仕切り直しの再始動から、一ヶ月
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』の検証とレビュー
『Volatility Factor 2.0 Pro』評価 『Volatility Factor 2.0 Pr ...
続きを見る
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』経過観察 その1|粘り強く着実な成長を維持
前回のレビューから約2ヶ月が経過 前回レビュー時に、『収益性と安定性、信頼性という評価の三本柱において、際立った弱点もない一方で、特筆すべき強みにも欠けている』と評価 ...
続きを見る
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』経過観察 その2|EAとしての確かな実力を証明
最初の経過観察から約一ヶ月が経過 前回の経過観察では、『あまり目立った強みのあるEAではない』という最初に下した評価を覆さざるを得ないほどの成長ぶりを見せつけてくれた ...
続きを見る
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』経過観察 その3|急成長からの揺り戻し
今年最後の経過観察や如何に 前回、前々回と二回に渡り、実に目覚ましい成長を遂げた『Volatility Factor 2.0 Pro』。 あれからおよそ一ヶ月が過ぎ、 ...
続きを見る
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』経過観察 その4 |仕切り直しからの再出発
新たな公式フォワードテストの成績を公開 突然の公式フォワードテスト終了に、驚かされることとなった昨年末。 しかし今回、新たな公式フォワードテストの公開が開始されたため ...
続きを見る
前回、新たな公式フォワードテスト成績の公開に踏み切り、文字通り「仕切り直し」を図った『Volatility Factor 2.0 Pro』。
前回の時点では、非常に順調な滑り出しを見せ、将来の成績に大きな期待を抱かせるような “参考記録” を樹立していたが、はたしてその後はどうなったのだろうか。
乱高下からの「再破綻」、そして暫しの「潜伏」へ
非常に残念ながら、結果として『Volatility Factor 2.0 Pro』は、再び公式フォワードテストを終了させる形となってしまった。
既にその成績データもMyfxboook上から削除されていしまっているため、詳細なデータについて確認することはできないが、幸いにも一部の成績については、今なおウィジェット上において確認することが可能だ。
もはや資産曲線の形を見れば、「前回から今回までの間に何が起こり、何故フォワードテストが終了したか」については、敢えて言葉を尽くす必要もないはずだ。
最大ドローダウンの「85.04%」という数字に対して、平均月利は「68.75%」と、良くも悪くも実に極端な成績に終わっており、資産曲線上に突如として現れた “大山” の存在が、『Volatility Factor 2.0 Pro』を襲った “嵐” の苛烈さを物語っていると言えるだろう。
『Volatility Factor 2.0 Pro』の実績(※新版)
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
第4回 | 37.57% | 7.85% | 37.57% | 84% | 3.81 |
第5回 | 144.67% | 85.04% | 68.75% | ― | ― |
前回比 | +107.1% | -77.19% | +31.18% | ― | ― |
累計 | +107.1% | -77.19% | +31.18% | ±0.0% | ±0.0 |
一方で、『Volatility Factor 2.0 Pro』の公式サイト上においては、既に新たな公式フォワードテストの成績が公開されている。
ただし、この成績は「デモ口座を利用したデモ取引のもの」だということを、ここでしっかりと強調しておきたい。
デモ口座上でのフォワードテストに切り替わったことの是非については後述するとして、まずは成績を確認してくことにするが、結論から言えば、「全体的に成績のバランスが良く、まずまずの滑り出し」だと言えるだろう。
運用開始からまだ三ヶ月も経過していない非常に “若い” 成績ではあるものの、平均月利の「7.83%」という数字に対して、最大ドローダウンは「12.41%」となっており、堅実でありながらも、それなりに高い収益性を実現することに成功している。
『Volatility Factor 2.0 Pro』の実績(※デモ口座版)
