有望な「メイン観察対象」の登場した前回
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前回、高い収益性と安定性とを兼ね備えた期待の新戦略「Adcuratio High」の登場により、にわかに勢いづくこととなった『Forex Flex EA』。
はたして今回、注目の “期待株” は、そして残る二つの “古株” は、どのような成長ぶりを見せてくれたのだろうか。
真価を発揮した「メイン観察対象」
素直に喜ばしいことに、「Adcuratio High」は今回、直近の期間においても調子を崩したり、成績を悪化させたりすることもなく、前回に寄せた期待を裏切らない好成長ぶりを見せる結果となった。
直近にかけての資産曲線を見ても、僅かばかり成績を後退させる瞬間がありながらも、全体としては綺麗な右肩上がりを維持しており、含み損が膨れ上がった様子も見受けられない。
そして「通算利益」の数字は、前回比で「81.10」ポイント増の好成績を記録しているほか、前回から今回にかけては「414.4pips」または「843.91ドル」の黒字を計上しており、十二分な収益性を実現していることが分かる。
現在の好調ぶりからしても、上述の「僅かな成績悪化」は、むしろEAとしては “健全なつまづき” のようなものだったと言えるだろう。
『Adcuratio High』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | ー | ー | ー | ー | ー |
第23回 | 615.43% | 13.42% | 17.17% | 69% | 2.48 |
第24回 | 696.53% | 13.42% | 16.24% | 69% | 2.42 |
前回比 | +81.10% | ±0.00% | -0.93% | ±0.0% | -0.06 |
累計 | +81.10% | ±0.00% | -0.93% | ±0.0% | -0.06 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第23回 | ー | ー |
第24回 | +414.4 pips | +843.91 ドル |
前回比 | ー | ー |
累計 | +414.4 pips | +843.91 ドル |
一方、直近の期間においては「プロフィットファクター(PF)」の数字に、若干の悪化が見られている。
とは言え、現在も十分に高い水準を維持しているほか、前回からの減少幅もそう大きいものでないため、今回ほどの収益性を実現するための “必要経費” だったとも言えるかもしれない。
また、今回これだけの好成長を遂げたにもかかわらず、直近の期間における最大ドローダウンは「7.65%」と、非常に低い水準に維持し続けていたようだ。
『Adcuratio High』の月度別成績
2021年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | +10.44 | +819.4 | +563.11 |
2月 | +9.58 | +152.7 | +596.00 |
3月 | +9.98 | +400.5 | +1,031.30 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +30.00 % | +1,372.6 pips | +2,190.41 USD |
※USD = アメリカドル
なお、「月度別成績」には、先月はおよそ半年ぶりに「金額」において「1,000ドル」の壁を突破している様子が確認できる。
「成長率」に関しても、直近の半年間においては、随分と見事に「10.00%」前後の月利を維持しており、現在はかなり安定的な成長期の中にあると言えそうだ。
そして、前回の経過観察においては、「淡々と」と形容できるほどに安定性の感じられる成長ぶりを見せていた「New EMA Far Apart v3 2020」だったが、今回は打って変わって目の覚めるような展開を迎えることとなった。
ここしばらくは、なだらかに稜線を伸ばし続けていた成長曲線の “右肩” が、ごく直近において、急激に “上がり” 始めた様子を見れば、何が起こったかは一目瞭然だと言えるだろう。
『New EMA Far Apart v3 2020』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | ー | ー | ー | ー | ー |
第16回 | 102.85% | 9.78% | 87.37% | 79% | 6.63 |
第17回 | 137.61% | 20.95% | 47.95% | 72% | 3.75 |
第18回 | 162.01% | 30.07% | 45.68% | 70% | 3.81 |
第19回 | 185.82% | 59.20% | 28.12% | 71% | 4.11 |
第20回 | 210.32% | 59.20% | 21.13% | 68% | 3.21 |
第21回 | 220.09% | 59.20% | 20.90% | 68% | 3.31 |
