停滞の流れを振り切れなかった前回
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『Forex Diamond』の検証とレビュー
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大きく成績を伸ばすこともなかった一方で、大きく成績を落とすようなこともなく、全体的に「可もなく不可もなく」な成長を見せた前回の『Forex Diamond』。
短期的な停滞はEAに付き物だと言えるが、はたして今回、悪い流れを早々に断ち切ることができたのだろうか。
七転び八起きの「七転び目」
年の瀬にあまり嬉しくないお知らせをお届けするのは心苦しい限りなのだが、残念ながら今回、『Forex Diamond』は揺れ動く市場に足を取られて転んでしまい、“結果的” に前回よりも成績を落とす格好となってしまった。
“結果的に” とわざわざ強調したのには訳があり、つい先日までは、遅れを取り戻すように着実に成績を回復させていたのだが、数日ほど前に再び成績を落としてしまっている様子が、資産曲線に確認できることだろう。
実際、数日前に “転倒” するまでは、「通算利益」の数字も「126.49%」にまで積み上げ、過去最高記録を更新することにも成功しており、一見すると前回までの「停滞」の流れから見事に脱したように見受けられていたほどだった。
ただし、再び転んでしまったとは言え、相変わらず『Forex Diamond』は “受け身” を取るのが上手く、結果的に前回比で「13.7pips」の黒字または「8.51豪ドル」の赤字と、損害を比較的に軽微な規模に抑えることに成功している。
『Forex Diamond』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュ―時 | 34.45% | 5.33% | 8.52% | 73% | 1.66 |
第1回 | 39.84% | 8.81% | 6.13% | 71% | 1.35 |
第2回 | 63.30% | 8.81% | 7.13% | 72% | 1,41 |
第3回 | 47.55% | 17.33% | 4.74% | 72% | 1.23 |
第4回 | 63.02% | 18.68% | 5.22% | 72% | 1.29 |
第5回 | 73.19% | 18.68% | 5.31% | 72% | 1.32 |
第6回 | 98.85% | 18.68% | 6.16% | 73% | 1.31 |
第7回 | 68.34% | 26.97% | 4.12% | 73% | 1.13 |
第8回 | 78.33% | 26.97% | 4.24% | 73% | 1.14 |
第9回 | 115.00% | 26.97% | 5.20% | 73% | 1.20 |
第10回 | 118.27% | 26.97% | 4.87% | 73% | 1.20 |
第11回 | 113.00% | 26.97% | 4.32% | 72% | 1.17 |
第12回 | 114.13% | 26.97% | 4.08% | 72% | 1.17 |
第13回 | 112.17% | 26.97% | 3.68% | 71% | 1.15 |
前回比 | -1.96% | ±0.00% | -0.40% | -1.0% | -0.02 |
累計 | +77.72% | -21.64% | -4.84% | -2.0% | -0.51 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第1回 | +347.5 pips | +22.64 豪ドル |
第2回 | +784.9 pips | +98.49 豪ドル |
第3回 | -402.6 pips | -66.12 豪ドル |
第4回 | +550.7 pips | +72.89 豪ドル |
第5回 | +335.6 pips | +42.69 豪ドル |
第6回 | +914.3 pips | +121.78 豪ドル |
第7回 | -406.7 pips | -95.10 豪ドル |
第8回 | +340.6 pips | +41.94 豪ドル |
第9回 | +1,183.0 pips | +153.98 豪ドル |
第10回 | +183.0 pips | +13.73 豪ドル |
第11回 | -55.1 pips | -19.25 豪ドル |
第12回 | +82.8 pips | +4.72 豪ドル |
第13回 | +13.7 pips | -8.51 豪ドル |
前回比 | -69.1 pips | -13.23 豪ドル |
累計 | +3,871.7 pips | +383.88 豪ドル |
そのため、「最大ドローダウン」が更新されそうになるような事態にも陥ることなく、取引履歴を確認する限りでは、直近の期間における「最大ドローダウン」が「10%」を超えることもなかったようだ。
また、「通算利益」と同じく、「平均月利」と「プロフィットファクター(PF)」についても転倒の直前までは着実な回復傾向にあったのだが、やはり今回、“結果的に” 前回よりも数字が下落してしまっていることが分かる。
その点に関して言えば、「平均月利」も同様だ。
『Forex Diamond』の月度別成績
2020年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(AUD) | |
1月 | +10.99 | +526.9 | +69.79 |
2月 | -3.04 | -102.5 | -21.43 |
3月 | +6.46 | +523.6 | +44.13 |
4月 | -3.12 | -24.9 | -22.73 |
5月 | +6.72 | +366.9 | +47.38 |
6月 | +16.56 | +973.8 | +124.58 |
7月 | +3.76 | +292.0 | +32.99 |
8月 | -3.07 | -143.6 | -27.97 |
9月 | +0.85 | +117.9 | +7.53 |
10月 | +1.67 | +152.1 | +14.89 |
11月 | +4.48 | +338.8 | +40.47 |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +42.26 % | +3,021.1 pips | +309.63 AUD |
※AUD = オーストラリアドル
なお、「月度別成績」を見ると、直近の三ヶ月間においては、三つすべての項目において、月を追うごとに成長を加速させている様子が、はっきりと確認できる。
現時点における調子がどうか、ということとはまた別の話として、先月までの『Forex Diamond』が確実に成長の流れに上手く乗っていたことは紛れもない事実だと言えるだろう。
今回の総評
「Forex Diamondが、直近の数日間で調子を悪化させ、結果的に通算利益の数字を前回よりも落としてしまった」というのは、否定しようもない客観的な事実だと言えるが、もう少し視点を高くすると、また別の「客観的な事実」が見えてくることになることだろう。
先にも言及した通り、先月末までの直近三ヶ月間は『Forex Diamond』にとっての「成長期」だった訳だが、成長期に突入する直前の月は、三つの項目すべてマイナス成長を遂げていたことが、「月度別成績」から読み取れる。
さらに視点を高くして、運用開始から現在までに見る範囲を広げると、これまでも「大きく成長した後にはほぼ必ず中規模以上の “転倒” がある」ことに、裏を返せば「大きな成長の前には、ほぼ必ず転んでいる」ということに気が付くに違いない。
その観点に立って考えると、前回から今回にかけての成長ぶりに関しても、ただ単に「停滞期に突入した」というよりも、むしろ「現在の成長サイクルが終わりを迎え、次の成長サイクルに突入した」と考えた方が、これまでの “事実” に即していると言えるだろう。
勿論、EA取引に絶対などはなく、「前回までがそうだったから今回もそうなる」などという保証はどこにも存在しないのだが、「少なくとも一年半以上もの間、何度も繰り返されてきた事象」だということに違いないはずだ。
一時の感情や判断に影響されてしまう裁量取引とは異なり、常に一定のロジックに従って取引を続けることのできるEA取引である以上、その「再現性」には少なからず信憑性があると言えるだろう。
どの瞬間を切り取って報告するかで見え方が大きく変わってきてしまう部分もあることを思えば、現在の『Forex Diamond』は、数字上から受ける印象ほどに調子が悪くはないと考えても良さそうに思われる。
近日中にも次の「成長期」に突入してくれることに期待しつつ、今後も経過観察を続けていくことにしたい。
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