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
第5回 | 23.75% | 12.41% | 7.83% | 80% | 2.13 |
前回比 | ― | ― | ― | ― | ― |
累計 | ― | ― | ― | ― | ― |
通算勝率とプロフィットファクター(PF)の値についても、特に申し分はない。
一方で、まだ運用期間が短いということもあり、通算利益の数字には物足りないものがあるが、現在の成績水準が今後も維持されたならば、時間の経過とともに、着実に数字が積み上げられていくこととなりそうだ。
月間獲得利益の推移(※デモ口座版)
2019年 | |
---|---|
1月 | +10.95% |
2月 | +9.6% |
3月 | ー |
4月 | ー |
5月 | ー |
6月 | ー |
7月 | ー |
8月 | ー |
9月 | ー |
10月 | ー |
11月 | ー |
12月 | ー |
累計 | +20.55% |
なお、念のため、もう一度だけ強調しておくが、上記の “好ましい成績” は、あくまでも「デモ口座を利用したデモ取引のもの」だということを忘れないでほしい。
前回、新たな公式フォワードテストの成績について、その運用期間の短さから “参考記録” としたが、それとはまた異なる理由で、このデモ口座上でのフォワードテスト成績についても、“参考記録” として見るべきだろう。
今回の総評
半年以上に渡って経過を見守り続けてきた身としては残念極まるが、「昨年末からの数ヶ月の間に、公式フォワードテストが立て続けに破綻した」という事実については、厳しく評価せざるを得ないだろう。
また今回、「リアル口座上でのフォワードテストを止め、デモ口座上での実施に切り替えた」という点についても、EAの「信頼性」という観点から言えば、やはりマイナス評価は免れ得ない。
デモ口座上での成績は、あくまでも「架空の取引における成績」に過ぎず、データの信頼性としては、「リアル口座上で実際に行われた取引における成績」と比較すると、どうしても数段見劣りしてしまう。
リアル口座上での成績を「公式記録」とするならば、デモ口座上での成績は「参考記録」だ。その意味において、『Volatility Factor 2.0 Pro』は今回、多くのEAたちが鎬を削り合う “勝負の舞台” から降りてしまったと言える。
一方で、せめてもの救いだと言えるのは、「Volatility Factor 2.0 Proの潜在的な実力は高い」という “事実”の存在だろう。
この “事実” については、これまでに積み重ねられてきた実績が証明しており、そう易々と否定されるものではないはずだ。
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』経過観察 その2|EAとしての確かな実力を証明
最初の経過観察から約一ヶ月が経過 前回の経過観察では、『あまり目立った強みのあるEAではない』という最初に下した評価を覆さざるを得ないほどの成長ぶりを見せつけてくれた ...
続きを見る
とは言うものの、「公式フォワードテストが立て続けに破綻した」という “事実” も、やはり同様に軽視すべきではないだろう。
前回と今回の経過観察を通じて、『Volatility Factor 2.0 Pro』の不安定さが浮き彫りになる結果となったが、その不安定さを前提に据えてしまえば、他のハイリスク・ハイリターンなEAと同様に、運用の方法次第で活躍させられる余地はありそうだ。
-
『Volatility Factor 2.0 Pro』の検証とレビュー
『Volatility Factor 2.0 Pro』評価 『Volatility Factor 2.0 Pr ...
続きを見る
なお今回、以上の点を踏まえて、『Volatility Factor 2.0 Pro』に対する評価に修正を加えることとした。修正後の評価に興味のある人は、上掲のレビュー記事から確認してほしい。
最後に、今後の経過観察における『Volatility Factor 2.0 Pro』の扱いについてだが、結論としては、これまでの実績も考慮して「これからも経過観察を続ける」こととした。
ただし、その観察の結果は、あくまでも “参考記録” でしかないことをくれぐれも認識しておいてほしい。
あるいは、いずれリアル口座上での公式フォワードテストが再び開始されることもあり得るだろう。そう遠くない将来に、再び『Volatility Factor 2.0 Pro』が “勝負の舞台“ に復帰してくれることに期待するばかりだ。
ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします。