『Forex Gump EA』経過観察 その１０ ｜途切れぬ安定と好成長の流れ

抜群の安定感を見せた前回

前回の経過観察では、先日まで続いていた “大時化” がまるで嘘だったかのように、全体的にかなり安定感のある成長ぶりを見せた『Forex Gump EA』。

基本的に不安定になりがちなだけに、前回は貴重な “凪” の期間となった訳だが、はたして今回はどうだったのだろうか。

前回までの良い流れを堅持

先月が多くのEAにとってかなり苦しい時期となったことは、既にここ最近に公開した記事の中で何度も言及した通りだが、こと『Forex Gump EA』に関して言えば、幸運にも上手く乗り切ることに成功したと言える。

しかも、同期間中に大荒れの原因となった「英ポンド（GBP）」絡みの通貨ペアを何度も取引した上で、ほとんど無傷に近い形で生き残ったというのだから、驚きも一入だ。

そして今回、「通算利益」も久方ぶりに「100%」の大台に届きそうな勢いでの成長を遂げたほか、「損益」に関しても、「pips」と「金額」の両面において過去最高水準の成績を記録。

また、月度別成績を見ても、やはり「pips」と「金額」ともに好成績を収めており、特に後者に関しては、二ヶ月ぶりに過去最高記録を更新するに至っている。

一方で、「リスクとリターンとのバランスの良さ」を示す「プロフィットファクター（PF）」の数字は僅かながらに悪化。

直近の期間における『Forex Gump EA』も、「損益」の好成績ぶりから受ける印象ほどには順風満帆ではなかったようだ。

とは言え、直近の半年ほどの間は「2.20」前後で数字を推移させている事実を見るに、「中期的には利益と損失の塩梅は安定している」と言えるだろう。

なお、喜ばしいことに、前回から引き続き「含み損」は “安全圏” の範疇に留まり続けている。

また、少なくとも本稿の作成時点においては、現在の均衡が大きく崩れるような兆候も特には見られず、もうしばらくは「安定期」が続きそうだと言えるだろう。

今回の総評

一時期は「破綻」の二文字もちらついていた『Forex Gump EA』だったが、直近の数ヶ月間に関しては、それが何かの間違いだったかのように安定した成長ぶりを見せてくれている。

また今回、他の多くの「堅実」なEAが大なり小なりの苦戦を強いられている中で、「ハイリスク・ハイリターン」を地で行くはずの『Forex Gump EA』の方が却って小さな被害に終わったことも、何とも皮肉な結果と言えるだろう。

2020年1月14日時点での『Forex Gump EA』の成績

ただし、『Forex Gump EA』にとっては、どちらかと言えばむしろ現在の安定ぶりの方が “異常” であって、 本質的には先日までの不安定な成長ぶりの方が “通常” だということは忘れないでほしい。

「ハイリスク・ハイリターン系EA」を調子に乗って運用した時に食らう “しっぺ返し” の痛さは、往々にして洒落にならないものとなりがちだ。

一時的にどれだけ莫大な黒字を得ようとも、最終的に赤字となってしまえばまったくの無意味である以上、調子の良い時ほど「勝って兜の緒を締めよ」の精神で、堅実かつ慎重な運用を心掛けるようにするべきだろう。

特に「ハイリスク・ハイリターン系EA」の調子が良い時は、目先の欲に目が眩んで “攻め” 一辺倒になった挙句、“守り” を疎かにして引き際を見誤りがちなので、殊更に注意が必要だと言える。

とは言うものの、『Forex Gump EA』が安定した成長を維持していること自体は、純粋に喜ばしい状況だということも、また疑いようのない事実に違いない。

現在の “儚い平穏” が一秒でも長く続くことを願いつつ、引き続き経過の観察を続けていくことにしたい。

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