第22回 | 249.16% | 59.20% | 16.12% | 69% | 3.44 |
第23回 | 270.57% | 59.20% | 12.88% | 69% | 3.51 |
第24回 | 314.31% | 59.20% | 12.23% | 69% | 3.58 |
前回比 | +43.74% | ±0.00% | -0.65% | ±0.0% | +0.07 |
累計 | +211.46% | -49.42% | -75.14% | -10.0% | -3.05 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第16回 | ー | ー |
第17回 | +442.9 pips | +1,776.15 ドル |
第18回 | +103.1 pips | +1,246.53 ドル |
第19回 | +399.5 pips | +1,216.55 ドル |
第20回 | -4.7 pips | +1,251.17 ドル |
第21回 | +241.7 pips | +499.27 ドル |
第22回 | +736.4 pips | +1,585.45 ドル |
第23回 | +828.1 pips | +1,093.91 ドル |
第24回 | +458.4 pips | +2,234.93 ドル |
前回比 | -369.7 pips | +1,141.02 ドル |
累計 | +2,469.0 pips | +10,900.96 ドル |
実際、数字を見てみると、「通算利益」においては前回比で「43.74」ポイント増の好成績を記録しており、過去九回におよぶ経過観察における最高記録を更新するに至っている。
また、「損益」に関しても、前回から今回にかけて「458.4pips」または「2,234.93ドル」もの利益を獲得することに成功。
特に、前回比で二倍以上の数字を記録している「金額」を見ると、直近の期間における急成長ぶりが、よりいっそう際立って感じられることだろう。
『New EMA Far Apart v3 2020』の月度別成績
2021年 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USD) | |
1月 | ― | ― | ― |
2月 | +3.61 | +496.2 | +644.58 |
3月 | +6.12 | +420.7 | +1,132.09 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +9.73 % | +916.9 pips | +1,776.67 USD |
※USD = アメリカドル
そのほか、「プロフィットファクター」の数字は五回連続での上昇を見せたほか、長らく減少傾向の続く「平均月利」についても、その減少ペースに今回明らかな鈍化が見られており、全体的に特に文句の付けようはないように思われる。
一方、現時点で「11個」のポジションを保有し、「含み損」の解消を待っている状態にある点についてだけは、やや注意深く動向を見守る必要がありそうだ。
そして、いよいよ三つ目の観察対象となる「RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+(新)」について見ていくことにしたいのだが、結論から言うと、直近の期間においては、非常に危機的な状況にまで追い込まれる結果となっていた。
資産曲線上に突如として下向きに生えた巨大な橙色の “トゲ” を見れば、今回「RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+(新)」が追い込まれていた状況について、もはや説明は不要と言えるだろう。
『RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+(新)』の実績
回数 | 通算利益 | 最大DD | 平均月利 | 通算勝率 | PF |
---|---|---|---|---|---|
初レビュー時 | ー | ー | ー | ー | ー |
第18回 | 3.03% | 1.90% | 3.03% | 71% | 4.05 |
第19回 | 9.29% | 2.62% | 3.14% | 64% | 3.00 |
第20回 | 39.87% | 9.80% | 9.03% | 61% | 2.90 |
第21回 | 41.70% | 12.36% | 7.11% | 60% | 2.63 |
第22回 | 57.55% | 28.51% | 7.05% | 62% | 2.53 |
第23回 | 66.16% | 28.51% | 5.86% | 61% | 2.31 |
第24回 | 69.74% | 79.18% | 5.30% | 59% | 2.01 |
前回比 | +3.58% | -50.67% | -0.56% | -2.0% | -0.30 |
累計 | +66.71% | -77.28% | +2.27% | -12.0% | -2.04 |
