxbookあるいはFX Blueの仕様上、および「EA」という製品の特性上、半ば避けようのない現象だと言えるため、あまり気にする必要はないだろう。

なお、月度別成績を見ると、確かに先月は「pips」の成績が振るわなかったものの、直近の三ヶ月間は安定して「300ドル台」の利益を得られている様子が見て取れる。

一方、直近の期間は安定してこそいるものの、全盛期に比べて収益性が落ち込みを見せていることも、また事実だと言えるだろう。

さて、ここからは『FXGoodway X2』に話の焦点を移したいのだが、全体的な成長の傾向としては、『FXGoodway』が今回見せた成長ぶりと概ね合致する格好となった。

「通算勝率」と「プロフィットファクター」の数字に若干の減少が見られたほか、損益についても、「pips」においては前回比で比較的に大きなマイナスを見せつつ、「金額」の面ではこれまでと同等以上のプラスを得ることに成功。

やや控えめな通算利益の成長ぶりに加え、平均月利における穏当な成績の低下も『FXGoodway』と同様だ。

また、やはりと言うべきか当然と言うべきか、月度別成績についても傾向はやはり同様であり、物足りない「pips」の獲得量に対して、過去の平均以上の「金額」を得ることに成功している様子を確認できる。

一方、上述したように『FXGoodway』においては、直近三ヶ月間の「金額」には、一時期と比して明らかな落ち込みが見られていたが、こと『FXGoodway X2』に関して言えば、その傾向はあまり当て嵌まらないようだ。

むしろ、それ以前の三ヶ月間と比べると確実に数字は大きくなっており、中長期的な評価としては、着実に成績は上向いているとさえ言えるだろう。

とは言え、それでも運用開始直後の三ヶ月間や今年に入ってからの三ヶ月間など、いわゆる “全盛期” には一歩及んでいないことも事実であり、今後の更なる伸びには大いに期待したいところだ。

今回の総評

『FXGoodway』も『FXGoodway X2』も今回、要所要所での物足りなさは否めないものの、全体としては、これまで通りの安定感ある堅実な成長ぶりを見せてくれる結果になったと言える。

また、「好調時と不調時との成績のぶれ幅が小さい」という意味において、『FXGoodway』よりも『FXGoodway X2』の方が “安定している” 点についても、これまでと同様となった。

2019年11月18日時点での『FXGoodway X2』の成績

一方で、どちらのEAについても今回の成長ぶりは、過去に最も調子の良かった時期のそれと比べると一歩も二歩も届かないものであり、特に『FXGoodway』においてその傾向は顕著だという事実については、正しく認識しておくべきだろう。

とは言え、現在の調子は「停滞期に入った」と言うには程遠く、資産曲線を見ても分かるように、実際どちらのEAもまだ十分に「右肩上がり」と呼べる勢いでの成長を維持している。

あくまで、相対評価的に「全盛期に比べると何段か落ちる」というだけであって、絶対評価的に見れば、「十分な収益性と安定性を堅持している」と評価できる水準にはあると言えるはずだ。

いずれにせよ、『FXGoodway』および『FXGoodway X2』というEAのどちらもが、潜在的にかなり高い実力を秘めていることは過去の実績が証明しており、EAに好不調の波が付き物であることは、誰しもが理解していることだろう。

直近の期間は、本来の実力からするとやや振るわない印象はあるが、近い将来の復調に期待しつつ、今後も経過を見守っていくことにしたい。

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