『Trader's Sun』経過観察 その６ ｜迅速な復調と新たな成長期

好成長後の停滞に見舞われた前回

前回の経過観察においては、昨年5月頃から半年間以上にわたって続いていた成長期が一旦の終わりを迎え、若干の “揺り戻し” に見舞われていた『Trader's Sun』。

EAである以上、「成長」と「停滞」の周期から逃れることは不可能だと言えるが、はたして直近の期間においてどちらの道を歩むこととなったのだろうか。

早々に調子を立て直し、成長を再開

喜ばしいことに『Trader's Sun』は今回、前回まで囚われていた停滞の流れを早々に断ち切ると、再び新たな成長の流れを掴み取ることに成功しており、既に “揺り戻し” で被った損害の半分以上を取り戻すことに至っているようだ。

直近における資産曲線の推移にも、「V字」と表現するにはいささか緩やか過ぎるだろうが、それに近い勢いで回復している様子が見て取れる。

実際、直近に起こった「成長期」と「停滞期」との切り替わりの様子は、「月度別成績」上にもはっきりと確認することが可能だ。

昨年の「5月」以降は見事に “真っ赤” に染め上げられていたところ、先々月には一転して “真っ青” に変わってしまっていたものの、既に先月には再び “赤く” 染まると、今月に関しても先月以上に “赤く” なりそうな様子を見せている。

また、「通算利益」の数字については、前回比で「7.78」ポイント増の成長を遂げた結果、前々回の成績を上回り、新たな過去最高記録を樹立。

厳密に言えば、“揺り戻し” が発生する直前には「360%」の大台にほぼ手を掛けていたため「過去最高」ではないのだが、「経過観察」という “点” 同士での比較で言えば、間違いなく「過去最高」だと言っていいはずだ。

そのほか今回、「損益」においては「410.7pips」または「53.97ドル」の黒字を達成しており、これまでに計測された中では屈指の成長ぶりを見せている。

一方、僅かではあるものの「平均月利」および「プロフィットファクター（PF）」の数字には、前回に引き続きの減少が見られる結果となっているが、前回から今回にかけては「V字」の成長曲線を描いていたことを考えれば、妥当だと言えるだろう。

なお、直近の期間における「最大ドローダウン」は「3.04%」と、非常に低い水準を維持し続けており、「停滞期」と「成長期」の別を問わない安定感の高さは「流石」の一言だ。

今回の総評

前回の「成長期」に突入するまで、およそ一年半にもおよぶ長い「停滞期」に苦しめられていただけに、今回も再び同じ流れを繰り返してしまうのではないかと危惧していたが、完全に杞憂に終わってくれたようで一安心だ。

既に五年間以上も公式フォワードテストを破綻させることなく、着実に成績を伸ばし続けてきた実績は、やはり伊達じゃないと言えるだろう。

2021年3月18日時点での『Trader's Sun』の成績

なお、今回新たに突入した「成長期」が、今回も半年間以上も続くことになるかどうかは不明だが、既にこの短い期間の間にも、大きな成長の流れの中でごく小規模な「成長」と「停滞」が発生している様子を、資産曲線を拡大するとはっきりと確認できる。

そうして同様の現象を幾度となく繰り返しながら、この五年間を生き抜いてきた『Trader' Sun』は、『WallStreet Forex Robot 2.0 Evolution』などと同じく、まさに「七転び八起き」を地で行くEAだと言えるだろう。

また、先にも述べた通り、「成長期」と「停滞期」の周期はEAには付きものである以上、「半年間も続いた成長期に対して、停滞期はほぼ一ヶ月半」という今回の『Trader's Sun』の在り方は、非常に “健全” でバランス感覚の良いもののように思われる。

短い “休憩” を終えて気力と体力を蓄え、再び高みを目指して歩み始めた『Trader's Sun』だが、取引履歴を見る限りでは、今月もまだ半ばを残すところで、既に先月の成績を上回る好調ぶりを見せているようだ。

健やかな成長が永く続くことに期待しつつ、腰を据え直して経過を見守っていくことにしたい。

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