回数 | 損益(pips) | 損益(金額) |
---|---|---|
初レビュ―時 | ー | ー |
第18回 | ー | ー |
第19回 | +99.9 pips | +314.86 USC |
第20回 | +128.5 pips | +1,539.11 USC |
第21回 | -76.6 pips | +91.87 USC |
第22回 | +107.1 pips | +663.87 USC |
第23回 | +44.7 pips | +360.24 USC |
第24回 | -254.7 pips | +150.02 USC |
前回比 | -299.4 pips | -210.22 USC |
累計 | +48.9 pips | +3,119.97 USC |
「最大ドローダウン」は、直近の期間において「79.18%」にまで劇的に悪化。もう少しでも相場の流れが反転するのが遅ければ、破綻してしまっていてもおかしくない状況にあったようだ。
実際、取引履歴には、「0.17」ロットで開始された取引が、六個目のポジションを建てた時点で「2.40」ロットにまで膨れ上がり、およそ一週間ほど計「5.59」ロット分ものポジションを保有していた様子が確認できる。
『RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+(新)』の月度別成績
2021 | |||
---|---|---|---|
成長率(%) | pips | 金額(USC) | |
1月 | +1.47 | +74.5 | +96.71 |
2月 | +3.94 | -29.8 | +263.53 |
3月 | +1.46 | -163.2 | +101.70 |
4月 | ― | ― | ― |
5月 | ― | ― | ― |
6月 | ― | ― | ― |
7月 | ― | ― | ― |
8月 | ― | ― | ― |
9月 | ― | ― | ― |
10月 | ― | ― | ― |
11月 | ― | ― | ― |
12月 | ― | ― | ― |
累計 | +6.87 % | -118.5 pips | +461.94 USC |
※USC = アメリカセント
幸い、結果的に一連の取引を何とか勝ち抜け、「通算利益」の数字を僅かながらも伸ばすことには成功したものの、それ以外の四つの項目においては、大なり小なりすべて数字を悪化させており、いかにも「試合に勝って、勝負に負けた」といった風情だ。
あるいは、強引ながらも好意的に解釈するならば、「80%近くまで含み損を膨れ上がらせても、辛うじて勝利にまで持っていくことのできるポテンシャルを示した」とも言えるかもしれない。
旧メイン観察対象:「Default + TDI + TDI Slope + Dynamic」
旧メイン観察対象②:「RSix3 CandleSize 75 H4 v4.76+(旧)」
旧メイン観察対象③:「H1 DefaultTDI + Dynamic allCharts」
旧サブ観察対象:「Flex Ea SRV1/SRV2/SRV3」
旧サブ観察対象②:「EMA Far Apart Retrace H4(旧)」
今回の総評
今回の『Forex Flex EA』に関しては、観察対象毎にはっきりと明暗が分かれる結果になったが、良い方向に大きく傾いた観察対象の方が多数を占めたため、成長ぶりに関する総括としては「好ましいものだった」と言えるだろう。
特に、前回の経過観察において「収益性」と「安定性」の両面で優れた実力を見せていた「Adcruatio High」が、今回も着実にその真価を発揮し、大きく成長を果たしたことで、名実ともに「メイン観察対象」とするに相応しいものとなったように思われる。
ただ、一見して非の打ち所がないようにも思われる今回の「Adcuratio High」だが、ここで一点だけ苦言を呈しておきたい。
前回の時点では、Myfxbook上に公開されている取引履歴のデータに一切の秘匿されている部分は存在していなかったのだが、現在の取引履歴を見てみると、「ロットサイズ」に関するデータが「非公開」となってしまっていることが分かる。
基本的に単発かつ短期間の取引で小さく利益を狙う戦略であればまだしも、「グリッドトレード」を主軸にした戦略を採る「Adcuratio High」において、この変更は、取引データの透明性と信頼性を同時に欠く行為だと非難せざるを得ないだろう。
とは言うものの、あくまでこの「Adcuratio High」に関して言えば、『Forex Flex EA』が公式にフォワードテストを実施している訳ではなく、いちユーザーが公開している運用データを、EAの公式サイト上で紹介しているだけに過ぎない。
気まぐれか何かの意図があったかどうかはさておき、その前提を念頭においたならば、今回のようなちょっとした取引履歴の設定変更などについては、それなりに大目に見てあげても良いようにも思われる。
何にせよ、大きく羽ばたき始めた「Adcuratio High」を筆頭に、まだまだ『Forex Flex EA』の今後を見守っていくことにしたい。
ランキングに参加しています。応援よろしくお願いします。